WSで傷めた左肩の状態
大谷選手は2024年のワールドシリーズGm2で盗塁を試みた際に左肩を亜脱臼。緊急事態となりましたが、移動日を挟みなんとかGm3以降の試合にも出場。ドジャースはそれをカバーするようなまさに全員野球を展開し、ワールドシリーズを制覇した・・・というのはご承知の通りです。
その後、この左肩の亜脱臼は想像以上に状態が悪かったことだけは伝えられていましたが、オフにはその続報がなかなか入ってこず、さてどこまで影響しているのか?がベールに包まれていましたが、現地2025年2月1日、ドジャースのファンフェスタに大谷選手が登場。タイムスケジュールが明らかになりました。
(左肩)関節唇の断裂修復手術の続報
大谷選手が左肩の手術を行ったのは現地2024年11月5日のことで、10月30日にワールドシリーズ制覇を決めた6日後のことでした。この時点で左肩関節唇を断裂しており、その修復手術を行ったことは公表されておりました。
ただ、術後はどうも状態が思わしくないことは伝わっており、かなり心配していましたが、どうやら投手としての復帰は2025年5月になる見込みで、打者としては日本時間2025年3月18日から始まるカブスとの東京シリーズ2連戦で出場できそうというところです。
まず決まっているのは2025年は時期は少しずれるけれども二刀流で出場するということ。
デーブ・ロバーツ監督も「大谷が3月18日に日本で開幕するシーズン開幕までにヒットを打ち、5月までにローテーションで投げることを期待している」と述べました。これが復帰の大筋ということになりそうです。
投球リハビリにも影響
大谷選手はエンゼルス時代の2023年9月21日に右肘の手術を実施。おそらく修復型のインターナル・ブレース手術であろうとは言われていますが、再建型のトミージョン手術より復帰時期はやや早いと言われております。
術後6ヶ月後に新天地ドジャースで2024シーズンの開幕を迎え、打者専念でまたしてもとんでもない結果を出したのもご承知の通りです。MVP、50-50そして念願のワールドシリーズ制覇まで。
術後約1年が経過した2024年秋のポストシーズン進出前に大谷選手は何度もブルペンで投げる姿が見られました。右肘のリハビリもここまでは順調だったのですが、上述の左肩の手術がやはりそれにもにも影響を与えました。
順調に行けば2025年3月末でちょうど18ヶ月となり、再建型のトミージョン手術のノーマルな復帰時期と重なり、それよりも復帰が早いと言われるインターナル・ブレース手術ならより開幕で投げられる目算がありましたが、投球の方も1ヶ月ずれ込むということに。
今オフのブルペンセッションで復帰時期はつかめる!
昨秋に軽いブルペンセッションまで行っていた大谷選手でしたが、オフシーズンに入ってからはキャッチボール再開まで。今オフはまだマウンドから投げておりません。
現時点では5月投手復帰というのは1つの目安で、大谷選手自身も通訳のウィル・アイアトンさんを通じて「ブルペンで初めて投げるときが、大きな決断になると思う」という趣旨のことを語りました。「それでいつごろ大リーグのマウンドに立てるかどうかの感触をつかむことになると思う」と。
Shohei Ohtani speaks on when he expects to pitch for the Dodgers for the first time this season. pic.twitter.com/2VQnckE1T0
— Dodgers Nation (@DodgersNation) February 1, 2025
強烈なドジャース
1ヶ月遅れる見込みとは言え、もうドジャースの投手陣はスターターもブルペンも強烈そのもの。
2023年の大谷契約以降は続々と一流選手とサインしたLAD
そもそもドジャースは2023年12月に大谷選手と10年/$700Mの前代未聞の額でサインし、それ以降、注目選手はほぼ獲得。タイラー・グラスノーはトレードで獲得し、NPB NO.1の山本由伸投手も獲得。さらにはテオカー・ヘルナンデスという強打のOFが、大谷との契約から約4週間後に加入。
2024年オフも席巻!
さらにこのオフには先発にブレイク・スネルを迎え、ユーティリティマンのトミー・エドマンと延長契約。一旦はFAで離れたテオスカー・ヘルナンデスとも再契約し、OFのマイケル・コンフォートともサイン。ファイヤーボーラーの佐々木朗希さえ獲得し、隠れた人気FA投手のタナー・スコット、そしてクローザーのカービー・イェーツと契約。ブレイク・トライネンとの再契約もまとめ、異次元の充実ぶりです。
“The Evil Empire”?!
あまりにいい選手がドジャースに集まり過ぎ、ちょうど2000年代のヤンキースのようにドジャースのことを”The Evil Empire”、「悪の帝国」と呼ぶ人も出てきているくらい。この言い方はちょっと無理くりな感じもしますし、冷たさなどを感じさせないのがドジャースです。なんと言っても受け継がれているクラブのフィールド上の哲学は全員野球ですからね。
実際、中の選手も魅力のあるクラブだと思っているでしょう。
アベンジャーズの贅沢税の状況
タイラー・グラスノーはこのフェスタで自軍のことをアベンジャーズと言いましたが、その方がマッチしますね。
そのドジャースの贅沢税の状況ですが、現地2025年2月1日時点で$385.9Mという計算になっています。今季の閾値は$241Mですからもはや$148M以上の超過。しかも2021年から超過は続いていますから、このペイロールなら税額は$138.5Mを超える金額。
また今オフはそろそろクレイトン・カーショウとも再契約するでしょう。そして人気のユーティリティマン、エンリケ・ヘルナンデスともどこかの時点で。ちなみにドジャースの2025年の現時点のペイロールは2位のフィラデルフィア・フィリーズ($307.8M)よりもおよそ$80Mドル多いというとんでもない疾走ぶりです。
大人気
他のクラブのファンからは上述のように揶揄され始めましたが、それでも地元ファンは熱烈。
この日のフェスタはスタジアムが現在、フィールドの地下に新クラブハウスを建設中で使えなかったため、駐車場にて行われましたが、集まったファンは25000人!
ファンも熱いですね。
パパになる大谷
大谷選手と真美子さんとの間に第1子が宿ったと報告があったのが2024年の年末。ポストシーズン中にパパになるかもしれませんね。母子ともに健康が続きますように。
お読みいただき、ありがとうございました。
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