ブレーブス、4連勝
現地2024年8月2日、アトランタ・ブレーブスは1日から始まったマイアミ・マーリンズとの4ゲームシリーズ中。
アトランタ・ブレーブスは3月/4月は、途中でスペンサー・ストライダーを欠きつつも、19勝9敗をマークし、さすがの強さを発揮。
ところが、5月終盤にはロナルド・アクーニャ・Jr.を左膝ACL断裂で欠く事態に。これにより、エースと現MLBを代表するリードオフ・マンが不在になるという緊急事態に陥りました。
さらに7月に入り、アクーニャに代わってチームを引っ張っていたオジー・アルビーズも骨折で長期離脱を余儀なくされ、まるで呪いにでもかけられたかのような状態になりました。
ただ、投手は奇跡的にクリス・セールが復活し、ハーラートップ争いをするほど絶好調。打撃はDHのマーセル・オズーナが好調で、さらにオースティン・ライリー、マット・オルソンがゲームに名を連ねているのが大きく、5月から7月の3ヶ月間は、苦戦を強いられてはきたものの、なんとか勝率5割近辺をキープ。この地獄の3ヶ月を39勝40敗と借金1で凌ぎ切りました。
このあたりがブレーブスの強いところですね。普通ならガタガタ崩れ落ちるところです。
そんなブレーブスですが、8月に入り2日のゲームも含めてまずはマーリンズに2連勝。マーリンズはコンテンダーではないですが、ここで星を落とさないことが大事。そしてその前のブルワーズ戦にも連勝していましたから、4連勝を決めております。
ホルヘ・ソレアーの獲得(TDL)
良い流れになってきているのは1つは7月31日のNLセントラル首位のブルワーズ戦でクリス・セールが好投し、勝ちをもぎ取ったというのもあります。この日、クリス・セールに勝ち星はつきませんでしたが、6回途中2失点でゲームメイクしたことが大きかったですね。
そしてトレード・デッドラインでジャイアンツからホルヘ・ソレアー(Jorge Soler)を獲得したのも大きかったと思います。ホルヘ・ソレアーは7月31日のブルワーズ戦から合流。ブライアン・スニッカー監督はなんとホルヘ・ソレアーを移籍から3試合、すべてリードオフで起用中。アクーニャとアルビーズを足したような活躍をしてくれと言わんばかりの起用です。
ソレアのディール
ディール成立時に記事にできていなかったので、ここで改めてブレーブスとジャイアンツのディールを記載しておきます。
ブレーブスGet
- ホルヘ・ソレアー(Jorge Soler/32) RF or DH/右投げ右打ち
- ルーク・ジャクソン(Luke Jackson/32※)RHP ※8/24の誕生日で33才に。
ジャイアンツGet
- セイビン・サバイヨス *1(Sabin Ceballos/21*2)RF/右投げ右打ち
- *1 表記は現時点での発音に合わせました(有名になって発音が正されることもあるので)。
- *2 8/17の誕生日で22才に
- タイラー・マツェック(Tyler Matzek/33) LHP
トレードの中身
ブレーブスはソレアーの他にルーク・ジャクソンも獲得。ルーク・ジャクソンは2017年から2021年までブレーブスに在籍。2021年は71試合登板でERA1.98をマークする素晴らしいシーズンでした。その後、UCL断裂で手術を行い、2022年は投げておりません。2022年終了後にFAとなり、2023年1月にジャイアンツとサイン。2023年5月31日にMLBに復帰し、33イニングを投げ、ERA2.97。
2024年はジャイアンツで36試合、ERA 5.60とあまり良い結果がでておらず、今回はトレードの対象となりました。
ジャイアンツに移籍するタイラー・マツェックは2021年のポストシーズン・ヒーローですね。
2023年はUCLを傷め、投げておりません。2024年に復帰しましたが、11試合でERA 9.90と苦戦していました。
ともに30代でUCLを傷めたリリーバーがスワップした形に。
ジャイアンツがソレアーと引き換えに獲得したプロスペクトはセイビン・サバイヨス1人。詳細はわかりませんが、ソレアーとの契約は3年/$42M (2024-26)でしたから、残債を全部引き取ってくれということではないかと思います。
ホルヘ・ソレアー、初ヒットが同点タイムリー
ホルヘ・ソレアーは7月31日のブルワーズ戦でブレーブス・デビュー。8月1日のマーリンズ戦と併せてノーヒットでした。
ただし、彼の存在感は大きく2試合ヒットレスでも相手への圧に成功したと思われます。
そして現地2024年8月2日のマーリンズとのGm2でついにホルヘ・ソレアーに移籍後初ヒットが生まれました。しかも値千金のタイムリー。
2日のゲームのブレーブスは先発のスペンサー・シュウェルンバック(Spencer Schwellenbach)。しかし、序盤に3点を奪われて苦しい展開に。しかし、ブレーブスは中盤に2点を上げて2-3と1点差と詰めたところで8回裏の攻撃に。
8回裏、マーリンズのピッチャーがカルバン・フォーシェイ(Calvin Faucher)に代わったところで、ブレーブス打線が機能。ケルニックが四球、メリフィールドが送りバントでノーアウト2塁のチャンスで回ってきたのがホルヘ・ソレアー。ソレアーは初球の甘いカットボールを見逃さず、しぶとくRFへ。これでケルニックが生還し、ブレーブスが3−3のタイスコアに持ち込みました。ブレーブスはさらに2点を追加し、このイニング3得点。5-3と逆転に成功します。ソレアーはいい仕事をしましたね。ちなみにシフトを敷いてなければ2Bゴロのコースでした。
2021年の補強の再現なるか?
ワールドシリーズを制した2021年。ブレーブスはトレード・デッドラインでホルヘ・ソレアーとエディー・ロザリオを獲得。これがはまりにはまりました。
今回のディールが2021年のディールと似ているのはホルヘ・ソレアーを再度獲得したというだけでなく、その背景にやはりロナルド・アクーニャ・Jr.の長期離脱があった年です。
果たしてブレーブスはこれから快進撃となるのか?面白いところですね。そろそろ爆発しそうな気配はあります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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