WS Gm2: NYY 2 @ 4 LAD (LAD lead 2-0)
現地2024年10月26日、ワールドシリーズGm2がドジャー・スタジアムで行われ、ドジャースが終盤でのヤンキースの追い上げを躱し、4-2のスコアで接戦をものにしました。
なお、このゲームでは7回裏に大谷選手が2盗を試みてスライディングした際に、左肩を負傷。脱臼と思われる症状に見舞われました。詳細はこちらに。
スターティング・ラインナップ
Gm2は右腕の山本投手と左腕のカルロス・ロドンということでドジャースのオーダーに変更がありました。ヤンキースは変更なし。
The lineups for #WorldSeries Game 2 🤩 pic.twitter.com/daUIcGKpaV
— MLB (@MLB) October 26, 2024
ドジャースはテオスカー・ヘルナンデスとフレディー・フリーマンの打順をスワップ。さらにマックス・マンシーを5番から7番に、トミー・エドマンを9番から5番に、そして2Bのギャビン・ラックスを下げ、Gm1でCFに就いていたキケを2B、エドマンをCF、SSにはミゲル・ロハスを起用。ロハスの打順は9番です。
得点
Gm2もドジャースが先制し、リードを保ったまま逃げ切るというドジャースにとって理想的な展開となりました。
- 2回裏ドジャース(1-0)
イニング先頭のトミー・エドマンがLFへ先制ソロHR
- 3回表ヤンキース (1-1)
2アウトからフアン・ソトがRFスタンドへライナーのソロHR
ヤンキースが1-1の同点 - 3回裏ドジャース(4-1)
- 2アウトからムーキーがシングルで出塁→テオスカー・ヘルナンデスが右中間に2ランHRを放ち、ドジャースが3-1に
- さらに、フレディー・フリーマンも2者連続で右中間へソロHRを放ち、ドジャースが4-1とリードを拡げる
- 9回表ヤンキース (2-4)
ジャンカルロ・スタントンがタイムリーを放ち、ヤンキースが1点を返すも、反撃もここまで。ドジャースが4-2で勝利
山本が好投
ドジャースのポストシーズンの課題である先発投手がどこまでゲームメイク出来るか?という点ですが、この日先発の山本投手が見事にそれをやってのけました。
山本投手は立ち上がり、緊張もあったのか先頭のグレイバー・トーレスにストライクとボールが割とわかりやすい形で歩かせてしまいます。4シームは98mphをマークし、ボールが強いのは良い要素でした。
セットポジションとなり、いきなりヤンキース打線で最も手強いフアン・ソトを迎えますが、ここから山本投手は調整して行きました。選球眼の卓越したソトに対して非常に良いコマンドで対応。大きなカーブがとても有効で、スプリットもベース上に納まり、さすがのソトも苦戦。山本投手はSSゴロに抑え、1アウト2塁でアーロン・ジャッジを迎えます。山本投手はジャッジに対し、またしても大きなカーブを有効に使い、最後はスライダーでタイミングをずらして空振り三振。もうこの時点で今日の大崩れはなさそうなのがわかりました。
そしてつづくジャンカルロ・スタントンには初球のインハイの4シームでフライを打ち上げさせ、初回のピンチを切り抜けました。
ソトに一発
山本投手はこの日は終始安心して見られる投球を披露。
ただ、怖い上位打線との2度目の対戦で、フアン・ソトを追い込みながら、ファウルで粘られ、最後の4シームがウィル・スミスの構えたところと逆になり、それを右中間にソロHRを打たれて1点を与えてしまいますが、失投らしい失投はこのボールくらいだったと思います。
山本投手は孝行息子ぶりを発揮。味方が3点を奪った直後の4回表から6回までを三者凡退に抑え、7回のマウンドに上がりました。7回は先頭のジャンカルロ・スタントンを2Bポップフライに仕留めてここも乗り切るペースでしたが、ロバーツ監督はここで交代を決意。
山本投手は6.1イニングで86球を投げ、被安打はたったの1、失点1、自責点1、BB 2、SO 4、HR 1と素晴らしいワールドシリーズ・デビュー戦を飾りました。
エドマン、好調を維持
ドジャースはトミー・エドマンの先制ソロが大きかったのです。
カルロス・ロドンが2回表となり、さあこれから!と乗って行くところだったので、イニング先頭としてその出鼻を挫いたという意味で効果は抜群でした。ロドンはエドマンに2連続でボールを先行させた後、ストライクを取りに行ったところを強振されました。そろそろインコースかと思うタイミングでしたから、これはもうエドマンの読み勝ちかと。
テオスカーとフリーマンの2者連続HR
Gm1では1安打を放っていたテオスカー・ヘルナンデスはこの日は吹っ切れたのか、のびのびとプレー。3回裏の第2打席でカルロス・ロドンを見事に捉えました。逆方向への当たりというのがまた良かったですね。
そしてこの直後にフレディー・フリーマンが2者連続のHRを放ち、ドジャースはこのイニングに3得点。
フレディー・フリーマンはワールドシリーズ2試合で9打数3安打、2HR、5RBIとまたもやRBIマシーンと化しています。2試合の打撃成績は.333/.333/1.222、OPS 1.556です。頼もしいですね。
トライネン、追い上げを躱す
ともにブルペンが頑張った両チームですが、ヤンキースも意地を見せます。
9回表、ドジャースのマウンドはブレイク・トライネン。この日は得意のビデオゲームのようなスウィーパーの精度が今ひとつでした。まず、先頭のフアン・ソトにボール先行の悪いカウントとなった後、6球目の甘いシンカーをRFへ弾き返され、出塁を許します。
この後、アーロン・ジャッジの打席でワイルドピッチがあり、ソトは2塁へ進塁。ただ、そのジャッジはスウィーパーに全く合わずに4球で三振に倒れてまずは1アウト。
つづくバッターはジャンカルロ・スタントン。ゲーム終盤の彼は集中力が位置壇と高まるのでかなり怖い存在ですが、トライネンはアウトコースへ慎重な投球を見せるも、3球目をLFへ弾き返され、これで2塁からソトが生還し、スコアは4-2。2点差に詰め寄られます。ただ、スタントンの当たりは上がらなかったので良かったですね。
1アウト1塁でジャズ・チザム・Jr.を迎え、トライネンは優位なカウントを作るも、RFへうまく弾き返され、怪しい雲行きに。
そしてつづくアンソニー・リッゾも優位なカウントから死球を与えてしまい、1アウト満塁の大ピンチを迎えてしまいます。
つづくバッターはアンソニー・ボルピー。ここでトライネンは肚が括れたのか、ボルピーには終始支配的な投球を披露。粘られはしましたが、ビデオゲーム・スウィーパーを連投して空振り三振に。これで2アウト。
ドジャースは左打席のオースティン・ウェルズと対するということで信頼感のあるアレックス・ベシアにスイッチ。ヤンキースもこれに合わせて右打席のホセ・トリビーニョを代打に送ります。
Gm2の最後の見せ場となりましたが、ホセ・トリビーニョはこの場面で初球に手を出し、CFフライとなりゲームセット。ドジャースが追い上げを躱し、4-2で逃げ切りました。
これでドジャースは2勝0敗。かなり優位にたちました。
Gm3は移動日を1日挟んで、現地28日の開催。先発はウォーカー・ビューラーとクラーク・シュミットのマッチアップ。
ドジャースはGm4はブルペン・ゲームの見込み。ヤンキースはルイス・ヒル。Gm3は勝っておきたいところです。
大谷選手の脱臼の状態も両チームの勝敗のXファクターになるかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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