なぞの厳戒体制も、滞りなくゲームが進む
現地2024年4月8日、アメリカ大陸では日食(Solar eclipse)が見られました。今回は部分日食ではなく皆既日食と言われる現象。この日食は天体現象としてはそれほど珍しいものではありませんが、気になったのが北米の日食が通過するコースではかなりの厳戒態勢が敷かれていたことでした。
厳戒態勢
日食の太陽が通過したルートはご覧の通り。テキサス州、ミズーリ州、インディアナ州、オハイオ州、バージニア州、ペンシルベニア州、ニューヨーク州など。
How about an Amtrak route of the solar eclipse path in the future? pic.twitter.com/nOkmMPbT63
— XeusXachina (@DeusXMachina14) April 6, 2024
日食の欠けはじめは東部時間の1:23 PMから4:40 PMの間ですが、すべてが隠れる皆既日食が見られたのはわずか数分。この数分の天体ショーに対して、軌道に当たる州では物々しい警戒態勢が敷かれていました。
一部の学校は休校となり、食糧の備蓄やガソリンの充填が推奨され、さらには携帯電話以外の通信手段の確保に加え、クレジットカードが使用不可となった場合に備えての現金の確保が勧められていたほど。これらが公的機関から告知されていました。さらには州兵を配置する州もあり、尋常ではない警戒態勢が敷かれていました。
その理由の一つは多数の人々が軌道に押し寄せることで想定以上の交通渋滞が発生することによるトラブルへの警戒。いわゆる雑踏警備の類でこれはわかります。悪い方向に連鎖してしまえば大事故につながりかねませんから。実際、この天体ショーで400万人が移動したとも言われています。
3日前、ブロンクスでも地震
そしにしても警戒の度合いが強すぎはしないか?ことなのですが、これはあくまで憶測ですが、天体が並ぶことによる何等かの自然災害も警戒していたのではないか?などと勘ぐってしまいました。
日食の3日前となる東部時間2024年4月5日m午前10時20分にニューヨーク近郊で深さ4.7キロ(2.9マイル)の地震が発生。ニューヨークが揺れたということでちょっとした話題になっていました。ちょうどこの日はブルージェイズ@ヤンキース戦がブロンクスで1:10 PMから開催されることになっており、揺れた時間はちょうどゲーム前の打撃練習が行われている最中。震度はどれくらいだったのかは不明ですが、事前告知のようでちょっと嫌な地震でもありました。マンハッタンなどは古い建築物が多いですから、耐震の面では不安があるでしょう。
MLBは無事開催される
そのような事前の不穏な警戒をよそに、当日はむしろ大盛り上がりで、かなりの人が陽気に日食を楽しんだようです。
現地2024年4月8日、軌道に重なっていたMLBの試合も複数ありました。ほぼダラスと言っていいアーリントンでのアストロズ@レンジャーズ戦、ミズーリ州のブッシュ・スタジアムでのフィリーズ@カージナルス戦、ダイレクトに軌道上に位置したブログレッシブ・フィールドでのホワイトソックス@ガーディアンズ戦。その他、シンシナティでのブルワーズ@レッズ戦とPNCパークでのタイガース@パイレーツ戦はやや軌道からずれていたという位置でしたが、割と近いとことでの開催でした。
軌道上にあったカードは全てナイトゲーム。
- HOU @ TEX:現地7:07PM開始
- PHI @ STL: 現地6:46 PM開始
- CWS @ CLE: 現地5:11 PM開始
なお、軌道上ではありませんでしたが、ブロンクスでのマーリンズ@ヤンキース戦は事前に現地2:05PMの開始を6:07PM開始にずらしました。
軌道直下となったクリーブランド
【YOUTUBE】Guardians enjoy eclipse ahead of home opener
もろに日食のコースに当たったゲームはホワイトソックス@ガーディアンズ戦。しかもこれがガーディアンズのホームオープナーでした。ゲーム前のプログレッシブ・フィールドでの日食の様子です。
ゲームの方はガーディアンズがトリストン・マッケンジーの5.2 IPでスコアレス、被安打3の好投でガーディアンズがホワイトソックスに4-0でシャットアウト勝利。シェーン・ビーバーをトミージョン手術で欠くガーディアンズですが、その後も好調が続いております。この勝利でシーズン10戦で8勝2敗です。
試合ができるのか心配していたこの日、無事に終わって何よりです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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