レンジャーズが2勝目
現地2023年10月30日のレンジャーズ@DバックスのワールドシリーズGm3は非常に締まった展開であったと同時にエキサイティングな場面も目白押し。そんな中でも3-1というロースコアで収まったのは両クラブの守備が際立ったからです。特にレンジャーズは再三に亘って失点をセーブ。素晴らしいディフェンス力を見せつけました。
Club | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
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TEX | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 |
AZ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 6 | 0 |
TEXのディフェンス
際立ったレンジャーズのディフェンスですが、まずは初回。この日先発のマックス・シャーザーが1アウトからケーテル・マルテに四球を与え、危ない立ち上がりとなったのですが、この後のガブリエル・モレーノを5-4-3のダブル・プレーに。このダブルプレーも素早い動きのダブルプレーでした。
アドリス・ガルシアが好送球で失点をセーブ
2回裏、このシリーズ、かなり苦しんでいるクリスチャン・ウォーカーの初打席。地元開催の初打席ということもあり、ファンがスタンディング・オベーションで出迎えます。クリスチャン・ウォーカーはこれに応え、シャーザーから右中間への大きな二塁打を放ち、チャンスメイク。
この後です。トミー・ファムがRFへラインドライブのシングルを放ち、これでDバックスが先制点を上げた・・・と思われた瞬間、RFのアドリス・ガルシアが割と深い位置で捕球してからホームへドンピシャリの送球。2塁からホーム生還を狙ったクリスチャン・ウォーカーをアウトにします。このプレーは大きかったですね。
ジョシュ・ヤングが見事なフォロー
2回裏はまだ続きがあります。トミー・ファムが2塁に進塁して2アウト2塁でアレク・トーマスの打席。トーマスはシャーザーを強襲する打球を放ち、これがシャーザーの右肘から滑るように腰にも当たり、ボールは3B前の内野安打ゾーンに。これをジョシュ・ヤングが素早くフォローし、1塁へ送球。非常にアスレチックスなプレーでイニング最後のアウトを奪ったのでした。
シャーザーは3回裏は三者凡退に抑え、4回裏のマウンドに立ちます。しかし、腰を傷めてしまい無念の途中降板となりました。シャーザーは3イニングで被安打2、BB 2、SO1。
8回のピンチにシーガーが痺れるダブルプレー
イニングは進んで8回裏。レンジャーズが3点をリードし、アロルディス・チャップマンをマウンドに送るも、チャップマンは代わりばなにエマニュエル・リベラに二塁打、ヘラルド・ペルドモにタイムリーを打たれて1失点。雲行きが怪しくなり、またしてもチャップマン劇場の開幕となりましたが、ノーアウト1塁のピンチでまずはコービン・キャロルを三振にし止めて1アウト。
ここでケーテル・マルテを打席に迎えます。モーメンタムはDバックスという状況。ケーテル・マルテはCFへ抜けようかという鋭い当たりを放ち、これでDバックスが同点のランナーを出したかに思えたのですが、この当たりをコーリー・シーガーが見事に処理。2Bカバーのセミエンにバックフリップでトスし、ダブルプレーを完成。見事にピンチを切り抜けたのでした。このダブルプレーはかっこよかったですね。
好プレーはレンジャーズばかりではありません。DバックスのCF、アレク・トーマスもウォール際への大きな打球をリーピング・キャッチでアウトにしています。こちらは下記のコンデンスト・ゲームで。
ジョン・グレイが3.0イニングをスコアレス
マックス・シャーザーの緊急降板後にレンジャーズのマウンドに立ったのはジョン・グレイ。ジョン・グレイは4回から6回まで3イニングを投げ、被安打1、スコアレス、BB 0、SO 0に抑える好投。ジョン・グレイが中盤を締めたことが僅差の勝利に繋がったとも言えるでしょう。
コーリー・シーガーが価値あるHR
前後しますが、先制点を上げたのはレンジャーズで、3回表に先頭のナサニエル・ロウの二塁打を放ちチャンスメイク。2アウトまで奪われるも、マーカス・セミエンが左中間にシングルを放ちナサニエル・ロウを迎え入れ、まずは1得点。
そして2アウト2塁で打席が回ってきたコーリー・シーガーが初球のチェンジアップをRFへ火の出るような当たりの2ランHRを放ち、追加点。この3回表の3得点が結果的にゲームを決めました。
ブランドン・ファートは6回途中3失点
そしてDバックス先発のブランドン・ファート(Brandon Pfaadt)ですが、捕まったのは上述の3回表のマウンドのみ。結果的に5.1イニングで被安打4、失点3、BB 2、SO 4、HR 1と先発として見事にゲームメイクしました。
M・シャーザー、A・ガルシアが途中離脱
マックス・シャーザーは腰を傷めて4回裏にゲームから退きました。
また、主砲のアドリス・ガルシアは8回表の打席で左脇腹を傷めてこちらも途中離脱。シャーザーはこの日の登板が2023年のワールドシリーズでの最後の登板になったかもしれません。まだ状態がどうなるかわかりませんが。
そしてアドリス・ガルシアも状態次第ですが、腹斜筋であればDay to Dayで出られる怪我ではありませんので、彼も今後の出場が危ぶまれます。
ケーテル・マルテ、PS 19試合連続安打
Dバックスのケーテル・マルテですが、この日もヒットを放ち、PSデビュー・ゲームからの連続試合安打を19試合に。同時にこの記録は、PSでの連続試合安打のNO.1記録の更新です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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