ALウエスト注目のシリーズ
現地2023年9月22日からマリナーズ@レンジャーズのもはやデスマッチと言っていい非常に大事なシリーズがスタート。
- 9/22-9/24: SEA @ TEX
- 9/28-10/1: TEX @ SEA
誰が考えたのか?シーズン後半に1戦必勝の7試合が組まれているというすごいスケジュールです。
8月からの流れ
この両クラブの8月からの流れを見て行きます。
8月に大躍進したマリナーズに対し、8月半ばから8連敗を喫し、その差をうんと詰められたレンジャーズ。ただ、レンジャーズはトレード・デッドライン後にその効果をすぐに発揮して8連勝からスタートしていたので、8月の戦績は意外にも15勝12敗と勝ち越してはいました。
レンジャーズの場合、トレードデッドライン前の7月に11勝13敗と負け越したので、今から考えると7月の方が苦しかったということになります。
そして8月に21勝6敗と飛ばしに飛ばしたマリナーズは、9月に入ってその反動が来ました。この反動が9月前半までに収まれば良いなとは思ったのですが、TEXとの決戦前で8勝11敗です。
レンジャーズは9月に入って最初の7試合を1勝6敗。ライバルのアストロズにスウィープされました。ただ、その後ワイルドカードを狙うブルージェイズを4ゲームスウィープし、その後、ガーディアンズにはスウィープされるも、レッドソックスには勝ち越し。22日のマリナーズ戦を前に9勝10敗。
ともに良くない状態でデスマッチがスタートしました。レンジャーズはマックス・シャーザーが離脱するも、ジョシュ・ヤングが親指の骨折から復帰。さらにアドリス・ガルシアも復調の兆しがあり、良い材料が出てはいました。ただし、ウィル・スミス、アロルディス・チャップマンが不安定でゲーム後半の不安を抱えたまま。
そしてマリナーズとの直接対決7試合を前に、いかに3位以内をキープするか?ということが課題でしたが、これを乗り切ってデスマッチを迎えたわけです。一時期はワイルドカードからも外れたのですから。
【Gm1】TEX、デーン・ダニングで勝利
そして現地2023年9月22日のGm1ではマリナーズがブライス・ミラー、レンジャーズがデーン・ダニングが先発。戦前ではマリナーズが優勢かと思いました。
しかし、レンジャーズはブライス・ミラーの立ち上がりを攻め、1回裏にコーリー・シーガーがソロHRを放ち、1点を先制。2回裏には9番LFのエバン・カーターが3ランHRを放って序盤から4点をリード。まさに電光石火の攻撃でした。
デーン・ダニングは4回までBBが2つだけという素晴らしい立ち上がりを見せ、5回までスコアレス投球。良かったですね。レンジャーズは5回裏にも打席がつながって、さらに4点を追加。8-0と一方的な展開に持ち込みます。
マリナーズも6回表にカル・ラレーがデーン・ダニングから3ランHRを放つなど4得点を上げて反撃。4-8に持ち込みます。
しかし、この勢いを止めたのは3番手のアンドリュー・ヒーニーでした。ヒーニーは6回2アウトからマウンドに上がり、8回まで投げて出塁を許したのはBBによる1人だけという素晴らしいリリーフを披露。これで点差を詰めさせなかったのが最終回まで活きました。
最終回、アロルディス・チャップマンがHRが出れば同点というピンチを迎えましたが、ヒーニーの好投による4点のリードが効き、1失点のみで凌いでゲームセット。レンジャーズが8-5で勝ちました。
【Gm2】TEXがシャットアウト勝利
迎えた現地2023年9月23日のGm2。マリナーズはローガン・ギルバート、レンジャーズはジョーダン・モンゴメリーが先発。
モンゴメリーは8月27日のツインズ戦から9月8日のアスレチックス戦まで3戦連続でゲームメイク出来なかったものの、それ以降の2試合は14イニングで1失点と調子を上げていました。
ジョーダン・モンゴメリーが7回をスコアレス
初回、ジョーダン・モンゴメリーは2番フリオ・ロドリゲスに二塁打を打たれるも、フリオは続くテオスカー・ヘルナンデスのSSゴロの間に3塁を狙い、タッチアウト。この走塁ミスにも助けられて粘り強い投球を見せて行きます。
運も味方に
4回表、2アウトランナー無しで、ディラン・ムーアの打席。ムーアが放った打球はCFのレオディー・タベラスの頭上を超える大飛球。これはHRかと思った打球はフェンス上段のイエロー・ラインを直撃する当たりでフィールドに跳ね返る2塁打に。あと数センチでHRだっただけにこの当たりはマリナーズは不運でした。レンジャーズ側からすると運も味方にした打球となりました。
ジョーダン・モンゴメリーはカーブ、チェンジアップ、4シームとどのボールも冴えて、7イニングを被安打5、スコアレス、BB 2、SO 6と素晴らしい投球を見せてゲームメイクしました。
レンジャーズ打線は2回裏に2塁打で出塁したアドリス・ガルシアをスコアリング・ポジションに置いて、ミッチ・ガーバーが1塁線に絶妙なタイムリーは放って1点を先制。
さらに4回裏には2アウトから四球で出塁したアドリス・ガルシアが2盗に成功。これをジョナ・ハイムがLFへシングルで還して2点目。
その後、両クラブともに守りで凌いで最終回に。マリナーズ2Bのホセ・カバレーロ(José Caballero )のプレーは良かったですね。
レンジャーズはセーブ・シチュエーションでよくひっくり返されるアロルディス・チャップマンを肚をくくって投入。1アウトからヒットと四球が続いて、やはり危ない投球となりましたが、このピンチをなんとか凌いで、ゲームセット。
レンジャーズが2-0でシャットアウト勝利を決めました。
【YOUTUBE】Mariners vs. Rangers Game Highlights (9/23/23) | MLB Highlights
やはり、TEXはSEAに相性が良い
レンジャーズはこの厳しいシリーズに連勝。レンジャーズは今季の対マリナーズの戦績を7勝1敗としています。やはり相性は良いようです。
ALウエストの状況
もう1つのライバル、アストロズは同じく22日から始まったロイヤルズとのシリーズになんと連敗。取りこぼしてはいけないというのがプレッシャーになったのかもしれませんね。
Series | Date | HOU | SEA | TEX |
---|---|---|---|---|
1 | 9/22-24 | KCR x 3 ●● | @ TEX x 3 ●● | SEA x 3 ◯◯ |
そして順位の方は、レンジャーズがアストロズに1.5ゲーム差をつけております。
Rank | Club | W-L | W% | GB | WC Rank |
---|---|---|---|---|---|
1 | TEX | 86-68 | .558 | – | – |
2 | HOU | 85-70 | .548 | 1.5 | 3 |
3 | SEA | 84-70 | .545 | 2.0 | 4 |
ALワイルドカードの状況
マリナーズはこの連敗もあり、ワイルドカードの枠からも外れているのですが、ワイルドカード2位のブルージェイズがもたついており、23日はレイズに6-7で敗れました。よって、マリナーズもブルージェイズとアストロズの取りこぼし次第ではまだまだ挽回のチャンスはあり。しかも、この次のシリーズはアストロズとの直接対決です。
WC Rank | Club | W-L | W% |
---|---|---|---|
1 | TB | 95-61 | .609 |
2 | TOR | 86-69 | .555 |
3 | HOU | 85-70 | .548 |
4 | SEA | 84-70 | .545 |
まだまだALウエストとALワイルドカードはわからない状況です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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