アストロズが直接対決の差でALウエストNO.1に
現地2023年10月1日、MLBの2023年のレギュラー・シーズンは10月2日に行われるマーリンズ@メッツのサスペンデッド・ゲームの続きを残して終了となりました(このゲーム、まだやる必要がある?)。
最終的な順位も明らかになり、ポストシーズンの組み合わせも判明しました。
レンジャーズ、あと1歩及ばず
GMのクリス・ヤングが補強に精を出したレンジャーズは2024年にジャック・ライターが出てきてからが強さを発揮する本番だと思っていたのですが、今季は強力打線が大いに機能。4月から8月までのほぼすべての日でALウエストの首位を守り続けてきました。
これは思っていたよりも1年早く、ALウエストを制覇するか?というところまできたのですが、8月に後半から投手力と打線が落ちたところにマリナーズとアストロズの追い上げがあり、一時はワイルドカード枠から外れるところまで調子を落としました。
投手力に課題を残したままではありましたが、それでも打線が復調し、最終戦にALウエストを制覇するかどうかという状況に。
TEX、投手陣が奮闘
そのマリナーズとの最終戦。レンジャーズはデーン・ダニングをマウンドに送り込みました。やや不安な面もありましたが、ダニングはコツコツとヒットを浴びながらも、4回1アウトまで1失点と好投。ゲームメイクしました。
2番手でマウンドに上がったのはマーティン・ペレス。ペレスは4回から8回までマリナーズ打線をヒットレスに抑える好投。最終回は直近7試合でERA 2.89と波に乗るジョナサン・ヘルナンデスを投入し、こちらも1イニングをパーフェクトに抑える好投でした。
リリーバーに難があったレンジャーズですが、これはポストシーズンにも期待が持てる投球内容だったと思います。
マリナーズ投手陣がさらに上回る
前日にすでにPSからの敗退が決まったマリナーズでしたが、最終戦は投手陣が素晴らしい投球を見せました。先発のジョージ・カービーは6回、被安打3、7K。リリーバー陣もスコアレス・リレー。この日、マリナーズ投手陣はBBが0です。良かったですね。
レンジャーズ打撃陣はこのマリナーズ投手陣の前に抑えられ、散発の3安打のみでした。
わずか数cmの差
4回裏、デーン・ダニングが満塁のピンチを作ったところで、マーティン・ペレスが登板。バッターはドミニク・カンツォーネ。カンツォーネが放った当たりは1Bゴロで、ナサニエル・ロウもうまくさばいてまずは打者をアウトにそしてホームに送球するも、タイミングはアウトだったものの、わずかに数cm立ちが及ばず。これでエウヘニオ・スアレスが生還し、マリナーズが1点を奪いました。
結局、これが決勝点となり、マリナーズが1-0で勝利。
アストロズがALウエストを制覇
勝てば、地区優勝だったレンジャーズ。仮に敗れてもアストロズが敗れれば・・・というところでしたが、アストロズは序盤からDバックス投手陣を攻め、8-1と大勝。
TEX | HOU | TOR | AL W Champ | ALWC 2位 | AL WC 3位 |
---|---|---|---|---|---|
WIN | WIN | WIN | TEX | TOR | HOU |
WIN | LOSE | WIN | TEX | TOR | HOU |
WIN | WIN | LOSE | TEX | HOU | TOR |
WIN | LOSE | LOSE | TEX | TOR | HOU |
LOSE | WIN | WIN | HOU | TEX | TOR |
LOSE | LOSE | WIN | TEX | TOR | HOU |
LOSE | WIN | LOSE | HOU | TEX | TOR |
LOSE | LOSE | LOSE | TEX | TOR | HOU |
勝率は並びましたが、直接対決でアストロズはレンジャーズに勝ち越しているため、アストロズがALウエスト制覇ということになりました。レンジャーズはかなり優先だったんですけどね。
Club | W-L | W% | GB |
---|---|---|---|
HOU | 90-72 | .556 | – |
TEX | 90-72 | .556 | 0 |
SEA | 88-74 | .543 | 2.0 |
また、トロントが敗れたため、ALワイルドカードの順位はご覧のようになりました。
AL WC | Club | W-L |
---|---|---|
1 | TB | 99-63 |
2 | TEX | 90-72 |
3 | TOR | 89-73 |
NLワイルドカードはMIAが2位に
そしてNLワイルドカードの順位ですが、マイアミの最終戦が10/2に残っているので、10月1日の勝敗次第ではご覧の状況でした。この日、マイアミはパイレーツに0-3とシャットアウト負け。しかし、Dバックスが上述のようにアストロズに1-8で大敗し、78敗になったことから、仮にマイアミが2連敗しても勝率が並び、さらに直接対決ではマイアミが勝ち越していることから、マイアミの2位が確定しました。
Club | 10/1 | 10/2 | H to H MIA | H toH AZ |
---|---|---|---|---|
MIA | W(85-76) | W(96-76) | – | 4-2 |
MIA | W(85-76) | L(85-77) | – | – |
MIA | L(84-77) | W(85-77) | – | – |
MIA | L(84-77) | L(84-78) | – | – |
AZ | W(85-77) | – | 2-4 | – |
AZ | L(84-78) | – | – | – |
PSのシード
よって、ポストシーズンのシードはご覧の通りになりました。
AL
シード | CLUB | 1st | ALDS |
---|---|---|---|
1 | BAL | Bye | TBとTEXの勝者と対戦 |
2 | HOU | Bye | MINとTORの勝者と対戦 |
3 | MIN | TOR(NO.6)とWCで対戦 | – |
4 | TB | TEXとWCで対戦 | – |
5 | TEX | TBとWCで対戦 | – |
6 | TOR | MINとWCで対戦 | – |
NL
シード | CLUB | プレーオフ | NLDS |
---|---|---|---|
1 | ATL | Bye | PHIとMIAの勝者と対戦 |
2 | LAD | Bye | MILとAZの勝者と対戦 |
3 | MIL | AZとWCで対戦 | – |
4 | PHI | MIAとWCで対戦 | – |
5 | MIA | PHIとWCで対戦 | – |
6 | AZ | MILとWCで対戦 | – |
以上です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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