LAD 8 @ 6 AZ (現地2024年8月31日)
現地2024年8月31日、ドジャース@DバックスのNLウエスト首位攻防4ゲームシリーズのGm2が行われ、ドジャースが派手な攻撃を見せるもゲームは拮抗した展開に。最後はトレード・デッドラインで補強したトミー・エドマンが決勝タイムリーを放ち、ドジャースが連勝しました。
初回に大きく動くこの顔合わせ
前日のカーショウの話題の時にも触れましたが、この顔合わせは2023年のNLDS Gm1でDバックスがドジャースから初回に6得点を上げて、シリーズそのものを粉砕したというとんでも履歴を持っています。
それ以来、静かな立ち上がりというのが滅多にないくらい初回に何か起こります。
Gm1においてもドジャースが大谷選手の2塁打を皮切りにフレディー・フリーマンの2ランHRで幸先よく2点を先制するも、その裏にカーショウが連打を浴びて2失点。そしてカーショウは2回裏に左足母指の炎症で早々にゲームから離脱するトラブルが発生。
大谷44号に続いてベッツ、フリーマンもHR
そしてこの日、Dバックスの先発はメリル・ケリー。前回のレッドソックス戦でも4失点しているので、動くだろうなと思ったからドジャースは先頭打者の大谷選手がフルカウントからファウルで粘って8球目、カーブがほぼド真ん中に来たところをCFへ420ftも飛距離の出たリードオフHRでまずは1点を先制。
さらにつづくムーキー・ベッツは2球目のハンガースライダーを左中間の放り込み2者連続のHR。そしてつづくフレディー・フリーマンは初球の甘い4シームを右中間スタンドに放り込むHR。ドジャースがBack to Back to Back HRで3点を先制したのでした。
Dバックスは4得点
1回裏、ドジャース先発はギャビン・ストーン。直近3試合のERAが0.95と絶好調だったのですが、この日リードオフで入ったコービン・キャロルにCFへ大きなライナーを打たれてしまいます。これをCFのケビン・キアマイアーがリーピング・キャッチを試みるも、わずかにタイミングがずれてミス・キャッチ。ウォールに当たった打球は跳ね返り、フィールドを転々とする間にコービン・キャロルが生還し、インサイド・ザ・パーク・HRでまずは1点を返します。
その後、3連打を浴びたギャビン・ストーンはリードを吹き飛ばしてしまい、3-3の同点に。最後は1アウト1、3塁でユーヘイニオ・スアレスに犠牲フライを浴びて4失点目。
またもや初回に大きく動いたのでした。
互いに追いつく!
ドジャースは2回表に大谷選手がノーアウト満塁でCFへ犠牲フライを放ち、すぐさま4-4の同点に。さらにフレディー・フリーマンのタイムリーで追加点。5-4とゲームをひっくり返します。
落ち着いたギャビン・ストーンでしたが、3回裏にルルデス・グリエル・Jr.にソロHRを打たれ、ゲームは5-5の振り出しに。
3回、4回を抑えたメリル・ケリーは5回表に2アウトからギャビン・ラックスに2塁打を浴び、マックス・マンシーにタイムリーを打たれ、ドジャースは6-5と勝ち越し。
ピンチでA.J.パックが立ちはだかる
6回表、ドジャースはイニング途中で登板したケビン・ギンケルからまずはテオスカー・ヘルナンデスが2塁打で出塁。さらにウィル・スミス、ギャビン・ラックスが四球を選び、1アウト満塁の大チャンスを作ります。Dバックスはここでケビン・ギンケルを諦め、A.J.パックを起用。
ここでバッターはマックス・マンシーだったのですが、ロバーツ監督は右打席のキケ・ヘルナンデスを代打に。ここはマンシーで良かった気がしたんですけどね。キケは勢いのあるパックの4シームに対応出来ずに三振。つづくミゲル・ロハスもパックに対応できず、LFへの浅いフライ。Dバックスはとっておきのセットアッパーでピンチを切り抜けたのでした。
B・ハニーウェルが7回に同点にされる
Dバックスからすればピンチのあとにチャンスありで、7回裏、前の回から登板しているブレント・ハニーウェル・Jr.からチャンス・メイク。
ブレント・ハニーウェル・Jr.は現地2024年8月18日にDFAとなりましたが、その後、ウェーバーを通過しマイナーへアウトライトされていました。そしてこの日にメジャーに復帰。
Dバックスは先頭のルイス・ギヨーメが四球で出塁。これが大きかったですね。つづくヘラルド・ペルドモはNPBばりの送りバントを決めてチャンスメイク。そしてワイルド・ピッチでキヨーメが三塁へ進塁した後、コービン・キャロルがRFへ犠牲フライで同点。これはムーキー・ベッツでなければ大惨事になっていたくらい難しい打球でこの際、1点は致し方なしという当たりでした。
トミー・エドマンがジャスティン・マルチネスを攻略!
ゲームは6-6のまま9回表に。Dバックスは8回途中から登板しているライアン・トンプソンがそのまま9回のマウンドに。ドジャースはイニング先頭のウィル・スミスがまずはRF前シングルで出塁。クリス・テイラーが代走に。
さらにつづくギャビン・ラックスもシングルで続き、ノーアウト1、2塁の大チャンス。ここでキケに打席が回りましたが、ロバーツ監督は送りバントの指示を出し、キケもこれを決め、1アウト2、3塁とチャンスを拡げます。
ここでDバックスはクローザー・ロールのジャスティン・マルチネスにスイッチ。100mph以上を軽々と計測する豪腕です。
代わりばな、ドジャースはミゲル・ロハスが打席に。ロハスはスライダーに対応しますが、これを2Bのキヨーメに好捕され2アウトに。
つづくバッターはトミー・エドマン。エドマンは初球のスライダーを見逃し、まず1ストライク。ここからジャスティン・マルチネスは豪腕ぶりを発揮。102.8 mph、102.1 mphと強烈な4シームでエドマンを追い込みます。エドマンはファウルで対応するも、やはり合っていなさそう。4球目も100.5mphと速いボールが来ましたがこれはボール。
つづく5球目、スプリットを選択したバッテリーでしたが、エドマンは前の打席でA.J.パックの豪速球を見て、さらにこの打席でも3球連続で100mph超えを見てきました。ここでスプリットはないなと思いました。ただし、バウンドするくらい落ちれば別ですが、そうでもないスプリットでしたね。
エドマンはこれに見事に対応。RFにきれいなタイムリーを放ち、クリス・テイラーとギャビン・ラックスを迎え入れ、8-6と勝ち越しに成功。Dバックス・バッテリーはあの選択はどうか?とも思いました。
ドジャースは9回裏、エバン・フィリップスが登板。コペックは連投になるのでこの日は休みの日だったようです。そのエバン・フィリップスはボールが切れており、安心して見ていられました。3者凡退に仕留め、ゲームセット。
ドジャースが8-6のスコアで勝利しました。
Gm3先発
ドジャースはGm3の先発が未定になっていましたが、やはり予想通り左腕のジャスティン・ウォブルスキ(Justin Wrobleski)を持ってきました。対するDバックスはブランドン・ファート。ドジャースのプランとしては仮にGm3を落としても、Gm4のジャック・フラハーティーで取りたいというところでしょう。
ドジャースはかなり優位!
2位Dバックスに連勝し、ドジャースはこれで2位とは6.0ゲーム差。直接対決の残り2試合を落としても4.0ゲーム差。仮にパドレスが2位に来たとしても9月24日から26日にかけてのパドレスとの最後の直接対決まで大きな連敗をせず、4ゲーム以上つけていればかなり優位です。
地区優勝の確率はかなり高いです。あくまで机上の確率。
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | LAD | 82-54 | – |
2 | AZ | 76-60 | 6.0 |
3 | SDP | 77-61 | 6.0 |
ゲームは何が起こるかわかりませんから、油断は禁物ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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