未成年者との不適切な関係に調査
現地2023年8月13日、レイズのスーパー・スターSSのワンダー・フランコに関してSNSに投稿された内容が物議を醸し出しています。
もうアメリカのファンも騒然としております。
事実関係はまだ調査中なので、詳細は書けませんが、未成年者との不適切な関係について、調査が入るということでした。
レイズが声明
レイズはこの日、ワンダー・フランコに関するソーシャルメディアへの投稿に関して声明を発表。
その声明によると…
“During today’s game, we were made aware of the social media posts that are circulating regarding Wander Franco. We take the situation seriously and are in close contact with Major League Baseball as it conducts its due diligence.”
「今日の試合中、私たちはワンダー・フランコに関して広まっているソーシャルメディアの投稿を知りました。 私たちは状況を深刻に受け止めており、メジャーリーグベースボールと緊密に連絡を取りながらデュー・デリジェンス(誠実に調査を遂行)を行っています。」
“due diligence (due diligence)” は企業の監査などで使われたりしますが、「ある規定を誠実に遂行する」というような意味になります。MLBには家庭内暴力、禁止薬物などに関する独自の取り決めがあり、今回は
SFG遠征に帯同せず
現地2023年8月13日、レイズはガーディアンズとのゲームに2−9のスコアで敗れました。ワンダー・フランコはこのゲームには出場していません。監督のケビン・キャッシュはこの欠場は「ただの休息日だった」と語りましたが、「この憶測は承知しているものの、それ以上コメントするつもりはない」と述べています。
レイズは現地14日から、サンフランシスコでジャイアンツとの3ゲームシリーズがありますが、ワンダー・フランコはチームの飛行機に同乗していなかったとの報道があります。なお、レイズのこの次のカードがアナハイムでのエンゼルス戦です。
今季のワンダー・フランコ
2021年シーズンにトップ・プロスペクトとしてデビューしたワンダー・フランコは、シーズン途中のデビューで70試合の出場にも関わらず、AL ROY投票で3位に入りました。
レイズはデビュー・イヤーのオフ、もはやFAでワンダー・フランコを取られてなるものかと、現地2021年11月23日にフランチャイズ史上最大の契約、11年/$182M (2022-2032)の延長契約を結びました。
今季のワンダー・フランコは4月のレイズの無双状態を支えた功労者の一人。ここまで112試合に出場し、442-124、打率 .281、OBP .344、SLG .475、OPS .819、 HR 17、二塁打 23、RBI 58、RUN 65、SB 30。
キャリアに影響も
過去のMLBの未成年者との不適切な関係で行けば、元パイレーツのフェリペ・バスケスの例があります。
成人であるプレーヤーは未成年者を守る立場にあるわけですから、未成年者に対する行動には非常に厳しい措置が取られます。フェリペ・バスケスも強要とか暴力を伴った関係でなかった点が注目です。その点でワンダー・フランコも今後のキャリアに甚大な影響が出る可能性があります。
今回は相手側の未成年者の親から口止め料という名の法外な金額と高級車購入の要求があったとの情報もあり、そこも事実関係が明らかにならなければなんとも言えません。もしそうなら、親側の脅迫も成立する可能性もあります。
そういった事情があったとしても、ミドル・ティーンへの不適切な行動が情状酌量となることはないと見た方が良さそうです。また、どこで行ったか?ということも重要になってくるかもしれません。フェリペ・バスケスはペンシルバニア州の州法の刑事罰となりました。
しばらくはゲームに出られるかどうかもわかりません。ワンダー・フランコにとっても、レイズにとってもかなりまずいことになりました。今後の様子を見守りたいと思います。
【追記】リストリクティッド・リスト入り
現地2023年8月14日、レイズはワンダー・フランコをリストリクティッド・リストに入れました。リストリクティッド・リストとは選手が個人的な問題を抱えていたり、あるいは犯罪など法律を犯した場合、またはチーム内のもめごとなど野球以外のトラブルを抱えている場合に入る措置です。
この期限は少なくともレイズの西海岸のロード・トリップの間は継続する模様です。一旦はその期限ですが、まだ延びる可能性があります。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント