シリーズは3勝3敗!決戦のGm7へ
野球は怖いなと思ったのが現地2023年10月22日のレンジャーズ@アストロズのALCS Game6です。
これまで4三振を喫していた4番が最後の最後にグランドスラムです!しかもこれでゲームを決定付けました。アドリス・ガルシアはGame5の8回裏にブライアン・アブレイユが故意に死球を与えたのではないかということで捕手のマーティン・マルドナードに詰め寄ったことでベンチクリアー案件に。この1件もあり、スタンドは彼の打席の際には大ブーイング。ロードの大洗礼を受ける中で最後の最後にスタジアム中を黙らせましたね。
4Kだったとは言え、油断はならなかった
ただ、この日のアドリス・ガルシアはさっぱり合っていなかったというとそうではありませんでした。やはり結果を出すにはそれなりの内容も必要ということですね。
アストロズ・バッテリーが選択したのはカーブ攻め。1回、4回のアドリス・ガルシアの1、2打席では徹底してカーブを選択しました。カーブでタイミングを狂わせ、最後は突如ホームに届いてグインと1塁側に曲がるシンカーですね。フランバー・バルデス登板中はこのシナリオで動いておりました。確かにこれは効きましたね。
フランバー・バルデスからは2三振という結果でしたが、ファウルを放つ時に強いスイングは出来ていました。
6回に投手がフィル・メイトンにスイッチ。彼もまた大きな70mph台前半の遅いカーブをもっているということで、アストロズ・バッテリーは緩急を使い3三振目。ただ、この打席ではRFポール際にあわやHRはかという当たりを放ちました。もう外で攻めてくるというのがわかった上での右狙いでしたね。ただ、結果は残念ながら三振。
8回にB・アブレイユと対戦
そして8回表の第4打席ではブライアン・アブレイユが登板。因縁の対決ゆえ、中継もゲーム序盤からずっとブライアン・アブレイユを抜いていたほど。乱闘後の初対戦の初球はアウトコースに大きくハズレる4シームで、これは何か意思を感じました。単にひっかかっただけかもしれませんが・・・。ブライアン・アブレイユはカーブをもっていないので、アストロズ・バッテリーは98mph前後の4シームで押して最後はスウィーバーという選択。これに手が出て4打席連続三振となりました。この打席はあまり内容は良くなかったです。
9回にグランドスラム
もう打席は回らないだろうと思われたアドリス・ガルシアでしたが、9回表、レンジャーズはラファエロ・モンテロからチャンスを作り、四球とエラーが絡みしかも数字の出ていなかったセミエンにもシングルが出てノーアウト満塁のチャンスを迎えます。
アストロズはここでライン・スタネックにスイッチ。その代わり端、コーリー・シーガーに押し出し死球を与えてレンジャーズは5点目で5-2とリードを拡大。エバン・カーターが三振で倒れた後、打席にアドリス・ガルシア。もう4シーム中心の投手とわかっていたガルシアは静かに集中。
3球目、真ん中高めにきた4シームを見事に捉え、ラインドライブでLFスタンドに飛び込むグランドスラム。スコアを9-2として勝利を決定づけました。反撃意欲を挫く一発でしたね。
ネイトが7回途中2失点
先発次第という傾向のあるレンジャーズですが、この日はネイトことネイサン・イオバルディが好投。ボールも走っていました。かなりプレッシャーを感じているのかと思いましたが、こんなシーンも。
Two Balls, One Strike. 🥜🥜 pic.twitter.com/hC1zMDnBoB
— Rob Friedman (@PitchingNinja) October 23, 2023
ジョナ・ハイムと笑顔を交わす余裕もありました。
ネイトは1回裏に、アルトゥーベにシングル、ブラントリーに四球を与え、ノーアウトで1、2塁となり、かなりドキドキさせましたが、ヨルダン・アルバレスにタイムリーによる1点のみで凌ぎました。ただ、2回から5回までは非常に安定した投球でした。スコア3-1でレンジャーズのリードで迎えた6回裏、ネイトはヨルダン・アルバレス、ホセ・アブレイユに連続シングルを許し、犠牲フライで1点を献上するも最少失点で抑える好投。ネイトは7回1アウトまで投げ、被安打5、失点2、BB 3、SO4、HR 0という素晴らしい内容でした。
ガーバー、ハイムがHR
ネイトの好投に応えるべく、レンジャーズは失点直後の2回表にミッチ・ガーバーがRFへソロHRで同点に。このタイミングでの同点は大きかったですね。DHで入ったガーバーはこの日は4-3、2 RBIです。
そして4回表、レンジャーズは2アウトとなってから、ミッチ・ガーバーがシングルで出塁し、ジョナ・ハイムがRFへ2ランHRを放ち3-1と勝ち越しに成功。序盤に勝ち越せたのも大きかったですね。
レンジャーズ打線はフランバー・バルデスに対して徹底して右狙いでしたね。
終盤のピンチを逃げ切ったブルペン
ネイトの後を継いだのはジョシュ・スボルツ。相変わらず荒れていてどうなるかと思いましたが、7回はダブルプレーでピンチを切り抜け、8回には先頭打者に四球を与えるも、ヨルダン・アルバレスから三振を奪う好投。これは大きかったですね。この後、ホセ・アブレイユにシングルを打たれ、1アウト1、2塁となったところで降板。
ここでレンジャーズはホセ・レクラクを投入。スコアは4-2で、ランナーが2人。逆転3ランを打たれたGm5と同じシチュエーションです。1発を打たれれば逆転です。
レクラクは代わり端、カイル・タッカーを四球で歩かせ1アウト満塁のピンチに。しかし、当たっているマウリシオ・ドゥバンをSSライナーに抑えて2アウト。そしてジェレミー・ペーニャの打席で代打に送られたジョン・シングルトンを三振に仕留め、9回表のアドリス・ガルシアのグランドスラムに繋げました。結構、危ない状況でしたね。
最後はアンドリュー・ヒーニーが登板し、レンジャーズが9-2で完勝。シリーズを3勝3敗とし、決戦のGm7に持ち込みました。
Gm7は、レンジャーズがマックス・シャーザー、アストロズがPSにやたら強いクリスチャン・ハビエル。Gm3ではゲームメイク出来なかったシャーザーですが、レンジャーズとしてはシャーザー次第ということになるかと。MLBを代表する投手を説得してショートイニングで納得して貰えれば良いですね・・・。
お読みいただき、ありがとうございました。
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