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【MLB2025FA】ブレーブスがジョー・ヒメネスの手術の影響でコナー・ギリスピーと1年契約!

27歳右腕の高稼働に期待

 現地2024年11月29日、アトランタ・ブレーブスは右腕のコナー・ギリスピー(Connor Gillispie)と1年契約でサインしました。コナー・ギリスピーは、ブレーブスのブルペンの穴を埋めるチャンスを得て、スプリング・トレーニングに参加します。

コナー・ギラスピーのキャリア

 コナー・ギラスピーは1997年11月10日生まれで27歳になったばかり。2019年のアマチュア・ドラフトでオリオールズから9巡目指名を受けてプロ入り。2019年のプロ・デビューではルーキーを飛ばし、クラスA-(マイナス)からスタートし、ERA 1.77をマーク。

 2020年はコロナ・パンデミックのため、マイナーのゲームがキャンセルされたため、記録はなし。2021年、2022年と2年連続でクラスA+(プラス)に所属し、主に先発を任され、2年併せて12勝13敗、ERA4.32をマーク。

2023年12月にルール5ドラフトでCLEへ

 2023年はAAに昇格し、27試合に登板し、先発(14試合)とリリーフを併せて115.2 イニングを投げ、ERA 4.28。2023年オフ、オリオールズはコナー・ギラスピーをプロテクトせずに、ルール5ドラフトに出します。2023年12月のルール5ドラフトでガーディアンズが指名して、ガーディアンズに移籍しました。

ノンテンダーFA

 2024年はガーディアンズのAAAで27試合に登板(15試合に先発)し、5勝7敗、ERA 4.05。2024年8月4日に古巣オリオールズとの対戦でメジャー・デビュー。3.0イニングを被安打2、失点1、BB 2、SO 3と好投。その後も2試合に投げ、2024年のメジャーでの成績は3試合、8.0 IPでERA 2.25をマーク。BB 9が5.6、SO9は 9.0という内容でした。

 そして2024年終了後にガーディアンズからノンテンダーFAとなっていました。

特徴

 非常にタフなタイプに多い、投球フォームで筆者的には結構好きな投げ方。

 メジャーに上がった3試合のみのデータですが、4シームのアベレージ・ベロシティーは92.2mph、チェンジアップは87.5mph、カットボールが88.0mph、スライダーが82.5mph。

 変化球はカットボールはいい評価をもらえています。ベロシティーの強弱がない分、打者にとっては割と絞りやすいタイプ。ただ、4シームは数字以上に力があり、もしもフィニッシュに磨きをかければ大化けする可能性があります。できればチェンジアップを磨いてもらいたいですね。ボールが浮くのもたまにきずですが、コントロールもそれほど大崩れしないタイプで、ブレーブスはその当たりを見込んで獲得に至ったのでしょうね。伸び代は?というと、ベロシティーアップはそれほど期待出来ないものの、コントロールと変化球の精度が上がればかなり面白い存在だと思います。

契約内容

 ブレーブスはそのコナー・ギリスピーとメジャー契約を結びました。しかし、金額も明らかにされていない無保証の1年契約です。

  • 1年契約(2025)

 メジャー契約ゆえ、40manロースターには登録されるものの、スプリング・トレーニング終了前に放出される可能性も。これからFAの獲得も含めてロスター調整もありますので。もしも放出された場合は契約の一部だけが支払われることになります。

動機はジョー・ヒメネスの離脱

 今回のコナー・ギラスピー獲得の背景には、現地2024年11月5日に発表されたリリーバー右腕のジョー・ヒメネス(Joe Jimenez)の手術の影響があります。

 ジョー・ヒメネスは2023年11月2日に左膝軟骨の修復手術を受け、復帰までに約8カ月から12カ月かかる見込み。ということは2025年シーズンの大半、場合によっては全休となる可能性が高いのです。

 ブレーブスはこれがなければヒメネスを2025シーズンのトップセットアップマンとして考えていました。29歳のヒメネスは、2024年に69試合に登板して68.2イニングを投げ、ERA 2.62、3セーブをマーク。まさに勝利に不可欠な存在となっていました。

デトロイト・タイガースで2017年から2022年まで6シーズン投げきたジョー・ヒメネスは2022年12月にマイナーの選手とのトレードでブレーブスに移籍。

 移籍後の2023年に59試合に登板し、ERA 3.04をマークして信頼を得たヒメネスは2023年11月2日にブレーブスと3年/$26M (2024-26)でサイン。

 ここ2シーズンはブレーブスの最高のリリーバーの一人でもありました。

 なお、ブレーブスはクローザーのライゼル・イグレシアスにつなぐために、ピアース・ジョンソン、アーロン・バマーらがセットアップを担い、デイスベル・ヘルナンデス(Daysbel Hernandez)、そのほかにグラント・ホームズ、ディラン・リーが現時点でのブルペンメンバー。

 もちろんこれから補強もありますが、投手の補強はまずは先発ですね。チャーリー・モートンとマックス・フリードがFAですから。

 先発経験のあるギリスピーは、サバイブしたなら、ロングリリーフ候補になるかもしれません。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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