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【NLDS2024】ニック・カステヤーノスがサヨナラ安打を放ち、フィリーズがシリーズ・タイに

NLDS Gm2: NYM 6 @ 7 PHI

 現地2024年10月6日、メッツ@フィリーズのNLDS Gm2ですが、フィリーズは負けムードでこのままズルズル行きそうな雰囲気があったのですが、そのモヤモヤとして流れを切り裂いたのはやはりチームリーダーのブライス・ハーパーでした。

前半はメッツ・ペース

 NLワイルドカード・シリーズから勢いに乗っているメッツ。もっと言えば、161試合、162試合目のブレーブスとのダブルヘッダーとの死闘からチームにまとまりがありますが、このシリーズでもGm1で8回に逆転。メッツはその勢いをキープしたままGm2に入ることができたというところ。

両先発がゲームメイク

 メッツの先発はルイス・セベリーノでフィリーズはクリストファー・サンチェス。フィリーズはセベリーノに対し、トレイ・ターナーが初回にシングルで出塁し、盗塁に成功するなどさかんにしかけますが、得点に結びつけることができず。

当たっているマーク・ヴィエントス

 反対にメッツはクリストファー・サンチェスから3回表にマーク・ヴィエントスがRFへ2ランHRを放ち、2点を先制。24才の3Bはとにかく素直な打撃が目立ち、バットを出す角度が良いのか右方向への打球が多く、メッツの打線をつなげているいい働きを担っています。

 メッツは中盤6回表にもピート・アロンゾにソロHRが飛び出し、3-0とリード。先制、中押しといい流れを作ります。打たれたのは2番手のホセ・ルイーズ。今ポスト・シーズンでは苦戦しております。

ブライス・ハーパーが追撃の2ランHR

 そんなメッツの流れを切り裂いたのがやはりブライス・ハーパーでした。6回裏、フィリーズは2アウトまで奪われたものの、トレイ・ターナーがシングルで出塁。ターナーはこのゲームは本当になんとかチャンスメイクするべく色々と仕掛けていましたね。

 メッツのピッチャーは依然、ルイス・セベリーノ。そして迎えたブライス・ハーパーの打席。メッツ・バッテリーはアウトコース中心の配球でしたが、5球目、99mphの4シームが甘く入ってきたところをハーパーがするどくCFへ弾き返し、これが2ランHRとなりフィリーズは2-3の1点差に。

 この一発で嫌なムードを払拭した形となりました。

 さらにフィリーズはつづくニック・カステヤーノスにもHRが飛び出し、この回一気に同点に追いつき、傾いた流れを元に戻します。

PHI、ブルペンがまた失点

 良いムードになったフィリーズですが、同点直後の7回表に3番手のオライオン・カーカリングがブランドン・ニモにソロHRを許し、3-4と勝ち越しを許してしまいます。

 フィリーズはこの後、8回裏にブライソン・ストットのトリプルで5-4と逆転。さらにマーク・ヴィエントスとのフィールディング・エラーなどで3得点を上げ、6-4と逆転に成功。メッツのマウンドはエドウィン・ディアスでした。

 これでようやく勝ったと思った9回表、フィリーズは悪い流れを止めるためにカルロス・エステベスを8回に投入済み。確かにこれが8回裏の逆転につながったのですが、9回にマウンドに上がったマット・ストラムがやはりまだ本調子にあらず。1アウトからリンドーアにシングルを許した後、ここでもまたマーク・ヴィエントスに2ランHRを浴びてなんと6-6の同点に追いつかれてしまいます。

 これまで右方向への打球が多かったヴィエントスでしたが、この打席はアウトハイのボール球をバットのヘッドを立てて豪快にスイング。見事な打席でした。

 フィリーズはこの後、ストラムとジェフ・ホフマンで後続を断ち切り最少被害で9回裏の攻撃に。

カステヤーノスがサヨナラ安打 

 9回裏、メッツのマウンドはタイラー・メギル。フィリーズは2アウトを奪われてしまいますが、ここでもトレイ・ターナーがしっかりコミットして四球を奪って出塁。つづくハーパーも四球で出ました。2アウト、1、2塁で打席が回ってきたのがニック・カステヤーノス。そのカステヤーノスは2球で追い込まれてしまいますが、4球目のインコースからのスライダーにきっちりと対応。これをLF線に弾き返し、トレイ・ターナーが返ってフィリーズが勝ち越し。

MLB Gameday: Mets 6, Phillies 7 Final Score (10/06/2024)
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7-6でフィリーズがなんとかGm2をものにしました。

ブルペンがチューンナップできるか?

 Gm3はシティ・フィールドに舞台を移して行われますが、フィリーズはここでアーロン・ノラを起用。メッツはショーン・マナエアです。

 苦戦しているフィリーズのブルペンですが、まずオライオン・カーカリングはここ2戦で肝心なところで打たれてはいるものの、Gm1は0.1 IPで被安打1、スコアレス。Gm2は1.0 IPでHRのみの1失点。打たれたのは失投ではあるのですが、彼はチューンナップできそうな感じです。まだなんとかなりそう。

 問題はマット・ストラムとホセ・ルイーズです。マット・ストラムはこの2戦でいずれも2失点。果たしてチューンナップできるかどうか。彼が後半で機能したからこそ、フィリーズは地区優勝できた面もあるので、彼のGm3以降の出来に注目です。

 シーズンERA 3.71のホセ・ルイーズは今ポストシーズンはGm2が初戦でしたが、1.0 IPで被安打3とちょっと心配です。もともとそれほど完璧に抑える投手ではありませんが、彼のGm3以降の出来も注目したいと思います。

 地区ライバル同士の対戦、なかなかアツいです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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