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【MLB移籍/FA 2024】タイガース、前田健太投手と2年/24Mドルでサイン!

前田投手のディールが決定

 現地2023年11月26日、ミネソタ・ツインズからFAとなっていた前田健太投手のディールが成立しました。前田投手は現地2023年11月27日、フィジカル・チェックを受け、その後にオフィシャルとなる見込みです。

ディール内容

 タイガースと前田投手のディールは2年/$24M(2024-2025)。現時点ではオプションなどの情報は入っておりませんが、前田投手の年齢が2024シーズンが開幕してすぐに36才(誕生日が1988年4月11日)になることから、この条件でのディール成立と見ていいかもしれません。パフォーマンス・ボーナスなどは入いるかもしれませんね。

前田投手の前契約

 前田投手の前の契約は2016年1月にドジャースとサインした以下の内容でした。

  • 8 年/$25M (2016-23)
    • サイニング・ボーナス:$1M
    • サラリー:$3M x 8年
    • パフォーマンス・ボーナス
      • 先発試合数に応じて $6.5M/年: 15、20試合登板で各$1M、25、30、32試合登板でそれぞれ$1.5M
      • イニング数に応じて$3.5M/年:90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190IPで各$0.25M。200IPで$0.75M
    • トレード・アサインメント・ボーナス: $1M
    • その他、NO.18ジャージ、LA-日本の4往復ビジネスチケット、通訳、サポート・スタッフの旅費、宿泊費、ビザ費用など

 年俸の単価は$3Mでしたが、上述の通りパフォーマンス・ボーナスがかなりついていたので、 MAXで2016年に + 8.75M となっています。

前田投手の実績

ClubSeasonGS/GmsGS bonusIPIP Bonus
LAD201632 /32$6.5M175.2$2.25M
LAD201725/ 29$3.5M134.1$1.25M
LAD201820/ 39$2M125.1$1M
LAD201926 /37$3.5M153.1$1.75M
MIN202011/ 11UNK ※66.2UNK ※
MIN202121/ 21$2M106.1$0.5M
MIN202200
MIN202320 / 21$2M104.1$0.5M

 ※2020年は短縮60試合シーズンだっただけに設定通りのボーナスだったかどうかはUNK(アンノウン)、不明です。

 今回はAAVで$12Mですから、単価はかなり上がりました。

ドジャースで地区優勝に貢献

 前田投手がいたドジャースは2013シーズンから2023シーズンまで11シーズンで10度地区優勝を決めていますが、前田投手は上述の通り、そのうちの4シーズンの地区優勝に貢献。デビュー・イヤーに先発の皆勤と言っていい32先発で、16勝11敗、ERA 3.48をマークしたのはさすがでした。ROYで3位に入りました。

 2019年オフにドジャース、ツインズ、レッドソックス間の3チームによるブロックバスター・トレードが行われ、ドジャースがムーキー・ベッツを獲得したときに前田投手はツインズに移籍。

2020年にはサイ・ヤング賞2位

 そしてなんと言っても短縮シーズンとなった2020年の活躍ですね。11先発で66.2イニングを投げ、6勝1敗、ERA 2.70をマーク。非常にクオリティーの高い投球を見せてくれました。惜しくもシェーン・ビーバーにサイ・ヤング賞を奪われましたが、堂々たる2位。完成度の高い投球でした。

【YOUTUBE】Kenta Maeda carries a NO-HITTER into the 9th inning! Records 8 straight strikeouts for Twins record!

トミー・ジョン手術

 2021年には106.1イニングでERA 4.66と苦戦。5月後半には右内転筋を傷めてIL入り。さらにこのシーズンはボールも走らず、非常に苦労していたのですが、最終的にトミー・ジョン手術を受けることに。

 その影響で2022年は全休するに至りました。

2023年の前田投手

 2023シーズンは4月4日にMLB復帰登板を飾ったものの、今度は上腕三頭筋のハリで2カ月近く休むことに。

 2023年は21試合に登板し、20先発で104.1イニングを投げ、6勝8敗、ERA 4.23、SO%が27.3%、BB%が6.5%。 リーグ平均はSO%が22.4%、BB%が8.5%ですから、どちらもリーグ平均より良い数字は出していましたが、パブロ・ロペス、ソニー・グレイ、ジョー・ライアンの3本柱からはやや距離を置いたポジショニングとなってしまいました。

タイガースへの移籍の背景

 ツインズは2024年のペイロール(サラリーの支払い)をカットすることが明確だったので、今オフで初FAとなった前田投手にはQOの提示もしませんでした。

 そこでタイガースが目をつけ、獲得に至った訳ですが、タイガースは左腕のE・ロッドこと、エドゥアルド・ロドリゲスがオプトアウトを選択。さらに、マット・ボイドもFA。スペンサー・ターンブルはノンテンダーFAということで、ローテーションが不足していました。

 タイガースの先発は、コンバインド・ノーヒッターの1人となったマット・マニングが2023年に大きく成長。

 左腕のタリク・スクーバルとともにローテーションの中心になって行く見込みです。また、23才の右腕、リース・オルソンも5勝を上げ、2024シーズンのローテーションの一角を担う存在となっています。彼らに加えてケーシー・マイズ(トミー・ジョン手術で2023年シーズンを全休)も復帰予定。

 前田投手はこれら若いローテーション陣に精密機械ぶりを見せ、ローテーション陣の重しとなる役割が期待されているようです。

ミギーのサラリーから開放されたタイガース

 タイガースは2023年に未来の野球殿堂入りが確実視されているミゲル・カブレラが現役を引退。彼のサラリー分の約$30Mが浮きました。このオフは少し大胆に動くと思われます。前田投手獲得もその一環です。

 新GMはNHL経由でMLBに戻ってきた人物で、タイガースの動きも楽しみです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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