計6人が動くビッグディールに
現地2023年11月16日、ブレーブスとホワイソックスの間でトレードが成立。これがなかなかのビッグディールで、ソロカ、バマーというビッグネームもさることながら、1:5というバランスでのディールとなります。
ディール詳細
ブレーブスGet
- アーロン・バマー(Aaron Bummer /30才)LHP/RP
ホワイソックスGet
- マイケル・ソロカ(Michael Soroka /26才)RHP/SP
- ジャレッド・シャスター( Jared Shuster/25才)LHP/SP
- ニッキー・ロペス(Nicky Lopez /28才)INF/ 右投げ左打ち
- ブレーデン・シューメイク(Braden Shewmake/ 26才)SS/右投げ左打ち
- ライリー・ゴーウェンズ(Riley Gowens/ 24)RHP/SP
ライリー・ゴーウェンズ以外は40manロースターに入っている選手ばかり。
選手詳細
ブレーブス、左腕リリーバーを獲得
アーロン・バマーは1993年9月21日生まれの30歳のサウスポー。高卒時にヤンキースから31巡目で指名されるも拒否。大学へ進学。2014年にホワイソックスから14巡目で指名を受け、プロ入りしました。
デビューは2017年7月27日で、23才の時でした。この年と翌年は30試合、37試合に登板。ERAは4.50、4.26とりりバーとして不本意な成績を残しました。1年目のBB9は6.1、2年目のH9は11.4となかなかベンチとしては使い辛い成績を残していました。
転機となったのは2019年。67.2イニングを投げてERA 2.13という驚異的な数字をマーク。BB9は3.2、H9は4.7に改善しました。GB%が69.7%でこれが一番良かったと思います。
バマーの契約
大ブレイクした2019年オフ、ホワイソックスはアーロン・バマーの囲い込みに入り、マルチイヤー・ディールでサイン。
- 5 年/$16M (2020-24) + 2025-26 クラブオプション
- サラリー
- $1M (2020)、$2M(2021)、$2.5M(2022)、$3.75M(2023)、$5.5M(2024)、$7.25M (2025 クラブオプション /$1.25Mバイアウト)、$7.5M (2026 クラブオプション/$1.25M バイアウト)
今回は、ブレーブスが大量にトレードに出したので、バマーの2024年のサラリーはブレーブスが満額を払うということで落ち着いているように思います。ホワイソックスとしては軽減したかった点ですね。
ただ、アーロン・バマーは2020年と22年に、上腕二頭筋と大腿四頭筋、右膝の故障などでIL入りが続きました。2021年は62試合に登板。2023年は61試合に登板しています。
2023年はホワイソックスのチーム事情もあり、ERA は6.79と散々でした。ホワイソックスが目を光らせた点でもありますね。ブレーブスとしては彼が力を発揮すれば左打者の多い宿敵フィリーズ対策にもつながることを考えたのでしょうね。
マイク・ソロカはCWSへ
2015年ブレーブス1巡目のマイケル・ソロカはもう26才になりました。発音は正確には「スーロウク」かもしれませんが、実況はほぼソロカなのでスペル通りの記載にしています。
カナダ出身のソロカは2018年、20才でメジャーデビュー。5試合、25.2IPで2勝1敗、ERA 3.51。
凄かったのは2年目の2019年ですね。29先発で174.1IPで、ERA 2.68、13勝4敗をマークし、BB9は2.1、HR9は0.7。
素晴らしかったソロカですが、2020年シーズンにトラブル発生。7月24日の開幕戦に先発し、メッツとジェイコブ・デグロムを相手に6回無失点の好投を見せ、勝利はつかなかったものの素晴らしい投球でした。7月29日のレイズ戦でも好投。ここまでは良かったのです。
不幸が襲ったのは3戦目となった8月3日のメッツ戦。再びデグロムとの対戦となりましたが3回にアキレス腱を断裂。痛みに耐えかねて地面に倒れ込みました。2020シーズンはこれでフィニッシュ。
その後、リハビリに失敗し、当初2021年4月に予定されていた復帰戦は延期され、6月24日にクラブハウスを歩いている時に再び腱を断裂。これにより、その年の復帰の望みは絶たれ、再手術が必要となりました。ソロカは2022年も全休。
2023年5月29日にようやく復帰。アスレチックス戦に先発し、6回を投げて被安打5、失点4で敗戦投手に。
6月4日のDバックスとの復帰2戦目は3.2イニングで被安打7、失点5。ブレーブスは試合後、彼をAAAに送りました。MLBに復帰したのは速くて6月30日。負傷後初のホーム先発で、マーリンズを相手に味方打線の援護もあり6回、3失点で故障後初の勝利投手に。その流れで7月は3試合に登板するもまたもAAAに。
9月5日のカージナルス戦に先発した後、指のしびれを訴え、9月6日にIL入り。大きな故障への不安を残したままシーズンを終えていました。前腕部のハリという嫌な怪我を残したままです。
シャスターもCWSへ
ジャレッド・シャスターは2020年ドラフトのブレーブスの1巡目指名。2023年にデビューし、11先発、52.2 IPでERAは5.81。BB9 4.4、SO9 5.1。それなりですが、今ひとつ決め球のパンチが欲しいところですが、CWSとしては貴重な左腕の先発の獲得です。
ニッキー・ロペスは再びALセントラルに
2023年のトレードデッドラインでロイヤルズからブレーブスに移籍となったニッキー・ロペスは、2023年のWBCでイタリア代表としても活躍。もう28才になります。2023シーズン、ロイヤルズでは.213/.323/..281でしたが、ブレーブスに移籍後は.277/.333/.369と活躍。CWSはティム・アンダーソンもFAになりましたし、実績のあるINFは欲しいところでした。
ブレーデン・シューメイクとは
彼は2019年のブレーブスの1巡目指名。デビューは2023年で2試合のみ出場。4-0でメジャー初ヒットはまだ放っていません。
ライリー・ゴーウェンズとは?
ライリー・ゴーウェンズは24才の右腕で2023年のブレーブスの9巡目指名。今季はルーキーリーグ、クラスAで計5試合に登板。このうち3試合に先発。15.2 IPでERAは1.72。今季のSO9が12.6と非常に高いです。BB9は3.4。これから化けてくるか、楽しみな投手です。
ブレーブスは1巡目を2人も出しましたね。バマーが本領を発揮すればかなり心強い存在になりそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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