2024 Manager of the Year
現地2024年11月19日、2024年のManager of the Yearが発表され、NLはブルワーズのパット・マーフィー(Pat Murphy)が、ALはガーディアンズのスティーブン・ボート(Stephen Vogt)が受賞しました!
ともに長期政権から引き継いだ初年度での受賞で、パット・マーフィーはクレイグ・カウンセルが2015年途中から2023年まで9シーズン務めた後にナ・リーグ中地区を制覇。スティーブン・ボートはテリー・フランコーナが2013年から2014年まで11シーズンを務めた上げた後にア・リーグ中地区を制覇しました。ガタガタのまま引き継ぐケースが多い中、オーナーも良いバトンタッチをさせたと言っていいでしょう。
受賞者
NL:パット・マーフィー(MIL)
MOY初受賞となったパット・マーフィーは監督としてはのキャリアは2度目。と言っても前回は2015年のパドレスでのことでいわゆる暫定監督としての就任でしたから、フルタイムとしては今回が初の就任でした。
2015年のパドレスはマット・ケンプ、ジャスティン・アップトン、ウィル・マイヤーズという新たな先発OFを獲得し、クレイグ・キンブレル、さらに先発としてジェームズ・シールズと契約し、オフの補強は満点をつけるしかない状況でしたが、開幕後65試合で32勝33敗となり、2015年から監督を続けていたバド・ブラックを途中で解任。その後、現ドジャース監督で当時ベンチコーチであったデーブ・ロバーツが1日だけ監督を務め、その後の残りシーズンを引き継いだのがパット・マーフィーでした。その時は96試合で42勝54敗。
それから9シーズン後の2024年、ブルワーズのフルタイムの監督となり、ジャクソン・チューリオの活躍もあり、93勝69敗をマークしました。
AL:スティーブン・ボート(CLE)
監督就任1年目で見事にAL MOYに輝いたスティーブン・ボート。1年目での受賞はALでは3度目、AL/NL双方で10度目の受賞です。ALの1年目での受賞者はレンジャーズのジェフ・バニスター(2015年)とツインズのロコ・バルデッリ(2019年)。
39歳で就任したスティーブン・ボートは今季、92勝69敗をマークし、ALセントラルを制し、NLCSまで勝ち上がりました。エースのシェーン・ビーバーを欠き、強力なパワーはホセ・ラミレスのみという不安なスタートとなりましたが、”Guards Ball”と呼ばれるガーディアンズ版スモールベースボールでランナーを進める手法は見事というしかなかったと思います。
投票結果
投票方法は全米野球記者協会(BBWA)に所属する会員の中の30人が、3名を1位から3位まで記載。ポイント制となっていて、1位は5点、2位は3点、3位は1点が付与され、合計点が表示されます。
NL
ファイナリストはカルロス・メンドーザ、マイク・シルド、パット・マーフィーの3人で、NLセントラルを制したパット・マーフィーが圧勝したという結果でした。
Name | 1st | 2nd | 3rd | Points |
---|---|---|---|---|
パット・マーフィー(MIL) | 27 | 3 | 144 | |
マイク・シルド(Shildt/SDP) | 1 | 19 | 8 | 70 |
カルロス・メンドーザ(NYM) | 1 | 6 | 12 | 35 |
トレイ・ロブロ(Lovullo/AZ) | 2 | 2 | 8 | |
ロブ・トムソン(PHI) | 1 | 5 | ||
ブライアン・スニツカー(ATL) | 4 | 4 | ||
デーブ・ロバーツ(LAD) | 3 | 3 | ||
オリバー・マーモル(STL) | 1 | 1 |
AL
ALはセントラルのトップ3クラブの監督がファイナリストとなりましたが、やはり地区優勝したスティーブン・ボートの圧勝でした。
Name | 1st | 2nd | 3rd | Points |
---|---|---|---|---|
スティーブン・ボート(CLE) | 27 | 2 | 1 | 142 |
マット・クアトラーロ(KC) | 2 | 19 | 6 | 73 |
A.J. ヒンチ(DET) | 1 | 6 | 18 | 41 |
ジョー・エスパーダ(HOU) | 1 | 3 | 6 | |
アーロン・ブーン(NYY) | 1 | 3 | ||
マーク・カートセイ(OAK) | 1 | 3 | ||
ロコ・バルデッリ(MIN) | 1 | 1 | ||
アレックス・コーラ(BOS) | 1 | 1 |
ちなみにアレックス・コーラに1票投じてくれたのはThe AthleticのMelissa Lockardさんでした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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