W・ビューラー、3戦目で復調
現地2024年5月18日、レッズ@ドジャースの4ゲームシリーズのGm3で、ドジャースのウォーカー・ビューラー(Walker Buehler)がトミージョン手術から復帰3戦目のマウンドに上がりました。
ウォーカー・ビューラーの過去2戦はご覧のような内容でまだまだ本調子にはほど遠い結果となっていました。
# | Date | Opp | IP | H | R | ER | BB | SO | HR | HBP | ERA | Pit |
1 | 5/6 | MIA | 4.0 | 6 | 3 | 3 | 0 | 4 | 1 | 1 | 6.75 | 77 |
2 | 5/12 | @ SDP | 3.1 | 5 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 1 | 7.36 | 77 |
そんな中でもBBが2戦で2個しか出ていなかったのはさすがで、リハビリ登板でもコントロールを中心に調子を上げてきたのだなというのはわかりました。コントロールはゲームを作る上でも必要ですし。ただ、被本塁打が3本もあることや被安打がイニングの割には多かったところが、ボールの強さをはじめ、まだまだ手探りでチューンナップしているなという印象でもありました。
よって、5月中はまだまだ本調子には戻らないとたかをくくっていたのですが、なんと復帰3戦目に結果が出ました。
ウォーカー・ビューラー、7回スコアレス投球
過去2戦はいずれも77球で降板したウォーカー・ビューラー。たまたま同じ球数になりましたが、ドジャースはおそらく80球を目処に球数制限をかけている模様。よって、これまでコントロールを重視してきた理由は無駄球を減らしてイニングを稼ぐという目的もあったのでしょう。
MAX 97.1mphをマーク
この日のウォーカー・ビューラーは、過去2戦同様、ナックル・カーブをうまく使い、4シームを速く見せる工夫を実施。特に良かったのはコマンドで、甘いボールが極端に少なく、ゾーンの出し入れは出来ていたと思います。
4シームはやはり94-95mphというのが多かったですが、3回表にウィル・ベンソンから3アウト目の三振を奪ったボールは97.1mphをマーク。徐々に本来の強いボールも出てきました。
4回まで被安打1に抑えたビューラーは5回表、1アウトからこの日2本めのヒットをジェイク・フレイリーに打たれます。カット・ボールが甘いところに入ってきて、記録上は左中間への3塁打となりましたが、実質はエラーです。CFのアンディー・パレスとLFのミゲル・バルガスの声の連携がうまく行かず、パヘスのキャッチをバルガスが邪魔する形となってしまい、パベスのグラブから離れたボールがフェンスまで届き、フレイリーを3塁まで行かせてしまいました。ただ、このピンチもビューラーはジェイマー・キャンデラリオとジョナサン・インディアを打たせて取り、無失点で切り抜けています。
ビューラーは6回表も無失点で切り抜けて、ここで降板。6イニングを被安打3,スコアレス、BB 0、SO7という良い結果を出したのでした。この日の球数は78球。
まだチューンナップ中
ビューラーはまだまだ本来の強烈なほど強いボールを投げておらず、上述のように球数制限もある中、ゲームメイクを優先している投球内容。技術で今回の結果を出したという感じです。故障前よりも腕が下がったようにも見えますが、まだチューンナップ中かと思います。繰り返しますが、その段階でこの投球内容はやはりウォーカー・ビューラーはすごいなと思う次第です。
下記は2020年までのビューラーの投球。4シームが非常に強いです。
1番大谷選手
この日、ドジャースはムーキー・ベッツを休ませ、リードオフに大谷選手が入りました。ただ、大谷選手はこの日は4-0でした。
ドジャースはレッズ先発のグラハム・アッシュクラフトに苦戦。特にスライダーに苦戦しました。しかし、先制点を奪ったのはドジャースで4回裏に2つの四球をきっかけにアンディー・パヘスのタイムリーでとギャビン・ラックスの投手ゴロの間に2点を先制。
さらに5回にはフレディー・フリーマンのシングル、8回にはテオスカー・ヘルナンデスのシングルでそれぞれ1点ずつを追加。
ビューラー降板後はマイケル・グローブ、ダニエル・ハドソン、最後はJ.P.ファイヤライゼンにつないでレッズ打線を封じ、4-0のスコアでドジャースが勝ち、ビューラーに復帰後初勝利がつきました。
ドジャースはこれで31勝目。NL西地区で首位を独走中。2位パドレスに7.5ゲームをつけています。
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