NLDS Gm1 : SDP 5 @ 7 LAD
現地2024年10月5日、いよいよ大谷選手の初プレーオフが始まりました。リーグ勝率1位のドジャースは、NLワイルドカードでブレーブスをスウィープしたパドレスを迎えてのNLDS。
シーズン終盤から接戦に強いパドレス。ただでさえ、ライバル関係にある両チームゆえ、接戦が予想されましたが、負けてなるものかという意地の張り合いが見応えがありました。
山本が計5失点
ドジャースの大事なポストシーズンの初戦を託されたのが山本由伸投手。シーズン終盤に肩の故障から復帰し、ポストシーズン登板のオーディションもなんとか通過しましたが、この日は不本意な結果となりました。
もともとオリックス時代からポストシーズンには苦戦していた山本投手。NPB時代には圧倒していたレギュラーシーズンの疲れが出た頃の登板ということでサイクルが合わないのか?とも思っていましたが、今回は怪我で離脱していた期間もあり、体力的には問題なさそうな状況です。果たしてどんな結果になるのか?というところでしたが、初回に3失点を喫してしまいました。
先頭のルイス・アラエズに91mphのスプリッターをLF前に運ばれた山本投手。ここでバッテリー間でパスボールとワイルドピッチでバタバタとしてノーアウト3塁になってしまいます。2番のタティス・Jr.には四球。そして3番のジュリクソン・プロファーには内野ゴロを打たれ、その間にルイス・アラエズに生還を許してまず1失点。
さらに、1アウト2塁でマニー・マチャードを迎えた山本投手は2球で追い込むも、4球目のスプリッターが落ちきらず、これを左中間スタンドに放り込まれ、2ランHR。1回表にいきなり3失点を喫してしまいます。
2回表は落ち着き、三者凡退に抑えました。
しかし、3回表、先頭のタティス・Jr.に二塁打を打たれた山本投手はその後は2アウトを奪うも、5番のジャクソン・メリルにスプリッターを見切られて四球。2アウト1、2塁となり、ザンダー・ボガーツを打席に迎えます。ボガーツはレッドソックス時代からポストシーズンに強いので、これはまずいなと思っていたところ、3球目がハング・カーブとなり、これをボガーツにライナーでLFへ運ばる2ベースを打たれ、走者2人して2失点。つづくジェイク・クロネンワースをフライアウトに仕留めましたが、結果、山本投手は3イニングで降板。被安打5、失点5、自責点5、BB 2、SO 1、HR 1という内容でゲームメイク出来ずでした。
いきなりのビハインドの状況を作ったのでした。
大谷が同点3ランHR
パドレス先発はディラン・シーズ。非常にいい投手をGm1に持ってきたのですが、そのディラン・シーズもよくありませんでした。
初回は大谷選手をLFフライに仕留めるなど、無失点で切り抜けたディラン・シーズですが、2回裏、先頭のウィル・スミスへの四球を出し、つづくギャビン・ラックスにはCFへ運ばれ、ノーアウト1、2塁のピンチを迎えます。
ドジャースはトミー・エドマンの打席で、何か仕掛けるかと思いましたが、エドマンは何もせずにシーズの4シームに全く合わずに三振。つづくミゲル・ロハスは2Bポップフライに倒れて2アウト。ロハスはダブルプレーのリスクもあったので、ランナーを2人置いた状況で大谷選手に回したのは、むしろいいポップフライだったと思います。
ここでパドレスは序盤ということもあり、大谷選手と勝負を選択。徹底してインコースを攻めたバッテリーでしたが、4球目、おそらく空振りを取りに来た4シームがゾーン内に納まってしまい、大谷選手がこれを豪快にスイング。打った瞬間それとわかる3ランHRでドジャースが3-3の同点に。これはすごい当たりで打出し速度は111.8mphを計測。大谷選手は山本投手の初回の3失点を帳消しにする一発でドジャースにいい雰囲気をもたらしました。
同点直後に上述のように山本投手が2点を奪われて3-5とビハインドとなったドジャースは、4回裏にエドマン、ロハスが連続ヒットでチャンスメイク。パドレスはここで大谷選手に打席が回ってきたことでディラン・シーズを諦め、エイドリアン・モレホンにスイッチ。
その変わりばな、大谷選手はエイドリアン・モレホンの強いボールにバットを折られながらもCFへ弾き返すシングルを放ち、ノーアウト満塁でムーキー・ベッツに回ります。4球目、スプリッターがバッテリー・エラーとなり、これでエドマンが生還してドジャースが1点を返して4-5に。この後、ムーキーは申告敬遠で1塁へ。再び満塁となり、バッターはフレディー・フリーマン。
フリーマンは初球のシンカーを1、2塁間に転がすも、これを1Bのドノバン・ソラーノが素晴らしいフィールディングを見せ、ホームでミゲル・ロハスをフォース・アウトにしてしまいます。これは素晴らしいプレーでした。
2アウトとなりましたが、この後、テオスカー・ヘルナンデスが2点タイムリーを放ち、ドジャースが6-5と逆転に成功。またも山本投手の追加の失点を帳消しにしました。
ドジャースはこの後、5回裏にもエラー絡みで1点を追加。7-5とリードを2点に拡げます。
ドジャース、ブルペンが踏ん張る
山本投手の後をライアン・ブレイジャーが引き継ぎましたが、ブレイジャーは1.2イニングを被安打1のみの素晴らしい投球を披露。これでゲームが落ち着いてきました。
その後はアレックス・ベシア、エバン・フィリップスがパーフェクト・リレーを見せ、さらに流れはドジャースに。8回表、マイケル・コペックが登板しましたが、気負いすぎたようでボールを連発。結果、ブレイク・トライネンにリカバリーしてもらいました。ブレイク・トライネンは9回も抑えて、ドジャースが7-5で勝利。見事に初戦を取りました。
ドジャースのロスター
前後しますが、NLDSのドジャースのロスターはこちら。
Here's your 26-man roster for the NLDS. pic.twitter.com/7nAlksogVB
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) October 5, 2024
ブラスダー・グラテロルが入っておりません。
ドジャースは8回にコペック、9回にブレイク・トライネンという流れにしたいようですが、トライネンはこの日1.2イニングを投げたので、この方程式も崩れそうです。
期待のルーキーのエドガルド・エンリケスが入っているので、彼がセットアップに入れば、Gm2はコペックが最後でもいいかもしれませんね。ドジャースが後ろのやりくりをどうするのかも見ものです。
Gm2はダルビッシュ投手とジャック・フラハーティーの顔合わせ。
明日も見応えがありそうですね。
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