ホット過ぎるスティーブン・クワン
ガーディアンズのスティーブン・クワン(Steven Kwan)が非常にホットな状態です。
現地2024年6月20日のマリナーズ戦を終えた時点の打率はなんと.396。もっと言えば、6月16日のトロント戦を終えた打率は.398でした。6月の時点で.400に迫ろうかという高打率をキープ。
クワンの6月の打撃成績(6/20時点)は.打率.480、 OBP .552、 SLG .700で OPSは1.252。二塁打5、HR2、RBI 8と手が付けられない状態となっています。
2023年のルイス・アラエズ
2023シーズンに高打率でセンセーショナルな話題を巻き起こしたのがルイス・アラエズ。もともと2022年にツインズでAL のバッティング・チャンプ(打率)に輝いたアラエズでしたが(.316)、2023年はトレードでマイアミに移籍。打率.400が現実味を帯びる活躍を見せました。
クワンと同時期の2023年6月19日時点のアラエズの打率はちょうど.400をマーク。シーズン途中の最高打率は2023年6月23日の.402でした。クワンはほぼこのペースで打っているということになりますが、ただしクワンにはIL期間があるのです。
IL期間
絶好調のスティーブン・クワンはまだ規定打席に到達しておりません。ゆえにこの高打率でもまだ打率ランキングに顔を出せておりません。
実はスティーブン・クワンは5月5日付けで10 Day IL入り。左ハムストリングスを傷めていました。復帰したのが5月31日のナショナルズ戦から。
早ければ6月中に規定打席到達の見込み
打率ランキングに顔を出すにはMLBの規定打席に到達する必要があるのですが、その計算は以下の通り。
試合数×3.1打席(PA) 小数点以下は四捨五入。
ガーディアンズは現地2024年6月20日を終えた時点で72試合を消化。ということは規定打席は、72 x 3.1 =223.20で 223 打席(PA)が必要ですが、スティーブン・クワンの現時点の打席数(PA)は209 。まだ14打席(PA)足りていません。
試算
そんあクワンがいつ頃、規定打席に到達するか見込みをつけてみましょう。
4PA/Gameのケース
仮に1試合4打席だとすれば、スティーブン・クワンは現地7月7日のジャイアンツ戦でめでたく規定打席到達ということになります。
Date | CLE試合数 | MLB規定打席 | クワン(PA) | Note |
---|---|---|---|---|
現地6/20 | 72 | 72 x 3.1 =223 | 209 | 14 PA不足 |
現地 7/7 | 88 | 88 x 3.1 = 273 | 273 | 16G x 4PA = 64PA |
ただし、ご承知の通り、クワンはガーディアンズのリードオフ。4PA/Gameで回るはずはなく、これは消極的な試算です。
45PA/10 Gameのケース
むしろこちらの方が現実味があるのですが、クワンは10試合に出場すれば、少なく見積もっても4試合は5打席に立っているはず。
しかし、きりのいいところで10試合中5打席ゲームが5試合、4打席ゲームが5試合というふうに試算してみると、10試合で計45 PA。
そうすると、10試合後の6月30日のロイヤルズ戦で規定打席到達という計算に。
Date | CLE試合数 | MLB規定打席 | クワン(PA) | Note |
---|---|---|---|---|
現地6/20 | 72 | 72 x 3.1 =223 | 209 | 14 PA不足 |
現地 6/30 | 82 | 82 x 3.1 = 254 | 254 | 209 PA + 45PA |
もっとも、今季は雨で流れるケースも多く、この通りには行かないでしょうが、独立記念日前にはおそらく華麗に打率ランクに顔を出していることでしょう。
追記:クワン、AV.360で華麗にトップへ
現地2024年7月3日、スティーブン・クワンが4打席に立ち、260 PAとなり、ついに規定打席に到達しました。独立記念日の前にたどり着きましたね。
- CLE:84試合 → 規定打席 84 x 3.1 =260.04
- クワン:260 PA
さすがに.400からは遠ざかりましたが、AV.360でランキング入り。両リーグを併せてもダントツでトップです。2位がNLの大谷選手で.319。
好調ガーディアンズ
ガーディアンズは5月のほとんどのゲームでクワンを欠きながら、なんと19勝9敗をマーク。まったく落ちませんでした。ホセ・ラミレスが中核でしっかりしているのもありますし、ジョシュ・ネイラーが元気です。また脇を固めるアンドレ・ヒメネスも.252ながらつなぎの打撃をキープ。そして捕手のデービッド・フライが大活躍ですね。強い訳です。
守備ではSSのアーメッド・ロサリオが抜け、二遊間が落ちるのかと思いきや新SSのブライアン・ロッキオが良いですね。
そしてチームERA 3.49はMLB 6位。シェーン・ビーバーをトミー・ジョン手術で欠いてこの数字は見事としか言い様がありません。抑えのエマニュエル・クラセが絶対的守護神として存在していることも大きいです。
クワンの打撃はまだまだ目が離せませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント