クリス・セールが今季ダントツの16勝目
ブレーブスのクリス・セール(Chris Sale)の高品質投球が止まりません!
現地2024年9月3日、ブレーブスは地元トゥルーイスト・パークでロッキーズを迎えての3ゲームシリーズがスタート。Gm1は今季、素晴らしい投球がつづくクリス・セールが先発。そのクリス・セールは期待通りの投球を見せ、ロッキーズ打線を7.0イニングで散発6安打、スコアレス、BB 0、SO 9の快投で抑え込み、今季16勝目をマークしました。
連打を許さず!
今回のロッキーズとの対戦は上述の通り、アトランタでの開催。これがボールの飛ぶコロラドならピッチングも難しくなったのでしょうが、もう今季の通常運転という感じの素晴らしいピッチングが披露されました。
立ち上がりのあまりよくないクリス・セールですが、この日は2番のブレンダン・ロジャースにLFへ鋭い当たりのヒットを許したのみ。後続をキッチリと抑え込み、そこから乗って行きました。2回表、3回表は三者凡退。
ブレーブスは3回裏にウィット・メリフィールド、ジオ・ウルシェラ、マイケル・ハリス2世の三連続長短打で2点を奪い先制。
点を得た直後の4回表に先頭のブレンダン・ロジャースにまたもシングルを許しましたが、またもそこからチャンスを作らせませんでした。
この日のクリス・セールの良かったところは、安打は許したものの、連打あるいはヒット直後の四球など2者連続での出塁を許さなかったところ。6回表にはマイケル・ハリス2世の好守備が出るなど、7イニングをシャットアウト。安定の投球でした。レッドソックス時代もこのような投球を見せてもらいたかったと思えるほど、素晴らしい投球が続いています。
ゲームの方はブレーブスが7回裏にウィット・メリフィールドとジオ・ウルシェラのコンビでチャンスを作り、マイケル・ハリス2世の犠牲フライで追加点。ジョー・ヒメネス、ライセル・イグレシアスと繋いで3-0でシャットアウト勝利を納めました。
投手主要指標(WIN、ERA &SO)で3冠中!
さて、クリス・セールですが、現地2024年9月3日時点で投手の主要指標である勝利数、ERA、奪三振と3つの部門でいずれもMLBトップに君臨。
NL# | WIN | ERA | SO |
---|---|---|---|
1 | クリス・セール(ATL) 16勝(3敗) | クリス・セール(ATL) 2.46 | クリス・セール(ATL) 206 |
2 | Z・ウィーラー(PHI) 13勝(6敗) | Z・ウィーラー(PHI) 2.63 | Z・ウィーラー(PHI) 201 |
3 | D・シーズ(SDP) 12勝(10敗)他3名 | H・グリーン(CIN) 2.83 | D・シーズ(SDP) 183 |
勝利数はタイガース(AL)のタリク・スクーバルが同じく16勝を上げており、両リーグ併せてトップ・タイ。NLでは2位がザック・ウィーラーの13勝ですからダントツでトップです。
念願のサイ・ヤング賞へ加速
クリス・セールは2010年にデビューし、翌年の2011年まではリリーバー。2012年から先発に転向しており、下記は彼のピーク時の2012年から2018年までの主要スタッツ。
Season | Age | Tm | W | L | ERA | IP | SO | Awards |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | 23 | CHW | 17 | 8 | 3.05 | 192 | 192 | AS,CYA-6 |
2013 | 24 | CHW | 11 | 14 | 3.07 | 214.1 | 226 | AS,CYA-5 |
2014 | 25 | CHW | 12 | 4 | 2.17 | 174 | 208 | AS,CYA-3 |
2015 | 26 | CHW | 13 | 11 | 3.41 | 208.2 | 274 | AS,CYA-4,MVP-19 |
2016 | 27 | CHW | 17 | 10 | 3.34 | 226.2 | 233 | AS,CYA-5,MVP-16 |
2017 | 28 | BOS | 17 | 8 | 2.9 | 214.1 | 308 | AS,CYA-2,MVP-9 |
2018 | 29 | BOS | 12 | 4 | 2.11 | 158 | 237 | AS,CYA-4,MVP-22 |
クリス・セールはホワイトソックス時代からサイ・ヤング賞を狙っていましたが、最もそれに近かったのが、レッドソックス1年目の2017年で2位。2023年12月にトレードでブレーブスへ。
レッドソックスでの2021年以降の投球からすると、まさか移籍でここまでの成績を上げるとは思えませんでした。
今季は勝利数においてもキャリアハイの17勝まであと1勝!
移籍でここまで変わるのか!という好例がクリス・セールのケース。もしも、移籍していなければここまでの成績を上げられなかったでしょう。
今季は35才のシーズン。どこまで成績を伸ばすでしょうか!?
お読みいただき、ありがとうございました。
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