スポンサーリンク

【MLB2024】今永投手が1981年のフェルナンド・バレンズエラ超え!キャリア最初の9先発で史上NO.1のERA 0.84をマーク

今永投手が9戦目も快投

 現地2024年5月18日はカブスの今永投手の登板日。前日、ポール・スキーンズにやられたカブスですが、この日は同じルーキーの今永投手がパイレーツ打線に対して最高の投球を見せました。

 今永投手の先発登板はこの日でキャリア9試合目。これまでの8試合のシーズン通算ERAは0.96。果たして9試合目に1981年に一大センセーションを巻き起こしたフェルナンド・バレンズエラのERA 0.91にどこまで迫れるか?が注目でしたが、結果は超えて来ました!

Armed Forced DayとMemorial Day

 なお、今週末(18日)に各クラブが特別な黒いキャップを被っているのは、”Armed Forced Day”「軍隊の日」を記念してのこと。週末を通して、MLBは現役の軍人、退役軍人、軍人の家族を称える日としており、それに合わせたデザインのキャップを着用しています。

 もともと、MLBは5月の最終月曜日をメモリアル・デーとして毎年、国民とともに祖国のために亡くなった人々を追悼し、敬意を表する日としていました。2024年は5月27日(月)がそれです。Armed Forced Dayはその一環で創設されたようですね。

今永投手、7回/スコアレス/7 K

(YOUTUBE)Shota Imanaga lowers his ERA to 0.84 (Best in MLB!) | 

 その今永投手は初回、先頭のアンドリュー・マッカッチェンに四球を出す立ち上がりに。高めに浮いてしまいましたが、枠をわずかに外れるコースでした。しかし、2番のブライアン・レイノルズの打席からコマンドが修正され、ブライアン・レイノルズを3Bゴロに仕留め、コナー・ジョー、エドワード・オリバレスから連続三振を奪い、無失点に。

 パイレーツ先発のベイリー・ファルターの立ち上がりの投球を見て打線が苦戦することを今永投手が想定したのかどうかどうかはわかりませんが、2回以降はさらに精度が上がってきました。2回はニック・ゴンザレス、ジャレッド・トゥリーオロ(Jared Triolo)、ジョーイ・バートを三者凡退に仕留め、3イニング目もマイケル・A・テイラー、アリカ・ウィリアムズ、そして2巡目となったアンドリュー・マッカッチェンから凡打を奪い、ここまでノーヒット・ピッチング。

 初ヒットは4回表。2アウトからエドワード・オリバレスにSSへの内野安打を打たれました。しかし、このイニングも後続を抑え、スコアレス投球を継続。5回表も三者凡退に仕留め、6回裏に2アウトからブライアン・レイノルズに2安打目を許すも、またしてもSS内野安打という投球で全く打たれる気配のないままゲーム終盤へ。

 そして7回表、両軍スコアレスが続く中、今永投手はこの日初めてのピンチらしいピンチを迎えます。今永投手は2アウトまで奪うも、ジャレッド・トゥリーオロ(Jared Triolo)にこの日初めて外野(LF)へのシングルを打たれると、続くジョーイ・バートにもLFへクリーン・ヒットを打たれ、2アウトながら1,2塁でベテランのアンドリュー・マッカッチェンを迎えるという場面に遭遇。どうしても先制点を与えたくないという場面でした。

 しかし、今永投手は落ち着いており、アンドリュー・マッカッチェンを91.1mphの4シームと83.5mphのスプリッターの2球で追い込むと、最後は2球目よりもさらに厳しい高さへのスプリッターで空振りを奪い、なんと三球三振でこのピンチを切り抜けました。

 今永投手は7回でお役御免に。7.0イニング、88球、被安打4、スコアレス、BB 1、SO 7でまたしても素晴らしい投球を披露。

カブスがサヨナラ勝利

 今永投手が好投している間、パイレーツ先発のベイリー・ファルターに苦戦したカブス打線は、8回裏に2アウトながら満塁の大チャンスを迎えますが、パトリック・ウィズダムがコリン・ホルダーマンから三振を喫し、チェンスを活かせません。嫌な流れで9回表のパイレーツの攻撃を迎えますが、ここは3番手のヘクター・ネリスがパイレーツの中軸を三者凡退に抑え、サヨナラへのお膳立てを作ります。

 9回裏、パイレーツはクローザーのデービッド・べドナーにスイッチ。カブスは先頭の鈴木選手がCFフライに倒れましたが、次打者のコディー・ベリンジャーがLF線にグランドルール・ダブルを放ち、チャンスメイク。ここでクリストファー・モレルがフルカウントまで粘った後、べドナーのスプリッターを粘り強くCFへ弾き返し、これで2塁ランナーのコディー・ベリンジャーが微妙なタイミングでしたが、ホームに生還し、サヨナラ勝利。最後はVTR判定となりましたが、判定は覆らず。カブスが1-0で勝利を収めました。

 なお、今永投手降板後の勝利のため、今永投手に勝ちはつかなかったものの、今永投手は勝利に大きく貢献しました。

MLB Gameday: Pirates 0, Cubs 1 Final Score (05/18/2024)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

今永投手の過去9試合のログ 

 この日の登板で今永投手のERAは0.84に。これは1913年以降でキャリア最初の9先発で、史上もっとも低いERAをマークしたことになりました。今永投手の9試合のログです。

RkDateOppRsltDecIPHRERBBSOHRERA
14/1COLW,5-0W(1-0)6.02000900.00
24/7LADW,8-14.02000300.00
34/13@ SEAW,4-1W(2-0)5.15102400.00
44/20(2)MIAW,5-3W(3-0)6.05320510.84
54/26@ BOSW,7-1W(4-0)6.15111710.98
65/1@ NYMW,1-0W(5-0)7.03001700.78
75/7SDPW,3-27.07221811.08
85/13@ ATLL,0-25.07003800.96
95/18PITW, 1-07.04001700.84
今永投手の最初の9試合のログ(現地2024年5月18日時点)

ついにフェルナンド・バレンズエラ超え

 そして、これまでキャリア最初の9先発でもっとも低いERAを叩き出していたフェルナンド・バレンズエラの1981年の0.91を今永投手は上回ることとなりました。

 なんと、なんと43年の時を超えて、今永投手が偉業を成し遂げました!

【フェルナンド・バレンズエラの1981年の最初の9先発】

OppRsltDecDRIPHRERBBSOHRERA
1HOUW,2-0W(1-0)999.05002500.00
2@ SFGW,7-1W(2-0)49.041121000.50
3@ SDPW,2-0W(3-0)39.050001000.33
4@ HOUW,1-0W(4-0)39.070031100.25
5SFGW,5-0W(5-0)49.07004700.20
6@ MONW,6-1W(6-0)59.05110700.33
7@ NYMW,1-0W(7-0)49.070051100.29
8MONW,3-2W(8-0)59.03221720.50
9PHIL,0-4L(8-1)37.03442610.91
フェルナンド・バレンズエラの1981年の最初の9先発

 なお、フェルナンド・バレンズエラの最初の5試合から8試合のERAは異常でしたね!!すごすぎました。

まだまだ継続しそう

 今永投手の4シームは浮き上がると言われており、これに各クラブは苦戦しています。いつかは慣れは出てくるとは思いますが、コマンドの良さと変化球の精度は健在で、2度目、3度目の対戦をこなさないとなかなか手こずったままではないでしょうか?

 それにチームに貢献するキャラクターもシカゴでは大いに評価されていますから、まだまだこの好成績は継続しそうです。

 フェルナンド・バレンズエラの代わりに今永投手がその名をMLB史に残しそうです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2024】大谷が”45-45”を完成!しかし、テオスカー・ヘルナンデスが負傷退場、G・ストーンもILへ
【MLB契約2024】ジャイアンツ、マット・チャップマンと来季から6年の延長契約
【MLB2024】カブスの今永、ネイト・ピアソン、ポーター・ホッジがコンバインド・ノーヒッターを達成!
【MLB2024】クリス・セールが16勝&トリプルクラウン!念願のサイ・ヤング賞に向けて加速!
【MLB2024】大谷(3盗塁)、フリーマン(2HR)が活躍!ドジャースが地区優勝を大きく手繰り寄せる勝利を上げる
【MLB2024】ドジャース@Dバックス戦のシリーズ・ファイナルに古田氏が登場
【MLB2024】タイラー・マツェック、ブレーブスに復帰へ!ポストシーズン出場資格を得る
【MLB2024】大谷、ベッツ、フリーマンの3者連続HRそしてT・エドマンの決勝打でドジャースがAZに連勝
【MLB2024】V・パスカンティーノの骨折で失速中のロイヤルズがトミー・ファム、ロビー・グロスマンらをウェーバーで獲得
【MLB2024】ブレーブスのマイケル・ハリス2世が信じられないスーパー・キャッチを披露
【MLB2024】大谷が43-43を完成させるも、ドジャースはカーショウの早期退場でブルペンが苦戦
【MLB2024】PS出場資格期限に向けたウェーバーが多数!トミー・ファム、テイラー・ロジャースらのディールが決まるか?(追記あり)
【MLB2024】今季1番のスーパー・プレー!トラビス・ジャンコウスキーがサヨナラを防ぐHRキャッチ
【MLB2024】大谷、コービン・バーンズからリード・オフHR(42号)!デコピン登場で話題独占
【MLB2024】ロイヤルズ、ついに首位ガーディアンズに並ぶ!CLEは打線が冷え冷え
【MLB2024】フィリーズのホセ・アルバラードがリストリクティッド・リスト入り
【MLB2024】史上初の1試合両チーム所属の”ダニー・ジャンセン・ゲーム”はトロントが勝利
【MLB2024】ナショナルズのプロスペクト、ディラン・クルーズがMLBデビューへ!P・スキーンズの元チームメイト
【MLB2024】ラファエル・デバース、通算200号HRに到達!またキャリアに花を添える。
【MLB2024】ダルビッシュ投手、リストリクティッド・リストからILへ!復帰へ一歩前進!(追記あり)
【MLB2024】大谷、サヨナラ・グランドスラムで40-40を完成!!
【MLB2024】マリナーズ、スコット・サービス監督を解任(追記)
【MLB2024】ジョーイ・ボットが引退を表明!キャリア通算のOBPは驚異の.409!
【MLB2024】カブス、クローザー・ロールのヘクター・ネリスをリリースへ(追記あり)
【MLB2024】死球で退場したオースティン・ライリーは右手首骨折と判明。ブレーブスはジオ・ウルシェラを補強!
【MLB2024】ブレント・ハニーウェル・Jr.がDFAに。ドジャースの予想外の決断はどう出る?(追記あり)
【MLB2024】ジェイコブ・デグロム、今季中の復帰に向け、マイナーでのリハビリ登板へ
【MLB2024】レッドソックス、T・カサスの復帰に伴い、ドミニク・スミスをDFAに
【MLB2024】サイクル安打を放ったフィリーズの29才のルーキー、ウェストン・ウィルソンとは?
【MLB2024】右股関節の炎症から復帰したウォーカー・ビューラー、本調子にはほど遠く
タイトルとURLをコピーしました