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【MLB2025FA】ドジャース、キケ・ヘルナンデスと再契約へ!カーショウもまもなく決まる見込み

キケとの再契約

 現地2025年2月9日、ロサンゼルス・ドジャースはチーム内外で不動の人気を誇るスーパー・ユーティリティーのキケ・ヘルナンデスことエンリケ・エルナンデス(Enrique Hernández)と契約合意となった見込みです。

 同日、一部ではフィジカルチェックを経た上での合意となっていますが、フィジカルはペンディング(結果待ち)との報道もあり、いずれにせよまだオフィシャルではありません。

自己申告!? 

 キケ・ヘルナンデスの再契約の一報は本人のこのツイートが発端のようですが、キケ本人以外の球団関係者からもその情報を得たというソースもあることから、その方向で間違いはなさそうです。 

 「開け放たれたドアの向こうへ」というキケ自身のポストがこれです。

スプリングTの日程との絡み

 3月18日に東京でカブスとの開幕シリーズを控えているドジャースは現地2月11日がバッテリーのワークアウト開始日となり、野手も加わった全体のキャンプは 2月15日から。

 その現地2月11日のバッテリーのキャンプの際に、”Pitchers and Catchers Report”というのが出ます。このときに怪我あるいは手術からのリハビリに励んでいる選手をILにすることが出来ます。たとえばリバー・ライアン、ギャビン・ストーン、ブラスダー・グラテロルらはこのタイミングでILに入りますから、キケ・ヘルナンデスのロスター入りもこのときだろうと思います。枠が空けば、DFAを使う必要はありませんので。

契約内容(更新)

 (更新)両者の契約内容が出ました。

  • 1 年/$6.5M (2025)

直近の契約

 遡って、2020年終了後にドジャースからFAとなったキケ・ヘルナンデスは2021年1月にレッドソックスと2 年/$14M (2021-22)でサイン。

 契約満了後の2023シーズンはやはりレッドソックスと1年/$10Mの高単価で再契約。この年、キケ・ヘルナンデスは怪我もあり、打撃もスライダーに泳ぐばかりでとにかく不調で、引き取ってもらうような形でトレードデッドラインでドジャースに移籍したのでした。2023年の成績は通年で打率.237、HR 11とパッとしなかったこともあり、2024年はドジャースと1年/$4M (2024)という前年を大幅に下回る内容でサインしました。

 今回はそれに比べると高単価になったとも言われています。詳細はもうしばらくお待ちください。

ドジャースにはこれで4度目

 キケ・ヘルナンデスはプエルトリコ出身ゆえに、MLBのアマチュア・ドラフトの指名対象で、2009年にアストロズから6巡目で指名されてプロ入り。

 アストロズ時代の2014年に22歳でメジャー・デビュー。ところが、同年のトレード・デッドラインでアストロズがジェイク・マリスニックらを獲得したディールでキケはジャレッド・コザートらとともにマイアミへ移籍することに。

 さらにこの年は慌ただしく、2014年のオフには、マイアミがディー・ストレンジ=ゴードン、ダン・ヘイレンそしてミゲル・ロハスを獲得したディールでオースティン・バーンズらともにドジャースに移籍。これが1度目の縁でした。

 2020年オフにFAとなり、上述の通り、レッドソックスと2年契約(2021-22)でサイン。翌2023年には1年の延長契約をしましたが、同年7月のトレード・デッドラインでドジャースに移籍し、これがドジャースとの2度目の縁に。

 2023年終了後にFAとなり、2024年はドジャースと1年契約でサインし、これが3度目。そして今回の2025年の1年契約で4度目の縁となったのでした。

ドジャースでは高評価

 レッドソックスに移籍する前からキケ・ヘルナンデスのユーティリティーぶりは注目に値するものがありましたが、3度目の所属となった2024シーズンは彼の評価をさらに高めることとなりました。

 2024年、ドジャースはムーキー・ベッツが死球で離脱するなどポジション・プレーヤーも怪我人が続出し、大変な状況になったドジャースですが、そんな厳しい状況の中で彼のユーティリティーぶりは現場指揮官のデーブ・ロバーツ監督を大いに救けたことは言うまでもありません。

 さらに評価を高めたのはクラブハウス内での社交性。輝く個性でチーム内を1つにするのに大いに役立ったと言われており、昨今のメジャー・リーグはこういったクラブハウスでの評判を結構大事にします。大谷選手ともよくコミュニケーションしていましたね。

ポストシーズンに強い

 ただ、そんなキケ・ヘルナンデスは2024年のレギュラーシーズンはRBI こそ42となかなかの数字を残したとは思うのですが、スラッシュランは..229/.281/.373、HR12と地味すぎる数字。

 しかし、キケ・ヘルナンデスの強みは勝負強さにあり、特にキャリアを通じたポストシーズンの成績は抜群によく、.278/.353/.522をマーク。

 思えば、レッドソックス時代の2021年のポストシーズンもキケ・ヘルナンデスがALCSまで引っ張ったと言っても過言ではありません。

 そして2024年、ドジャースが1988年以来となるフルシーズンでのワールドシリーズ制覇を決めたとき(2020年は短縮シーズンでのWSチャンプでした)、キケ・ヘルナンデスは14試合でOPS.808を記録。

 パドレスとの死闘となったNLDSではGm2,Gm4、Gm5に出場して9打数3安打でHR1。

 メッツとのNLCSではGm1からGm6まで出場(LADは6戦で決めたので全試合)し、24打数7安打、HR 1とこれまた活躍。

 ヤンキースとのワールドシリーズでは全5戦すべてに出場して18打数5安打、トリプル1をマーク。キケが出塁すると味方ベンチは非常に盛り上がるので、数字以上の貢献も大いに評価されてしかるべき活躍を見せました。

2025年はプラトゥーン起用に

 スターがひしめくドジャースは2025年もCF、2B、3Bでの守備機会が与えられると思われ、打撃では左投手との対戦が中心となる見込みです。

 CFには伸び盛りのアンディー・パヘスもおりますから、先発から最後までという出場ではなく、ゲーム途中からの出場というのが多くなると思われます。

アイコニックとしてはカーショウも

 ドジャース・ファンの中でも人気のあるキケ・ヘルナンデスの再契約がほぼ実現しました。

 あとはアイコニックな存在としてドジャースは、クレイトン・カーショウとの再契約も近々行うと見られています。

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