マックス・スタッシ、すぐにCWSへ
現地2023年12月8日、デービッド・フレッチャーとともにブレーブスに移籍することになった捕手のマックス・スタッシですが、その翌日の現地2023年12月9日、今度はホワイトソックスに移籍することになりました。
ディール内容
今回のトレードの概要はこちら。
ホワイトソックスGet
- マックス・スタッシ(Max Stassi/33)C/右投げ右打ち
- キャシュ・コンシダレーション
ブレーブスGet
- PTBNL(後日指名)
ブレーブス、贅沢税対策へ
上記のように金額は明らかになっていませんが、ブレーブスはホワイトソックスにマックス・スタッシとともに彼のサラリーのいくらかを添えてトレードすることになりました。おそらくサラリーの大半です。
上記リンクでも触れていますが、マックス・スタッシの2024年のサラリー$7M。
【マックス・スタッシの契約】
- 3 年/$17.5M (2022-24) + 2025 クラブオプション
- $3M(2022)、$7M(2023)、$7M(2024)、2025 $7.5M クラブオプション ($0.5Mバイアウト)
すでに2024年の贅沢税上のサラリーを超えているブレーブスにとってマックス・スタッシの$7M分は痛い負担でもありました。
年明けの調停選手の資金に
年明け後すぐの2024年1月12日には、クラブ側と調停資格選手が2024年のサラリーの額を提出する期限を迎えます。選手は自分が支払うべきと考える額を提出し、クラブは選手が支払うべきと考える額を提出します。これはあくまで提出期限であり、年俸額の提出後であっても、両者はどのような規模の契約でも合意することが可能です。調停資格を持つ選手の大半は、この申告期限前に契約に合意しています。
よって、これからクラブのコントロール下にある調停資格の選手のサラリーの資金に回すことになりそうです。また、調停資格未満の選手のサラリーにも回せます。調停資格未満の選手なら7人分の資金になりますから。
リードの良いスタッシ
ブレーブスにはトラビス・ダーノーとショーン・マーフィーという素晴らしい捕手が二人もいますから、ここでスタッシ級のバックアップ・ロールなど不要でもありました。そんなことを考えると、案外怪我で1人が離脱したりすることもあるのですが・・・。そのようなリスクもあるということです。
そしてリードの良いマックス・スタッシがゲームに出られないのはやはり勿体ないことです。
CWSはヤズマニ・グランダールがFA
ホワイトソックスは正捕手のヤズマニ・グランダール(35)の契約がこのオフに満了となりました。その契約は4 年/$73M (2020-23)で11月2日にFAとなっています。
正捕手候補として2023年に27試合に出場したカルロス・ペレス(27)と、2023年に24試合に出場したコーリー・リー(25)がおります。しかし、いずれもMLBの捕手としては経験不足は否定できず、ゆえに守備への負担から攻撃力が削がれることは明白。よって、ここにスタッシが入ること十分に落ち着きます。
役者のブレーブスはここまで読んだ上でのトレードだったかもしれませんね。プロスペクトは入ってきますから。
2023年は出場のなかったスタッシですが、2022年の打率は.180だったものの、2021年は.241をマーク。HR2022/23を併せて22本。捕手ならではの良いところでのHRもある選手です。
ホワイトソックスの投手陣を落ち着かせることが出来れば良いですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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