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【MLB2024】メッツがアダム・オッタビーノ、藤浪投手、ジェイク・ディークマンを獲得

3人のリリーバーを補強

 現地2024年1月30日から現地2024年2月2日にかけて、ニューヨーク・メッツがリリーバーとのディールを立て続けに決めていますので、こちらにしたためておきたいと思います。

 2023年のメッツはジャスティン・バーランダーを始め、大型補強を次々と敢行したものの惨敗。トレード・デッドラインでは「売り」に転じる事態となりました。

 今オフは三顧の礼で迎えたと言ってもいい念願の元ブルワーズの編成トップのデービッド・スターンズを編成トップに据え、リビルドに臨んでいます。とは言え、2023年の大型補強の贅沢税への影響を甘受しつつなので、思い切っては動けてはいませんが、その中でも現実的な補強を実施しております。今回の3人のリリーバーの補強もゲームを構成する上でなかなかの良いディールになったと思われます。

 では順番に見て行きます。

【1】アダム・オッタビーノ

 現地2024年1月30日に決まったのがアダム・オッタビーノとのディール。アダム・オッタビーノは、2022年に1年契約(1年/$4M)でメッツとサイン。そして2022年オフに2年契約で再契約。2 年/$14.5M (2023-24)と内容でした。この契約は2年目の2024年は$6.75Mのプレーヤー・オプションだったのですが、アダム・オッタビーノはオプションを行使せずにFA市場に出ていました。

契約内容

 今回の契約内容はご覧の通りです。

  • 1 年$4.5M 保証(2024)
    • サラリー:$4M + サイニング・ボーナス:$0.5M

金額的には、前の契約のプレーヤー・オプションを行使して残った方が良い内容となっていますが、2月に入ったこともあり、ここで手を打ったというような内容です。

直近のアダム・オッタビーノ

 アダム・オッタビーノの評価すべきところは、2017年から最低でも63試合以上に登板し続けている点にあります。短縮シーズンの2020年においてもシーズンの1/3を超える24試合に登板。

 コロラド時代の2018年は75試合でERA が2.43。最も良かったのがヤンキース時代の2019年で、73試合でERA は1.90。

 2020年(NYY)はERAが5.89と荒れ、レッドソックスに移籍した2021年もERA 4.21と荒れました。

 たた、2022年からのメッツでの成績は、ERA 2.06、3.21と品質を上げてきました。

 もともとBBの多い投手で、ERA 1.90をマークした2019年においてもBB9は5.4を記録。2022年のBB9は2.2と落ち着きましたが、2023年は4.2と再び上がりました。

 2024シーズンは38才のシーズンとなります。あのビデオゲームのようなスライダー(今となってはスウィーパー)で打者を翻弄出来るか注目です。

【2】藤浪晋太郎投手

 メッツは現地2024年2月2日、オリオールズからFAとなっていた藤浪晋太郎投手と合意。

契約内容

 その大筋の内容は以下の通りです。

  • 1年/$3.35M (2024)
    • $0.85Mインセンティブ

 現時点でのインセンティブの設定は定かではありませんが、前年のアスレチックスとの契約は1 年/$3.25M (2023)でしたから、若干アップしているという内容です。

ドキドキ→安定→PSロスター漏れ

 2023年、メジャー初挑戦となった藤浪晋太郎投手はなかなかファンをドキドキさせる投球が続きましたね。

 93mphを超えるスプリットは武器でしかないと思っていたのですが、アスレチックスでは課題のコントロールに苦しみ、チームの悲惨なシーズンに彩りを加えた形となってしまいました。捕手のシェイ・ランゲリアスも良いところを引き出そうと辛抱強くリードしたのですが、厳しい結果になりましたね。投手は、先発ローテーションでしたが、結果が出ず、ブルペンに。ブルペン移動後はそれなりの投球を見せていたのですが、34試合(7先発)、49.1 IPで ERA 8.57、SO9 9.3、BB9 5.5。アスレチックスはサラリーをカットしすぎて大変なシーズンでしたね(50勝112敗)。

 転機が訪れたのは現地2023年7月19日に行われたオリオールズへのトレードが決まってから。

 オリオールズでもブルペンでの起用となりましたが、投手コーチにも恵まれ、30試合(10試合締め)、29.2 IPでERA 4.85に改善。BB9は4.6に減りました。

 シーズン終盤、クローザーのフェリックス・バティスタ、セット・アップのイェニエル・カノーに疲れが見えてきた中、藤浪投手が彼らの登板を減らす活躍は見せました。

 ただ、完全に信用された訳でもなく、ポストシーズンのロスターからは外れました。ここはオリオールズ内でも議論のあったところですが、一気に状況が悪化する恐れも拭いきれなかったベンチの決断もわかるような気がします。

 現地4月12日の誕生日で30才となる藤浪投手。大谷選手とも比較されがちですが、自分の投球を極めて行ってもらえたらなと思います。

【3】ジェイク・ディークマン

 メッツは現地2024年2月2日には、左腕のジェイク・ディークマンとも合意。契約は大筋では以下の通りです。

契約内容

  • 1年/$4M (2024) + 2025 オプション
    • 2025 $4M べスティング・オプション

 現時点ではフィジカルチェックの結果待ちで、べスティングの設定も不明です。

2023年のディークマン

 2022年途中でレッドソックスからホワイトソックスへトレードとなったジェイク・ディークマンは、2023年はホワイトソックスで開幕を迎え、13試合でERA 7.94と荒れ、5月6日はホワイトソックスからリリースされてしまいました。

 リリース後の5月10日にはレイズとサイン。レイズでは50試合、45.1 IPで、ERA 2.18と安定。ジェットコースターのようなシーズンを送りました。

 1月21日の誕生日で37才になったジェイク・ディークマン。厳しい場面での登板で力を発揮することを願うばかりです。

CL:エドウィン・ディアスへ

 彼ら3名の他に、左腕のブルックス・レイリー、右腕のホルヘ・ロペス、そしてローテーションから外れる先発候補がクローザーのエドウィン・ディアスにつなぐというシナリオになります。

 経験豊富なリリーバーが多いので、メッツはなかなか面白い存在になりそうです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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