2024年版の伝説の日
いやはや大谷選手がまた伝説を作りましたね。
現地2024年9月19日(木)、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手がマイアミ・マーリンズ戦(LA 20 – MIA 4)でモンスター級の活躍を見せ、史上初の50-50クラブのメンバーとなりました!
48 HR、49 SBでスタートしたこのゲームで、大谷選手はまず50個目と51個目の盗塁に成功。さらに49本目、50本目、51本目のHRを放ち、トータルで6打数6安打、3HR、2ダブル、2盗塁、10 RBIという信じがたい数字をマーク。
50-50を通り越し、51-51達成となりました!
約1年2ヶ月前の伝説
伝説的!と言えば今から約1年2か月前の2023年7月27日(現地時間)、大谷選手はタイガースとのダブルヘッダーでGm1で投手として登板。1ヒッターシャットアウトであわやノーヒッターかというピッチングを披露。
さらに登板直後で休むと思われたGm2にもなんと出場!しかも2HRを放ったというとんでもない離れ業をやって退けました。
努力というか、痛々しいくらいに懸命にチームを引っ張ろうとする姿が印象的だった2023年の偉業に対し、今回の51-51の達成は注目度もアップし、非常に華やかな伝説達成となりました。
51-51
マーリンズの先発はエドワード・カブレラ。ファストボールのアベレージが96.4mphを記録する筋のいい投手なのですが、いかんせん怪我が多く、2023年から右肩のインピンジメント症候群に悩まされ、今季も本調子とは言えない状況でこのゲーム前までは4勝7敗でERA 4.55。
1回表、1番DHの大谷選手は、甘く入ってきた5球目のチェンジアップを叩き、これが右中間のウォール直撃の2塁打に。これで50盗塁目は難しいか?と思ったのですが、1アウトからウィル・スミスの打席の時に3塁への盗塁を敢行。タイミングは微妙でしたが、うまくタッチを交わしてセーフに。これでまずは50盗塁目を記録。この後、ウィル・スミスが犠牲フライを放ち、大谷選手は先制のホームを踏んでいます。
第2打席は2回表、2アウト1、2塁のチャンスで回ってきました。エドワード・カブレラは2球目のチェンジアップがまたも甘く入ってしまい、大谷選手がこれをRFへラインドライブのシングルを放ち、マックス・マンシーを迎え入れ、1 RBI目。ドジャースは2-0と追加点を上げます。さらにこの後、ムーキーの打席で大谷選手は2塁への盗塁に成功。これで51個目の盗塁となりました。
第3打席は3回表に回ってきました。ドジャースは押出の四球2つとクリス・テイラーの犠牲フライで3点を追加し、5-1とした後、2アウト1、3塁で大谷選手の打席に。ピッチャーは左腕のアンソニー・ヴェネツィアーノ。大谷選手はフルカウントからインハイの4シームを叩き、これをうまく左中間の真ん中に運び、2RBI。大谷選手は果敢に3塁を狙いましたが惜しくもタッチアウト。記録は2塁打となりました。もしこれがセーフならこの日はこの後にHRが飛び出すのでサイクル達成となっていましたね。
第4打席は6回表に回ってきました。ピッチャーは右腕のジョージ・ソリアーノ。1アウト2塁で打席が回ってきた大谷選手は2球目の真ん中低めのスライダーを強打。これが右中間スタンドに飛び込む2ランHRとなり、これで49本目のHRに。飛距離は438ft (約135m)の大きな当たりでした。
第5打席は7回表。ピッチャーは右腕のマイク・ボーマン。ドジャースはすでに12-3のスコアで大量リード。よく動くナックル・カーブを投げるボーマンですが、4球目に投じたそのナックル・カーブがアウトコースのベルト付近に。大谷選手はこれを素直に逆方向に弾き返し、これが左中間スタンドに入る2ランHRとなり、シーズン50本目。見事に50-50を達成したのでした。ロード・ゲームなのにすごい歓声が上がりましたね。
そして9回表には第6打席が回ってきました。マーリンズは大量リードを許していることから、野手のビダル・ブルーハンがマウンドに。2アウト1、2塁で大谷選手。3球目を豪快にRFのアッパー・デッキに運び、これで51本塁打目。
まさに伝説の日となったこの日の6打席でした。
ドジャースは大勝したわけですが、先発のジャック・フラハーティーが6イニング、3失点とゲームメイクに成功しました。2回までは2-1のスコアでどう転ぶかわからなかったのですが、さすがにフラハーティーの安定ぶりは助かりますね。
2番手は好不調があるエバン・フィリップスが1.0 IPで被安打1、BB1でスコアレス投球。3番手は前日にアウトを取れず3失点したザック・ローグが登板しましたが、この日は2.0イニングを被安打3、失点1、BB 0、S0 4に抑えて好投。HRを1本打たれましたが、ゲームを締めました。
50-50達成時のHRボール
さて、50-50が完成された記念すべき50HR目のホームランボールですが、どうやらキャッチしたファンが交換交渉に応じず、そのままボールを家に持ち帰ったようです。これは返した方が賢明できれいだと思うのですが、考えが変わることを祈ります。個人で売ろうとしても証明が出来ませんからね。
ちなみに、アーロン・ジャッジの62本目のホームラン・ボールは2022年のオークションで$1.5Mで落札され、マーク・マグワイヤーの70本目のホームラン・ボールは$3Mで落札されています。アルバート・プホルスの700本目のホームラン・ボールは$0.36M。ちゃんとしたオークションを通さなければこんな金額にはなりません。
NLウエスト順位
ドジャースはこの日の勝利でポストシーズン進出が確定しました。ゲーム差はご覧の通り。
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | LAD | 91-62 | – |
2 | SDP | 88-66 | 4.0 |
3 | AZ | 85-68 | 6.0 |
ドジャースはこれで東海岸への遠征が終わり、移動日なしで現地20日から地元でコロラドとの3連戦がスタート。そして23日はお休みで24日からいよいよパドレスとの3連戦がスタートします。余裕を持って臨むためにコロラドとの3連戦は落とせませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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