フィリーズが投手補強
現地2024年2月11日、フィラデルフィア・フィリーズが投手を補強。
タイガースからFAとなっていた右腕のスペンサー・ターンブル(Spencer Turnbull)と1年契約で合意しました。
スペンサー・ターンブルは2023年終了後にタイガースからノンテンダーとなり、ノンテンダーFAとなっていました。
契約内容
現時2024年2月13日ではまだ合意のままですが、大筋では以下の内容となっています。
- 1年/$2M (2024)
- +パフォーマンス・ボーナス:MAX $2M
前の契約は2年/$3.65M (2022-23)でしたから、単価はほぼ同額ということに。
スペンサー・ターンブルとは?
スペンサー・ターンブルは1992年9月18日生まれの31才。アラバマ大学出身で、2014年のアマチュアドラフトでタイガースから2巡目指名を受けてプロ入り。
メジャー上がったのは2018年シーズン後半。この年はお試し昇格ゆえ先発3試合を含む4試合の登板で0勝2敗、ERA 6.06でした。
翌2019年、デトロイトの先発ローテーションに入ったスペンサー・ターンブルでしたが、いかんせんこの年のタイガースは全く打てない打線で、リビルドの大いなる犠牲者となりました。30試合に先発し、ERA 4.61というまずまずの成績を上げるも、勝敗数が3勝17敗という気の毒すぎる数字となったのでした。この敗戦数はもちろん両リーグでワースト。さらにHBP(死球)も16を數え、こちらもワーストとなっています。
なお、良かった点はイニング数が148.1を數えたことと、奪三振が146を數えた点です。
2021年にノーヒッター
コロナ・パンデミックの影響で短縮された2020年シーズンでは、11試合に先発して、4勝4敗、ERA 3.97。まずまずの成績を残しました。
翌2021年、スペンサー・ターンブルは一気にその名を広めることになります。それが 2021年5月18日のマリナーズ戦。この試合に先発したターブルはノーヒットノーランを達成。
2021年はノーヒッターが頻発した年でしたが、5月半ば時点でジョー・マスグローブ、カルロス・ロドン、ジョン・ミーンズ、ウェイド・マイリーに次いでシーズン5人目の達成。
ノーヒッター後にTJ手術
非常に良いスタート切ったシーズンだったのですが、偉業の後に待ち構えていたのは怪我で、6月にはUCL断裂が発覚。結局、ノーヒッターの後は3試合しか先発することができず、6月4日の登板がシーズン最終登板になり、トミー・ジョン手術に至ったのでした。
2021年は9試合、50.0 IPで4勝2敗、ERA 2.88で幕を閉じました。
手術をした時期が悪かったため、2022年は全休。
復帰は2023年 4月1日のレイズ戦でした。その復帰登板では2.1イニングで7失点と炎上。次の先発のレッドソックス戦でも5イニングで5失点。5月6日のカージナルス戦がシーズン最後の登板になりました。
この時は首に違和感を覚えての離脱でした。2023年は7試合に先発し、1勝4敗、ERA7.26。
DDとはDET時代に縁あり
31歳のスペンサー・ターンブルは今回のディールで再びデーブ・ドンブロウスキーの下でプレーすることになりました。デーブ・ドンブロウスキーは2015年にタイガースのPOBOから離れましたので、マイナー時代のスペンサー・ターンブルをよく知っています。
また、 ドンブロウスキーは2024年1月に投手層を厚くすることを述べていましたので、今回のディールは有言実行というところでしょうか。
調子が戻れば良いのですが、ちょっと未知数の要素が多いですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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