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【MLBオールスター】2024HRダービーを制したのはテオスカー・ヘルナンデス

やはり華やか

 現地2024年7月15日、オールスター本戦の1日前ということで、ワークアウト・デーそしてHRダービーが行われ、ドジャースのテオスカー・ヘルナンデスが見事にチャンプに輝きました。

 やはり、ダービーは華やかなイベントですね。

国歌斉唱

 ダービー前に物議を醸したのが国歌斉唱。SNS界隈でもざわつきました。演じたのはグラミー賞にノミネートされること4度のイングリッド・アンドレス(Ingrid Andress)。変な間も空きましたし、「ん?」みたいな表情になった選手もいましたね。下記の埋め込みにも載っていますが、酔っていたようです。

 後にこんなこともあったなと思える1シーンということで。

ルールチェンジ

 2024年のHRダービーはここ数年のものとは若干異なる点があります。今年もベースはクロック制なに違いないのですが、終盤にラッシュをかけなくても良いルールになっています。

 ダービーの歴史の中で最も大きな変更が1ラウンドにつき10アウトのアウト制からクロック・ベース制への変更。それが行われたのが2015年でした。この変化はかなりのインパクトがありましたね。

1. 1stラウンドは上位4名がセミ・ファイナルに進出

 2023年のダービーは8人がそれぞれ対戦するというシングル・エリミネーション方式で、1st-セミファイナル-ファイナルと3回戦制でした。シーズンのHR数に併せてシードを決め、1vs8、2vs7というふうに対戦。

 2024年の大きな違いは1stラウンドは対戦形式ではなく、全員打ち終わってTOP4がセミファイナルに進出するという点。セミ・ファイナルからは対戦形式となります。もしも1stラウンドで複数の選手が同数となった場合、HRの距離を競います。より距離の長いHRを放ったほうが勝ち。

2. 球数制限が設けられた

  • 1stラウンドとセミ・ファイナルは、3分間もしくは40球となった時点で終了
    • ボーナスあり
  • ファイナルは、2分間、27球の投球となった時点で終了。

 2023年は球数制限がなく、前の打球がホームランになるかならないかを審判が見届けて投手に次の球を投げてもいいタイミングを通知していました。

ボーナス・ピリオド

 2023年は、各打者に自動的に30秒の延長時間が与えられ、さらに、規定時間内に440フィート以上のHRを2本打てば、さらに30秒のボーナスタイムが追加され、合計60秒のボーナスタイムを得ることができました。

 2024年は、各選手はボーナス期間内に3つのアウトを記録するまで投球を受けられるように。さらに、ボーナス期間内に425フィート以上のホームランを打った場合は、ボーナス期間が延長され、その期間内に4つ目のアウトを記録するまで続きます。この規定時間内に距離の長いホームランを打っても延長されることはなくなりました。

その他

  • タイムアウトのルールは昨年と同じ。各打者には各ラウンドで1回45秒のタイムアウトを取れます。ただし、ボーナスピリオドではタイムアウトはなし。
  • セミ・ファイナルまたはファイナルのタイブレークは、60秒のスイングオフで行われ、タイムアウト(休憩)はなし。
  • 仮にタイブレーク後も同点の場合は、勝敗が決するまで打者は連続して3スイングの「スイングオフ」を行う。

結果

1st ラウンド

  • アレク・ボーム: 21
  • ホセ・ラミレス:21
  • ボビー・ウィット・Jr.:20
  • テオスカー・ヘルナンデス:19
  • アドリス・ガルシア:18
  • マーセル・オズーナ:16
  • ピート・アロンゾ:12
  • ガナー・ヘンダーソン:11

 もはやダービーと言えばというくらいに連覇したこともあるピート・アロンゾが1stラウンドで落ちました。そして早く参加を表明したガナー・ヘンダーソンもここで脱落。

セミ・ファイナル

  • アレク・ボーム (15) vs. テオスカー・ヘルナンデス (16)
  • ホセ・ラミレス (12) vs. ボビー・ウィット Jr. (17)

 緊迫したセミファイナルはテオスカー・ヘルナンデスとボビー・ウィット・Jr.が勝利。

ファイナル

  • ボビー・ウィット Jr. (13) vs. テオスカー・ヘルナンデス (14)

 ファイナルはテオスカー・ヘルナンデスがボビー・ウィットに勝利。またあの反則級のかわいい笑顔で勝利を祝いました。

(YOUTUBE)2024 Home Run Derby Full Highlights

直近のダービー・チャンピオン

  • 2023: ヴラディミール・ゲレロ・Jr.(Vladimir Guerrero Jr.)@シアトル
  • 2022: フアン・ソト(Juan Soto)@LA ドジャー
  • 2021: ピート・アロンゾ(Pete Alonso)@コロラド
  • 2020: オールスターなし
  • 2019: ピート・アロンゾ(Pete Alonso)@クリーブランド
  • 2018: ブライス・ハーパー(Bryce Harper)@D.C. ナショナルズ
  • 2017: アーロン・ジャッジ(Aaron Judge)@マイアミ

 中には後半の時間制限のラッシュがなくなり、物足りなさを感じたという意見もありましたが、選手にとっては今回の方がやりやすかったでしょうね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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