結果的にブルワーズの地区優勝をアシスト
鈴木選手は立ち直れるでしょうか。あまりにも残酷なラストとなってしまいました。
現地2023年9月26日、カブスは強敵ブレーブスとのシリーズがスタート。
NLセントラルは、このゲームが始まる前の段階で首位ブルワーズにマジック1が点灯。この日、ブルワーズがカージナルスに勝利すればそのまま地区優勝が決定。仮に負けたとしても、カブスがブレーブスに敗れれば地区優勝が決定するという状況でした。
残り試合から逆算してもカブスの地区優勝はほぼない状況でしたが、それでもシーズン最後に予定されているブルワーズとの直接対決3連戦まで持ち込めれば・・・というわずかながらの望みはありました。
エース、ジャスティン・スティールが登板
そのブレーブスとのGm1でカブスはエースのジャスティン・スティールを起用。ブレーブスはブライス・エルダーが登板。
ジャスティン・スティールは強打を誇るブレーブス打線を相手に好投。立ち上がり2イニングは長打も浴びてピンチを迎えましたが、粘り強い投球を見せ無失点に。
そして3回から5回までは打者3人ずつで打ち取り、見事にゲームメイクします。肝心のゲームで勝負強い投球を見せました。
鈴木選手のタイムリー・トリプルなどで6点をリード
カブス打線は2回表からブライス・エルダーを捉え始め、ヤン・ゴームズのタイムリーなどで2点を先制。
3回表には四球で出た2人のランナーを置いて鈴木誠也選手がタイムリー・トリプルを放ち、2点を追加。4回表にはコディー・ベリンジャーが、6回表にはイアン・ハップがタイムリーを放ち、6回表を終えて6−0とリード。
ゲームを優位に進めます。
6回からブレーブスが反撃
6回裏、ブレーブスはイニング先頭のケビン・ピラーに第9号HRが飛び出して反撃を開始。
このイニングはジャスティン・スティールの踏ん張りどころでしたが、この後に1アウトを奪うのが精一杯で、四球と長短打でさらに1点の追加点を許したところで降板。
この後を継いだホセ・クアスでしたが、マーセル・オズーナにタイムリーを浴びてこのイニング3失点目。楽勝ムードがまったくわからない展開となってきました。
ブレーブスは7回にもロナルド・アクーニャ・Jrに41号2ランHRが出て、6-5と1点差ゲームに。
鈴木誠也選手が決勝のタイムリー・エラー
6-5とカブスが1点をリードして迎えた8回裏。カブスはドリュー・スマイリーを投入。ブレーブスは先頭のマット・オルソンが四球を選び出塁。この後、2つのワイルド・ピッチで1アウト3塁に。
オーランド・アルシアは四球を選び、ブレーブスは代走にフォレスト・ウォールを送り、勝ち越しの準備をします。1アウト1、3塁でマイケル・ハリス2世を迎えますが、ドリュー・スマイリーはここを踏ん張り、ハリスを三振に仕留めて2アウト。この間、ウォールは2塁に盗塁を決め、2、3塁としました。
つづくショーン・マーフィーは、スマイリーのナックル・カーブに対応。逆方向のRFへフライを打ち上げます。これでカブスはピンチを脱した・・・と思った瞬間、RFの鈴木誠也選手がフライを落球。照明が目に入ったのか、グラブからボールがスルーしてしまうというエラーが出てしまいます。
FOR THE LEAD!#ForTheA pic.twitter.com/ACJqmpQscM
— Atlanta Braves (@Braves) September 27, 2023
これでブレーブスは2人のランナーが還り、一気に7-6と逆転。
9回表、鈴木選手に打席が回りますが、三振に倒れます。カブスは跳ね返すことが出来ずにこのまま7-6でブレーブスが勝利。
鈴木選手のエラーが決勝点となってしまいました。
ブルワーズが地区優勝へ
同じころ、ミルウォーキーではブルワーズがカージナルと対戦。
アトランタのファースト・ピッチはEDTでPM7:22。ミルウォーキーのファースト・ピッチはCDTで6:41PM。EDTはCDTよりも1時間早いので、カブス@ブレーブス戦が20分早くスタートしました。
ミルウォーキーでは、カージナルスがラース・ヌートバーの一発などで、ブルワーズを4-1で下します。
カージナルス@ブルワーズ戦が2時間26分で終了し、カブス@ブレーブス戦より早く終了したので、ブルワーズはカブスの結果をスタジアムのモニターでお客さんと見ておりました。
だれもがカブスが勝つと信じ、ミルウォーキーのスタジアム関係者ものんびり構えていたのですが、ブレーブスが8回裏に逆転したのをきっかけに、スタッフはクラブハウスのセレブレーションの準備を即座に行うことに。
ブルワーズは地元でセレブレーションを行うことが出来ました。
残酷な結果
カブスの敗戦の責任は鈴木選手だけにある訳ではありません。6-0とリードしながら、そのリードを守りきれなかった訳ですから。ただ、最後の2点は鈴木選手のエラーによるものでした。
鈴木選手は立ち直れるのかちょっと心配です。1人で背負い込まなければ良いのですが。
NLWC
カブスはまだワイルドカードによるプレーオフの芽が残っています。
この日、ナ・リーグのワイルドカードは、首位のフィリーズがポストシーズン進出を決めました。
カブスはこのゲーム前まで、Dバックスと2位タイでしたが、この日、Dバックスがホワイトソックスに大勝し、カブスが敗れたことでカブスは3位になりました。
なお、その後を追うWC4位のマイアミは、メッツ戦が雨で流れたため、WC3位のカブスとのゲーム差を前日の1.0 から0.5に縮めております。
【NLWC順位】
(1位フィリーズはPS進出決定。2位以下の順位です)
NLWC# | Club | W-L | W% | GB to CWS |
---|---|---|---|---|
1 | PHI | 88-69 | .561 | PS進出決定 |
2 | AZ | 83-74 | .529 | – |
3 | CHC | 82-75 | .522 | – |
4 | MIA | 81-75 | .519 | 0.5 |
5 | CIN | 81-77 | .513 | 1.5 |
カブス、ここが踏ん張りどころです。鈴木選手も切り替えてもらいたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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