フィリーズ、今季もスター選手を長期間欠く事態に
2024年のフィリーズは開幕戦でいきなり地区ライバルのブレーブスと対戦。Gm1はザック・ウィーラーが好投するも、リリーバーがゲームを壊してしまい3-9で大敗。ゲーム2は守備が乱れてアーロン・ノラがリズムを掴む前に打ち込まれ、4-12とまたしても大敗。嫌な開幕2連敗を喫し、今季はどうなることか?と心配になる内容でしたが、4月15日からの7連勝などで本来の持ち味を発揮。
直近ではライバルのブレーブスがNLのライバル、ドジャースとの力比べを見せている間に23勝11敗(現地2024年5月4日時点)でついに20勝11敗のブレーブスに1.5ゲーム差をつける単独首位に躍り出ました。そして23勝はこの時点でMLB NO.1の勝利数でもあります。
ハーパーを欠く時期があった直近2年
そんなフィリーズはここ2年、スター選手を数ヶ月欠く中での戦いを強いられております。スター選手とは具体的にはブライス・ハーパーなのですが、そのハーパーは2022年に右肘UCLを傷めて、PRP治療で6月終わりから8月終盤にかけて約2ヶ月間休みました。さらにPRPで良くならなかったハーパーはシーズン終了後に即座にトミージョン手術を実施。これにより2023年は約1ヶ月間、ハーパーは開幕から出遅れました。
ハーパーが投球肘を傷めたことで打撃ONLYとなった2022年はDHにハーパーを起用し、カイル・シュワーバーをLFに、RFにはニック・カステヤーノスが就き、守備の運用も工夫を強いられました。しかし、フィリーズは直近2年、ポストシーズンに進出。2022年にはワールドシリーズまで進出しました。
トレイ・ターナーが6週間離脱
そして2024年、ここまで順調だったフィリーズですが、トレイ・ターナーが左ハムストリングスを傷め、6週間の離脱ということになりました。
パスボールで二塁から一気に生還した際
トレイ・ターナーが左ハムストリングスを傷めたのは現地2024年5月3日のジャイアンツ戦。4-3でフィリーズが勝利したゲームなのですが、4回裏、トレイ・ターナーが1アウトからシングルで出塁し、さらに2盗に成功。ブライス・ハーパーが四球を選んだボールを捕手のトム・マーフィーが後逸。これを見たトレイ・ターナーが2塁から一気にホームインしたというシーンがありました。トレイ・ターナーらしい見事な走塁だったわけですが、ホームにスライディングする少し手前でどうやら左ハムストリングスをやってしまったようです。
別の問題ですが、ハーパーがパスボールに全く気づいていなかったというのもどうか?と思いました。ベンチから声掛けもあったでしょうに。
トレイ・ターナーは次のイニングの守備から交代。翌4日のゲームも欠場。エドムンド・ソーサがSSに入りました。
アレク・ボームも股関節を傷める
更にフィリーズは4日のゲームにおいて3Bのアレク・ボームも右股関節を傷めて途中交代。ボームの怪我がどれくらい長引くのか?はまだ出ていませんが、フィリーズは三遊間を失ったこととなります。
メリフィールド獲得が活きる
フィリーズは今オフ、内野のオプションとしてウィット・メリフィールドを獲得。サイン当初はもったいなすぎる補強と思われたのですが、彼がいることは実に大きいです。メリフィールドは本業は2Bですが、今回の場合は3Bに入ることになりそう。
そしてトレイ・ターナーの抜けたSSにはロジャー・クレメンスの息子のコディー・クレメンスが入ることなりそうです。ちょっと打撃が弱いんですよね。
トレイ・ターナーはここまで.343/.392/.460、HR2、RBI 9、Run 27をマーク。コディー・クレメンスがどこまでカバー出来るか?見ものでもあります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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