トップ・クローザーも攻略し、勝利!
ヤンキースが止まりませんね。現地2024年6月2日はサンフランシスコでのジャイアンツ戦のGm3だったのですが、9回表の攻撃が始まる前に3-5で2点のリードを許していたにも関わらず、なんとこれをひっくり返しました。しかも4得点を奪って逆に2点差をつけて7-5で勝利するという粘り。
ジャイアンツはMLBでもトップ・クラスのクローザーのカミーロ・ドバルを最終回のマウンドに送ったのですが、それでも逃げ切れず。勢いは増すばかりです。
9回表の攻撃への流れ
ジャイアンツは新戦力のブレイク・スネルが初回にフアン・ソトに先制ソロHRを許したものの、それ以降は粘りの投球を見せ、5回1アウトまで1点で凌ぎました。
2連敗中のジャイアンツはSSのケイシー・シュミットのソロHRなどで序盤に3点を奪い、リードをして中盤へ。
ブレイク・スネルが途中降板
ジャイアンツ先発のブレイク・スネルは5回表に1アウトからアンソニー・ボルピー、フアン・ソトに連続安打を許し、さらにワイルドピッチもあって1アウト2、3塁でアーロン・ジャッジを迎えますが、ここはチェックスイングを誘って空振り三振に。2アウトまでこぎつけるも、つづくジャンカルロ・スタントンに四球を与えたところで降板。ブレイク・スネルはこの時、鼠径部を傷めて降板。どうやら翌日に精密検査を実施し、このままILになりそうです。
SFG、最終回まではいい流れ
スネル降板後、エリック・ミラーがアレックス・ベルドゥーゴに2ランタイムリー・ダブルを浴び、ヤンキースが3-3のタイゲームに持ち込みます。なお、この得点のランナーはスネルが出したので、自責点はスネルについています。ブレイク・スネルのこの日の投球は、4.2 IPで被安打5、失点3、自責点3、BB 3、SO 7、HR 1でした。
それでもジャイアンツは6回裏に打線がつながり、ヘリオット・ラモスの2点タイムリーシングルで5-3と勝ち越し。連敗阻止に向けていい流れを作りました。しかも、7回にはライアン・ウォーカーが、8回にはタイラー・ロジャースがそれぞれスコアレスでリレー!非常にいい流れで最周回のカミーロ・ドバルに繋いで行きます。
9回表の攻撃
ヤンキースの9回表の攻撃は一旦はしぼみかけたのです。先頭のグレイバー・トーレスが、シングルで出塁するも、ホセ・トリビーノはSSゴロを放ち、トーレスは2塁でアウト。
ただ、この程度で影響されないのが今のヤンキースの強みで、つづくアンソニー・ボルピーは右中間に三塁打を放ち、これでトリビーノが生還してまず1得点。このトリプルは大きかったですね。ラッキーな要素もありましたが、それも今のチーム事情の良さを反映しています。
そしてソトです。というより脅威の中軸です。ソト→ジャッジ→スタントンと続くターン。そのソトに対し、カミーロ・ドバルは初球は明らかなボール。そして2球目。これは完全に失投でした。カット・ボールがバットに引き寄せられるようにど真ん中へ吸い込まれ、これをソトが右中間スタンドに放り込み、ヤンキースが6-5と最終回に逆転に成功。ここまでうまく行きますか?というくらいの流れでした。
さらにこの後、ジャッジが四球で歩いた後、盗塁と送球エラーで三塁へ進塁。そしてジャンカルロ・スタントンがグランドルール・ダブルを放ち、さらなる勝ち越し点。7-5のスコアになりました。ドバルはこのイニングを投げきることが出来ず、テイラー・ロジャースにリレー。ロジャースがなんとか追加点を防ぎました。
9回裏、クレイ・ホームズがジャイアンツ打線を3人で片付け、試合は7-5でヤンキースが勝利。
ヤンキースはこれで勝利数が42となり、フィリーズに代わり、MLB NO.1の勝利数になりました。なおALイーストでは単独首位ではあるものの、オリオールズが食らいついており、まだ3.0ゲーム差しかついておりません。
(YOUTUBE)Juan Soto is CLUTCH! Soto gives the Yankees the lead in the 9th inning!
投打ともに好調
ヤンキースは現地2024年6月2日時点で得失点差がMLBトップの+107。得点299は、中地区のガーディアンズの298と競っているところですが、ALではNO.1。そして際立つのが失点数です。192はMLB 最小で、この時点で失点が100点台というのはヤンキースのみです。
5月に14HRを放ち、すでにこの時点で21HRのアーロン・ジャッジはOPSが1.075でMLB NO.1。OPSで言えば、NO.1がジャッジでNO.2がフアン・ソトです(1.031)。また、チームHR数90はMLB NO.1。打率はMLB5位の.256。
シーズン前はまるで期待されていなかった投手陣は今や、チームERA 2.78でMLB NO.1となっています。
ドジャース戦、近し!
現地6月4日からブロンクスでのツインズ3連戦の後に控えるのが、7日から始まるドジャースとの3連戦。
このカードは2023年は6月2日から4日までドジャー・スタジアムで行われ、今季はヤンキー・スタジアムでの開催で、2年連続でホームを変えて行われますが、そもそもは非常に貴重なカード。
2022年、2021年、2020年は対戦なし。2019年は4月23日から25日までやはりドジャー・スタジアムで行われました。2018年、2017年は対戦なし。2016年は9月12日から14日までヤンキー・スタジアムで行われ、その前となると2013年となります。この年は特別で、6月19日にダブルヘッダーでヤンキー・スタジアムで行われ、7月30、31日はドジャー・スタジアムと1年に2度行われた珍しいシーズンとなりました。
ともに大砲を抱えつつも、ピッチャーの出来如何というところと、後はつなぎの選手がどれだけ機能するかも注目ポイントかなと。
大谷選手獲得を巡る因縁の対決でもありますね。もっともヤンキースはなぜか、あっさりと早期撤退をしました。結構、謎なところもありました。
楽しみな対戦が控えているということで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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