M・マーヴィスはマイアミへ
現地2024年12月29日、カブスとマーリンズ間でポジション・プレーヤーのトレードが成立。ともに、期待されながらメジャー定着を成し遂げていない2人ですが、素材は2人とも面白く、きっかけがあればという選手たちです。
トレード概要
マーリンズGet
- マット・マーヴィス(Matt Mervis/27)1B/ B:L T:R
カブスGet
- ビダル・ブルーハン(Vidal Bruján/27)INF or LF/B: Both T:R
選手紹介
(MIA)マット・マーヴィス
2025年の開幕時点で27歳となるマット・マーヴィスは、2020年にアン・ドラフトでカブスとサインした選手。
2021年にプロ・デビューし、大半をクラスAで過ごし、.204/.309/.367と苦戦したものの、同年に体験的にトリプルAにも昇格。4試合のみでしたが、.286/.333/.357と好成績をマーク。2021年のトレードデッドラインを前にに長年1Bとして貢献してきたアンソニー・リッゾをヤンキースに移籍させたカブスは1Bの後継として楽観的な見方をもたらしました。
2022年はクラスA+でシーズンをスタートし、打率.350、OBP .389、SLG .650、wRC+189をマーク。ダブルAに昇格後も、打率.300、OBP .370、SLG.596、wRC+148。さらに、トリプルAにおいても、打率.297、OBP .383、SLG.593、152wRC+をマーク。
昇格ごとにBB%は4.6%→8.7%→10.4%にアップ、さらに三振率は24.1%→20%→14.6%に低下するというものすごい生産性を披露。
カブスは2022年秋にAFLに送り出し、そこでも17試合で打率.262、OBP .324、SLG.590をマーク。非常に注目された存在でした。
2023年についにデビュー
そのマット・マーヴィスは大きな期待を受けて現地2023年5月5日のマーリンズ戦(いみじくもマイアミ戦!)でついにメジャー・デビュー!しかも、最終打席で痛烈なタイムリーヒットを放ちました!
実力でメジャー昇格を掴んだマーヴィスでしたが、そのチャンスを最大限に生かすことが出来ませんでした。2023年は27試合のみで6月半ばにはマイナーへ降格。メジャーでの成績は.167/.242/.289、OPS .531、HR 3のみ。
トリプルA降格後は282/.399..533、HR 22とやはり結果を出したのでした。
メジャーでの欠点は32.3%を記録した高い三振率。メジャーのボールに馴染むことが出来ませんでした。
2023年オフ、カブスはドジャースからマイケル・ブッシュを獲得。彼が1B候補となり、2024年は実際にマイケル・ブッシュが1Bを守り、.248/.335/.440、HR 21とチャンスをものにしました。
2024年、マット・マーヴィスはメジャーでは9試合のみの出場に留まり、148/.154/.302。トリプルAでも.235/.329/.434、HR 15とやや自信をなくしたような結果に。
マーリンズでは2024シーズンに71試合に出場して123wRC+を記録したジョナ・ブライドとのポジション争いになります。マーヴィスは素材は非常に良いだけにメジャーのボールになんとか対応してもらいたいですね。
(CHC)ビダル・ブルーハン
カブスが獲得した20254シーズンは27歳のシーズンとなるビダル・ブルーハンは、元々はレイズの選手。
デビューは2021年で23歳の時。そしてレイズには2023年まで在籍し、この3シーズンのトータルは99試合で.157/.218/.221、OPS .439、HR 3、RBI 24、SB 9。とにかく打たなかったのです。
2023年11月にマイナー選手らとのトレードでマーリンズに移籍。
2024年は102試合に出場し、.222/.303/.319、OPS .622とキャリアハイの成績を残しましたが、2024年12月半ば、40manロースターの空きを確保するために先週マーリンズからDFAとなりました。
守備、走塁ではそれなりの価値をもたらすブルーハンは、チャンスのシーズンでもあります。カブスは今オフ、クリスチャン・ベタンコート、マイク・トークマン、ニック・マドリガル、パトリック・ウィズダムらと決別。ベンチ・メンバーを一新しました。
OFはイアン・ハップ、ピート・クロウ=アームストロング、鈴木選手、カイル・タッカーがおり、ブルーハンは彼らに次ぐ控えOFとなりそうですが、スプリング・トレーニング次第では十分にサバイブする可能性があります。
足を使えればカブスの攻撃に幅をもたらすことができるのですが、とにかく出塁が大事ですね。
2人とも本来の力を発揮してもらいたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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