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【MLB2024】カブス・今永投手、ブレーブス相手に5回スコアレス投球!ERAは0.96に

ブレーブスを相手にスコアレス投球

 現地2024年5月13日、カブスの今永昇太投手が今季8度目のマウンドに上がりました。この日の対戦相手は2018年からナ・リーグ東地区を制し続けているアトランタ・ブレーブス。

 ロナルド・アクーニャ・Jr.がまだ本調子でない中、DHで大谷選手とよい勝負をしているマーセル・オズーナを中心に勝負どころを心得た打線です。果たして今永投手が巧者のブレーブスを相手にどこまで投げきることが出来るか?興味深いところでしたが、結論から言うと「またやってくれた!」という素晴らしい投球を披露しました。

さすがにランナーを背負う投球を強いられる

 その今永投手はこの日はさすがに苦戦を強いられました。

 初回、ロナルド・アクーニャ・Jr.には4シームが散ってしまい、いきなりの四球。ただ、最後のボールはチェックスイングで微妙な判定でもありました。2023シーズンに73盗塁を記録したアクーニャの出塁を許した今永投手でしたが、つづくオジー・アルビーズをキャッチャー・ファウル・フライに打ち取り、まずは1アウト。

 つづく怖いバッターのマーセル・オズーナの打席で今永投手の1塁牽制が炸裂。見事にアクーニャを刺して2アウト目をゲット。

しかし、オズーナにはこのイニング2つ目の四球を出した後、マット・オルソンには初球のインコースへの4シームをCFに運ばれ、2アウト1、2塁のピンチを迎えます。もしも1塁牽制アウトが無ければ先制点を許していました。ただ、今永投手はつづくアダム・デュバルを三振を奪い、この立ち上がりのピンチを無失点に抑えます。

 2イニング目の6番から始まるターンを三者凡退に打ち取った今永投手。この日の三者凡退はこのイニングのみとなりました。

 3イニング目、ザック・ショート、アクーニャ・Jr.から連続三振を奪い2アウトとした今永投手でしたが、オジー・アルビーズ、マーセル・オズーナに連続シングルを浴び、2アウト1、3塁でマット・オルソンに対するという大きなピンチを迎えますが、スウィーパー、スプリッターでカウントを作り、最後は4シームで見逃し三振を奪い、このピンチも脱しました。

 4回裏、今永投手はシングル、三振、シングル、三振、四球と2アウトながら満塁に。ここでロナルド・アクーニャ・Jr.を打席に迎えるまたしても大きなピンチを迎えますが、アクーニャをRFフライに打ち取り、このピンチも脱しました。なお、アクーニャの打席でのチェックスイングの判定で、クレイグ・カウンセル監督が退場処分をもらっています。

 5回裏、先頭のオジー・アルビーズにLFへシングルヒットを許した今永投手は、ランナーを置いてマーセル・オズーナとの対戦となりましたが、オズーナを92.4mphの高めの4シームで三振を奪う強気の投球を披露。さらに、1塁走者のオジー・アルビーズをこの日、2度目の牽制アウトで先制点の芽を自ら摘みました。

この後、マット・オルソンにシングルを打たれたのでよく牽制アウトを奪っていたなと思います。最後はアダム・デュバルを投手ゴロに抑えてこのイニングも無失点で切り抜けました。

 今永投手は5回で降板。この日はなかなか苦労したので98球を費やしました。被安打7、スコアレス、BB 3、SO 8という成績でした。

2つの牽制アウト

 なお、この日の2つの牽制アウトは送球をベース上ではなく、走路側に投げたところも技術があって惚れ惚れしますね。しかも2度目はプレートを外すパターン。左投手のプレート外しは効きますね!!

ERAがMLBトップ

 これにより、今永投手のERAはまたしても1点未満の0.96に。依然、MLB NO.1のERAとなっています。

 試合後、今永投手の投球について、ロナルド・アクーニャJr.は「彼はとてつもない投手だ。彼にすべての称賛を与えなければならない」と評したほど、センセーショナル印象をブレーブス打線に与えました。

シーズン最初の8先発でのERA 0.96

(YOUTUBE)Shota Imanaga lowers his season ERA to 0.96! 

 今永投手のこの日の登板を終えてのERA 0.96は、またしても勲章級の記録となりました。

  • 最初の8登板でのERA 0.96は、1913年以降で4番目に低い記録(1913年はALとNL双方で自責点が公式記録となったシーズン)。最も低いのはやはりバレンズエラですね。
    1. フェルナンド・バレンズエラ(1981年/ 0.50)
    2. デーブ・フェリス(1945年/ 0.75)
    3. シスコ・カルロス(1967-68年/ 0.95)
    4. 今永昇太 (2024/ 0.96)
  • シーズン最初の8先発でのERA 0.96は、カブス史上最も低いERA。
    • 少なくとも1912年(NLが初めて自責点を記録した時)以来、最高のERAです。
  • 1試合で二人を牽制アウトにしたカブスの左腕投手は1954年7月5日のレッズ戦でジム・デービスが達成して以来のこと。

 今永投手への称賛が止まりませんね。この日は、しんどい投球となりましたが、粘り強かったですね。

レイナルド・ロペスも好投

 この日、ブレーブス先発のレイナルド・ロペスも素晴らしい投球を披露。こちらはカブス打線を完全に封じました。レイナルド・ロペスは5イニングで被安打2、スコアレス、BB 2、SO 4。投球数は71球でしたから、余力を残しての降板で、次の登板も期待出来そうです。

 なお、レイナルド・ロペスも今季好調で、7先発で40.1 イニングを投げ、ERA 1.34。これは今永投手に次いでMLB NO.2のERAです。

ザック・ショートが決勝打 

 ゲームが動いたのは今永投手投手降板後の6回裏。カブスはヘイデン・ウェズネスキーがマウンドに。

 ウェズネスキーはテンポ良く2三振を奪い2アウトまでこぎつけるも、トラビス・ダーノーに二塁打を浴び、さらにザック・ショートにも連続二塁打を打たれこれが決勝点に。その後、アクーニャ・Jr,がザック・ショートをタイムリーで還し、ブレーブスがこのイニングの2得点を守り抜きました。

 ザック・ショートはこのオフ、ウェーバーやトレードで翻弄されていましたが、ブレーブスで良い仕事が出来ました。3Bのオースティン・ライリーが怪我で欠場することになったので、ブレーブスが拾ったのですが、良い機会となりましたね。

MLB Gameday: Cubs 0, Braves 2 Final Score (05/13/2024)
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今永投手の登板日でカブスは初黒星

 今永投手はこの試合で勝ち負けはつきませんでしたが、彼がこのゲーム前までに登板してきた7試合で、カブスはすべて勝利してきました。今回、8戦目にして今永登板日でカブスが敗れるということになりました。

 今永投手はこれから2度目以降の対戦チームも増えてくるので、あの伸びる4シームに対応されていくかもしれません。ただ、所見は相当打ちにくそうですね。ここからも見ものですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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