NLイースト首位攻防戦で出たスーパー・プレー
現地2024年8月31日、ブレーブスのマイケル・ハリス2世(Michael Harris II )が信じられないスーパー・キャッチを披露しました。
さすがNLイーストの首位攻防戦。追加点を狙う、阻止するという凌ぎ合いの中生まれたレベルの高いプレーに拍手喝采です!
完全なHRをキャッチ
スーパー・プレーが飛び出したのは7回裏のフィリーズの攻撃。この日、6番LFに入ったのはオースティン・ヘイズがイニングの先頭として打席に入りました。今夏のトレード・デッドラインでオリオールズから獲得した待望の右打席のLFです。ブレーブスのピッチャーはマックス・フリード。
マックス・フリードは6イニングまで2失点でゲームメイクしていたので7回にもマウンドに上がりました。その初球。アウトコースへの72.9mphの得意のナックルカーブを投じたのをオースティン・ヘイズがうまく対応。もう狙っていたのでしょうね。これが右中間へぐんぐん伸びる打球で、マイケル・ハリス2世がこれを背走。完全にフェンスオーバーの打球を見事にキャッチしました。
MICHAEL HARRIS II CAUGHT THIS BASEBALL pic.twitter.com/tYg9ONCQue
— MLB (@MLB) September 1, 2024
予め深め
打った瞬間にHR性とわかる打球に対して、マイケル・ハリス2世の走るスピードは割とゆっくり目。打球が高く上がったのもありましたが、守備位置が定位置よりやや深めで右打者なのでややLF寄り。予め深めに守っていたのがこのプレーをより確実にさせたように思います。ただ、結構な距離を移動しているのも確か。
そしてマイケル・ハリス2世は左投げ。CFよりも右の打球に対してグラブ側を手前に背走するのが容易だったのも良かったのかもしれません。
今季NO.1 ? NO.2 ?
先日、現地2024年8月28日、レンジャーズ@ホワイトソックス戦でトラビス・ジャンコウスキーがスーパー・プレーを披露。これを防いでいなければ逆転でサヨナラ負けしていたという究極のDRSとも言えるプレー。シチュエーションはこの方が厳しかったかもしれませんね。
ただし、今回のハリスのプレーは首位攻防の凌ぎ合いの中から生まれたという点ではこちらも厳しいシチュエーションでもあったと言えそうです。
2023年NLDSでも好プレー
マイケル・ハリス2世の守備の良さはもう周知の事実ですが、2023年のNLDS Gm2においても彼のスーパー・プレーでゲームを締めました。飛び出していたブライス・ハーパーが戻れずにダブルプレー。
アルシアとハーパーの因縁誕生!
ちなみにゲーム後にその走塁をオーランド・アルシアが揶揄。これに対しブライス・ハーパーはGm3でHRを放ち、SS近くに来た時にアルシアを睨みつけたというおまけのエピソードもあります。
そして2人の因縁は2024年も続いており、先日、オーランド・アルシアがHRを放った時に、ブライス・ハーパーを睨みつけながらダイヤモンドを回りました。「まだやってのかい!」という二人でした。
ゲームはフィリーズが勝利
マイケル・ハリス2世のスーパー・プレーで追加点を阻止したブレーブスでしたが、その直後、マックス・フリードがウェストン・ウィルソンに四球を出し、さらにつづくエドムンド・ソーサにタイムリー・ダブルを打たれて結局3点目を失いました。
ちなみにフィリーズの得点は3回にそのエドムンド・ソーサが放った先制HRソロと6回にトレー・ターナーが放ったソロHRの2点、そして上記の3点目です。
フィリースはザック・ウィーラーが7回、被安打4、スコアレス、0 BB、7 SOという素晴らしい投球をし、ジェフ・ホフマン、カルロス・エステベスとつないで3-0で勝利しました。ブレーブスは5回に2アウトから連打が出るも一本が出ませんでした。
NLイーストの状況ですが、この日のフィリーズの勝利でゲーム差は6.0。両クラブの直接対決はこの4ゲームシリーズで最後なので、フィリーズがぐいっと地区優勝の可能性を引き寄せたという形になっています。
【NLイースト】
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | PHI | 80-56 | – |
2 | ATL | 74-62 | 6.0 |
またブレーブスは現時点でワイルドカード枠3位。4位のメッツと2.0ゲーム差がありますが、9月24日から26日にかけてのメッツとの直接対決の前にこのゲーム差を開いておきたいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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