まさにパワーVSパワー
現地2024年6月5日、ドジャース@パイレーツの3ゲームシリーズのGame2が行われ、パイレーツ先発のポール・スキーンズと大谷翔平選手との圧巻のパワーVSパワーの力勝負が見られました。
100 mphを超える豪速球のルーキーとMVP2度の強烈なスラッガーとの力勝負は見応えがあり、しかもポール・スキーンズも自身の力を試すように力勝負を挑んできたことに清々しさを覚えました。
それにしてもメジャーの力勝負に日本人が入っていて、しかもトップクラスのパワーとして認識されていることに改めて驚かされる次第です。
1巡目:ムーキー&翔平を連続三振
ポール・スキーンズの立ち上がりですが、圧巻でしたね。先頭打者のムーキー・ベッツには初球に101mphの4シーム。その後、100mph超えの4シームを2球続け、1-2カウントから最後は85mphのスライダーで空振り三振。さすがのムーキーもこの落差に反応するのが精一杯となった模様です。曲がりの小ささを指摘されていたポール・スキーンズのスライダーですが、ムーキーに投じたものはもはやスウィーパーとして記録されても良いくらいに曲がり幅の大きいスライダーでした。
そして大谷選手との1巡目。これがいい対決でしたね。初球はインコースへの101.3mphの4シーム。2球目はインハイの枠ギリギリへの100.1mphの4シーム。そして3球目は真ん中やや外めのやはり100mphを超える100.8mphの4シームで空振り三振。ここまで堂々と大谷選手へ力勝負を挑んでくるこの心意気に拍手という感じの投球。
2巡目:大谷選手が15号HRをCFへ
2回裏、ドジャースは先発のジェームス・パクストンがパイレーツ打線に釣瓶打ちにあい、6点を奪われると、その後も代わったヨハン・ラミレスとウィル・スミスのバッテリー間のエラーで7点目を奪われます。
直後のドジャースの攻撃。ルーキー対決でアンディー・パヘスが98.8mpの4シームをCFへゴロで運んで出塁。その後、クリス・テイラーが倒れて1アウトとなり、2巡目に入ったムーキーは対応するも3Bゴロに倒れて2アウト。そして大谷選手が打席に。
さすがに2打席目はチェンジアップを投じてきたポール・スキーンズ。ゾーンには4シーム、変化球はゾーン外へという投球。3-2のフルカウントとなった後の6球目、決めに行った100.1mphの4シームが真ん中高めに来たところを大谷選手が仕留めました。これがCFへの大きなHRとなり、今度は大谷選手が力勝負でポール・スキーンズに勝ちました。
これは見ごたえがありましたね。1打席目の三振をHRで返すというまさに無言のコミュニケーション。いい勝負でした。
(YOUTUBE) EVERY PITCH, EVERY AT-BAT! Paul Skenes. Shohei Ohtani.
ポール・スキーンズは5イニングまで投じ、5回表に大谷選手との3度目の勝負が巡ってきて、黄丹選手が98.1mphの4シームをRFへシングルヒット。二人の対決は3−2ということになりました。
チャップマン、103mph
ドジャースは5回以降、小刻みに1点ずと奪うも、さすがにゲームメイクに失敗した序盤の7失点を取り戻すことが出来ず、6-10のスコアでパイレーツに敗れました。
このゲームで7回表にアロルディス・チャップマンが登板。パイレーツは新旧豪腕リレーを披露しました。そのチャップマンはムーキーへは4シームが97mphだったにも関わらず、大谷選手に対してギアアップ。100.4mphのシンカー、92,1mphのスプリット、102.2mphのシンカー、そして103mphのシンカーで空振り三振を奪いました。しかもすべてインコースへの厳しいコース。どんだけ!という投球でしたね。最後の103mphは手元で曲がっていて、唸っていましたね!あれは大谷選手でも打てない。
ただし、その後、フリーマン、スミスに連打され1失点です。
ドジャース、連敗
前日のGm1でパイレーツ先発のジャレッド・ジョーンズに抑えられ、0-1で敗れたドジャース。タイラー・グラスノーに勝ちをつけることが出来ませんでした。
放送でも99mph超えに弱いというデータを出されたドジャース打線ですが、そんな球速でないと抑えられないのか?ということの方がすごいです。
Gm3のパイレーツ先発はベイリー・ファルター。2022年はフィリーズで投げていた左腕ですね。ここはなんとか勝って、次のブロンクスでのゲームに弾みをつけたいところですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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