チームが不調の中、QSを達成
現地2024年7月3日、苦戦が続くカブスはMLBトップの勝率を誇るフィリーズと対戦中。カブスは直近30日のチーム打率は.227でMLB 25位、チームERAは4.29でMLB 18位とやはり苦戦が数字にも現れております。
カブスは最下位
4月後半から5月半ばにかけて首位争いをしていたのですが、5月半ば以降は完全に調子を崩し、5月は10勝18敗、6月は11勝16敗と2ヶ月連続で大きく負け越し、現在は39勝48敗でナ・リーグ中地区の最下位に沈んでおります。
そんな苦しい状況の中、今永投手がフィリーズ戦に先発。しかも相手は今季サイ・ヤング賞の呼び声が高いザック・ウィーラー。味方打線の援護もあまり期待出来ない中、なんとかゲームを作ろうと強敵を相手に果敢に腕を振り続けました。
けが人多数でも負けないフィリーズ
フィリーズはブライス・ハーパーとカイル・シュワーバーが揃ってIL入り。JT・リアルミュートも離脱していますが、トレイ・ターナーが復帰したり、捕手のラファエル・マーシャンが予想以上に活躍したり、あるいはCFに入っている若いヨハン・ロハスが素晴らしいアスリートぶりを発揮して特に守備で貢献したりと、このゲーム前までの直近10試合で7勝3敗で、全く星を落としていない状況。RBIリーダーのアレク・ボーム、トレイ・ターナーそしてニック・カステヤーノスがチームを支えています。ただ、やはり現時点では迫力が欠けているのは致し方ないところでもあります。
今永投手、QS達成
今永投手はこの日でメジャー16試合目の登板。大きく崩れたのは5月29日のブルワーズ戦での4.1 イニングで7失点、6月21日のメッツ戦での3回10失点のみで、後は素晴らしい投球が続いているのはご承知の通りです。
直近の6月27日のジャイアンツ戦でも6イニング3失点とクオリティー・スタート(QS)を達成。先発としてゲームメイクし続けております。
この日も今永投手はメジャーでセンセーショナルを巻き起こしている伸びる4シームを披露。92mphの数字以上の強いボールを投げていました。
先制点をもらった今永投手でしたが、直後の3回表にラファエル・マーシャンにソロHRを許し、1-1の同点に。さらに4回裏にも1点を勝ち越したカブスでしたが、今永投手は6回表にアレク・ボームに2ランHRを浴び、3-2と勝ち越しを許します。
今永投手は6イニングを投げ、被安打6、失点3、自責点3、BB 1、SO 8、HR 2と強敵を相手に見事にゲームメイク。2試合連続でQSを達成しました。力強い投球だったと思います。
PCAが2 RBI
今永投手の登板時に活躍したのがPCAことピート・クロウ=アームストロング。
2回裏に先制点となるタイムリー・ダブルをマーク。さらに、4回裏に勝ち越しとなる2打席連続のタイムリー・ダブルを打ったのもこのルーキー。ザック・ウィーラーを相手に意地を見せました。
カブスは2-3で迎えた7回裏にコディー・ベリンジャーがタイムリーを放ち、3-3の同点に追いつくも、8回表にタイソン・ミラーが2失点を喫し、これが決勝点に。
フィリーズが5-3で勝利し、カブス戦2連勝をマークしています。
今永投手、いい投球だったのですが、またも勝ちはお預け。今永投手はここまで7勝2敗、ERA 3.16です。チームの悪い流れを払拭するべく力投しているのですが、なかなか重たい状況が続いております。
次はおそらくオールスター前最後の登板で、対戦相手は強打のオリオールズ戦になる見込みです。これは注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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