2024 シルバースラッガー賞
現地2024年11月12日、ルイビル・スラッガー社主催のシルバー・スラッガー賞が発表されました。
シルバースラッガー賞とは
シルバースラッガー賞は優れた打撃成績を残した選手に送られる賞で、バットメーカーのルイビル・スラッガー社が毎年、各ポジションのベスト・オフェンス・プレーヤーを選出し、表彰します。外野手はポジションに関係なく3名を選出。
さらに、複数ポジションを守るユーティリティーの強打の選手にも両リーグから1人ずつ選出。こちらは2022年から始まりました。
受賞者は各チームの監督とコーチの投票によって決定するものの、自軍の選手は選べないことになっています。選手にはとても名誉な賞。
また2023年からは各リーグの最優秀攻撃チームに、”OFFENSIVE TEAMS OF THE YEAR”が贈られます。こちらはチームのオフェンスの統計とレギュラーシーズン最終週にMLB.comを通じて最終候補に投票したMLBファンの投票の組み合わせによって決定されます。
受賞者
では受賞者のご紹介を。
アメリカン・リーグ
- C:サルバドール・ペレス(ロイヤルズ):5度目
- 1B: ヴラディーミル・ゲレロ・Jr.(ブルージェイズ):2度目
- 2B: ホセ・アルトゥーベ(アストロズ):7度目
- 3B: ホセ・ラミレス(ガーディアンズ):5度目
- SS: ボビー・ウィット・Jr.(ロイヤルズ):初
- OF:アーロン・ジャッジ(ヤンキース):4度目
- OF:フアン・ソト(ヤンキース):5度目
- OF:アンソニー・サンタンデア(オリオールズ):初
- DH:ブレント・ルッカー(アスレチックス):初
- UTL:ジョシュ・スミス(レンジャーズ):初
- オフェンシブ・チーム・オブ・ザ・イヤー:ヤンキース
ナ・リーグ
- C: ウィリアム・コントラレス(ブルワーズ):2度目
- 1B: ブライス・ハーパー(フィリーズ):4度目
- 2B: ケーテル・マルテ(Dバックス):初
- 3B: マニー・マチャード(パドレス):2度目
- SS:フランシスコ・リンドーア(メッツ):4度目
- OF:ジャクソン・メリル(パドレス):初
- OF:テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース):3度目
- OF:ジュリクソン・プロファー(パドレス):初
- DH:大谷翔平(ドジャース):3度目
- UTL:ムーキー・ベッツ(ドジャース):7度目
- オフェンシブ・チーム・オブ・ザ・イヤー:ドジャース
ファイナリスト
なお、ファイナリスはご覧の選手たちでした。
Pos. | AL | NL |
---|---|---|
C | ヤイナー・ディアス(HOU) シェー・ランゲリアス(OAK) カル・ラレー(SEA) | JT・リアルミュート(PHI) ウィル・スミス(LAD) |
1B | ジョシュ・ネイラー(CLE) カルロス・サンタナ(MIN) | ピート・アロンゾ(NYM) フレディー・フリーマン(LAD) |
2B | コルト・キース(DET) マーカス・セミエン(TEX) G・トーレス(NYY) | ルイス・ガルシア・Jr.(WSH) ジョナサン・インディア(CIN) |
3B | アレックス・ブレグマン(HOU) ラファエル・デバース (BOS) | アレク・ボーム(PHI) マット・チャップマン(SFG) |
SS | ガナー・ヘンダーソン(BAL) コーリー・シーガー(TEX) | ウィリー・アダムス(MIL) エリー・デラクルーズ(CIN) |
OF | ジャレン・デュラン(BOS) ライリー・グリーン(DET) | ジャクソン・チューリオ(MIL) 鈴木誠也(CHC) |
DH | ジャンカルロ・スタントン(NYY) ヨルダン・アルバレス(HOU) | マーセル・オズーナ(ATL) |
UTL | ウィリー・カストロ(MIN) ジョーダン・ウェストバーグ(BAL) | ルイス・アラエズ(SDP) ジェイク・バーガー(CWS) ブライアン・レイノルズ(PIT) |
大谷、2年連続3度目の受賞
大谷選手は2021、2023に次いで3度目の受賞。今季は打者に専念したシーズンで、50-50の達成を始め、NLのスタッツでは8冠を達成。やはり驚異的な数字を叩き出しました。これでもまだ足かせとなった出来事があり、開幕時の通訳の裏切りがなければ一体どうなっていたのか?とも思います。
2024 | HR | RBI | BA | OBP | SLG | OPS | SB | TB | PA | AB | H | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stats | 54 | 130 | .310 | .390 | .646 | 1.036 | 59 | 411 | 731 | 636 | 197 | 134 |
NL | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 3 | 2 | 1 |
MLB | 2 | 2 | 5 | 5 | 2 | 2 | 2 | 1 | 2 | 6 | 4 | 1 |
メジャーの捕手はよく打つ!
まず捕手部門ですが、ウィリアム・コントラレスとサルバドール・ペレスがOPSでNO.1、2にランク。コントラレスは.831、ペレスは.786。さらに両者はHRとRBIでも素晴らしい成績を残しました。
Name | HR | RBI | OPS |
---|---|---|---|
W・コントラレス(MIL) | 23 | 92 | .831 |
S・ペレス(KC) | 27 | 104 | .786 |
ちなみにファイナリストのマリナーズのカル・ラレーは34 HR、100 RBIをマーク。OPSは.748。サルバドール・ペレスといい勝負をしたのですが、わずかにサルディーが上回りました。
それにしてもメジャーの捕手のよく打つこと!強烈なオフェンス力です。
フレッシュな顔も
またSSではロイヤルズのボビー・ウィット・Jr.が受賞。今季のロイヤルズの躍進は彼のオフェンス力が大きな推進力となりました。
そしてパドレスのルーキー、ジャクソン・メリルも受賞。AV .292はOFとしてスティーブン・クワンと並んでMLB NO.2。この高打率でHRは24本。2025年も楽しみな選手です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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