メッツ解雇後に新天地を見つける
現地2024年6月12日、例の「グラブ投げ」やチーム批判と受け止められかねないコメントでメッツをDFA、そしてリリースされたホルヘ・ロペス(Jorge López)の移籍先が決定。シカゴ・カブスとなりました。現時点では両者はマイナー契約で合意という段階です。
一連の騒動
その例の一連の騒動は下記にまとめてあります。良い結果が出ずに、荒れた気持ちをそのまま出してしまい、それが火の粉として自身にふりかかってしまったという出来事です。
ただ、自棄っぱちになる気持ちもわからなくはないです。チームの連敗が続く中、ドジャース戦で先発が崩れて、またも負けゲームになりかけていたところを味方打線が奮起。同点に追いつき、「さあこれから」という時に、自身のピッチングでさらに状況を悪化させてしまったので。
もう少し正確に言うと味方打線が同点に追いついた直後にピンチを作り、勝ち越されたのはアダム・オッタビーノです。ホルヘ・ロペスはそのランナーを引き継ぎ、理想としてはドジャースに完全に傾いた流れを自身の投球で止めることにあったのでしょう。しかし、結果は火に油で大谷選手の一発などでさらにリードを拡げられたのでした。牽制悪送球などもあり、余計に不甲斐なさを感じたのかもしれません。
そしてフレディー・フリーマンの打席でチェックスイングの判定を巡って審判に暴言を吐き、退場。その際にグラブをスタンドに投げ入れたのでした。試合後のロッカールームでのインタビューでは自軍をワーストと発言。ただ、その後、真意は自分がチームにとってワーストの選手だったという意味の発言であったと釈明。しかし、そのコメントの前にメッツはDFAを決めていたのでした。
感情のままに行動してしまった者の結末というところでしょうか。
カブスが獲得
そんなホルヘ・ロペスをカブスがマイナーディールで獲得。今季のERAは3.76でFIPは4.67。もともとは力のある投手でオリオールズの夜明け前の2022年前半にERA1.68をマークしてチームを牽引。トレードデッドラインではそれを買われてツインズに移籍。
カブスはNLセントラル2位ではあるものの、現地2024年6月12日終了時点では33勝35敗で借金2。好調だった4月ですが、5月は打線が沈黙し、さらに投手陣も失点が重なり10勝18敗、得点99、失点124に。6月に入りやや持ち直して5勝5敗で得点は42、失点は47。
ブルペンのERAがNLワースト2
そのカブスは先発は今永投手が牽引し、さらに開幕投手のジャスティン・スティールの調子も戻ってきており、良い状態です。ルーキーのベン・ブラウンが首を傷めて離脱しており、ちょっと心配ではありますが、6月後半には戻ってくる予定です。実際、先発の数字は良く、ERA3.60はNLで3位。
問題はブルペンです。クローザーのヘクター・ネリスのERAが4.21。彼がいて頼もしいケースも多いのですが、概して失点が多いです。機能しているのはヘイデン・ウェズネスキーで、ERAは 2.68。彼はブルペンに、先発に大忙しでもあります。そして、カブスのリリーバーのERAは4.43でこれはNLでワースト2。問題はここなんです。
ホルヘ・ロペスがメッツからリリースされた時、たぶん他クラブから手は上がるだろうなと思っていましたが、カブスとマッチしてしまいましたね。ブルペンの良い起爆剤になればというところでしょうか。そのうちすぐにメジャーに上がると思われます。
ただ、シティ・フィールドでのメッツ戦は投げにくいでしょうね・・・と思ったら今季はもうカブスのシティ・フィールドでのゲームはありません。6月21-23日にリグレーで3連戦があるだけです。
ホルヘ・ロペス加入でカブスブルペンが楽になるのかどうか、ちょっと見てみたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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