ヨアン・モンカダはエンゼルスへ
現地2025年2月6日、ロサンゼルス・エンゼルスはホワイトソックスからFAとなっていた3Bのヨアン・モンカダ(Yoán Moncada)と1年契約で合意に至りました。こちらはまもなくオフィシャルになる見込みです。
ヨアン・モンカダを獲得したことでエンゼルスは休みがちのアンソニー・レンドンの3Bの穴を埋めました。またモンカダはスイッチヒッターでもあることから、同じ内野でスイッチ・ヒッターのルイス・レンヒーフォとともにエンゼルスに攻撃に選択肢を増やします。
一旦、オフィシャルとなればエンゼルスは、40manロースターがフルなのでロスター調整が必要になり、誰かがDFAになります。
契約内容
エンゼルスとヨアン・モンカダの合意事項は大筋では以下の内容となっています。
- 1年/$5M (2025)
今オフはCWSがオプションを拒否
FAでエンゼルスとサインしたモンカダですが、大ブレークした2019年終了後、コロナ・パンデミックでスプリング・トレーニングが中止になる数日前の2020年3月6日にホワイトソックスと以下の内容で延長契約にサインしていました。
- 5年/$70M (2020-24) + 2025 $25M クラブオプション
- サイニング・ボーナス:$4M(2020-2023の間に$1Mずつ)
- 2020: $1M | 2021: $6M| 2022:$13M| 2023:$17M| 2024:$24M
- 2025: $25M クラブオプション ($5M バイアウト)
調停ステータスの開始からFA資格取得後2年までをカバーする内容ゆえに、いかに期待されていたかがよくわかる契約でした。サラリーは上記のように3年目から$10Mを超え、2024年は$24M!それくらいの選手になっているだろうという目算があったのです。
しかし、2024年、ホワイトソックスは近代のMLBでワーストとなるシーズン121敗を記録。モンカダも怪我で離脱したこともあり、その一員となってしまいました。ゆえにホワイトソックスは2025年の$25Mのクラブオプションを当然のように拒否。モンカダはバイアウトの$5MでFAとなったのでした。バイアウトが$5Mだったというのもなかなかすごい設定の契約でした。
ホワイトソックスでのヨアン・モンカダ
ヨアン・モンカダのMLBでのキャリアについては下記で詳細を記しております。
2025年5月の誕生日で節目となる30歳になるヨアン・モンカダは、かつてのトッププロスペクト。2016年にレッドソックスで21歳でデビューし、同年12月にレッドソックスがクリス・セールを獲得したトレードで現ドジャースのマイケル・コペックとともにホワイトソックスへ移籍。
ホワイトソックスでは2017年から2024年まで8シーズンを過ごしましたが、不本意な成績であったと言わざるを得ません。最高のシーズンとなったのは2019年で、.315/.367/.548を記録し、HRもキャリアハイの25本。その後に延長契約したのが上記の内容です。
延長契約したモンカダでしたが、2020年は.225/.320/.385と低迷。2021年は144試合に出場して.263/.375/.412という好成績を残したものの、その後は再び急降下。2022年、2023年は2年併せて.234/.288/.386。
そしてホワイトソックスでのファイナル・イヤーとなった2024年は現地2024年4月9日のガーディアンズ戦で1塁に駆け込んだ際に左内転筋(鼠径部)を痛め、3~6カ月の離脱が決定。実際に復帰したのはもうチームがボロゴロの状態の9月中旬のことでした。
LAAで復活を目指す
そんなモンカダは2025年、エンゼルスで復活のチャンスを得ました。デビュー後の2シーズンは2Bとしてプレーしたモンカダは、2019年から3Bに転向。以降6年間は3B以外でプレーしたことはなく、怪我の多いアンソニー・レンドンとの3B争いに加わります。
エンゼルスは今オフ、ホルヘ・ソレアーを獲得。彼がDHに回るのでレンドンがDHに入ることはなくなり、モンカダはその意味でもレンドンから3Bを奪うことを期待されています。
リフレッシュしたモンカダがエンゼルスに風をもたらすのか・・・期待されます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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