11連勝のレッズがロスター調整でマイヤーズをDFAに
現地2023年6月21日のロッキーズ戦、レッズは5-3のスコアで勝利しました!
これでロッキーズとの3ゲームシリーズを3連勝でスイープ。レッズは連勝を継続しており、そのスタートは、現地2023年6月10日のカージナルスとの3ゲームシリーズのGame2。そこからロイヤルズ、アストロズ、ロッキーズと3カード連続でスイープを達成。11連勝を達成しました。
連勝の内容が良い!
またその連勝の内容が良く、1点差ゲームをものにしたのが11連勝中5試合。ロッキーズとの3ゲームシリーズは特に面白く、Game1では3-1とリードしていたものを3−4とひっくり返されてからの逆転。Game2は8-2でリードしつつも終盤に追い上げをくらい、危うく負けそうなところを踏ん張って8-6で勝利。Game3は0-3のビハインドをひっくり返しての勝利でした。
競り勝っているのはやはりエリー・デラクルーズの存在が大きく、そのスピードでチャンスを拡げて得点を奪うというパターンが確立されつつあり、彼以外もよく打ちます!
そんな好循環に入ったレッズがロスター調整に動きました。
2013 ROYのウィル・マイヤーズをDFAに
現地2023年6月20日、レッズはOF兼1Bのウィル・マイヤーズ(Wil Myers )をDFAとしました。
ウィル・マイヤーズは、5月30日から左肩を傷め、さらには腎臓結石も患い、ILに入っていたのですが、この日ILから復帰のタイミングでロスター調整でDFAとなりました。
ウィル・マイヤーズは2013年のAL ROY。レイズにいた頃です。あれからちょうど10年となります。
今季、7.5Mドルでサイン
ウィル・マイヤーズと言えば、2022年まではパドレスに所属。あのきれいな縦縞をかっこよく着こなしていたナイスガイで、バットはいつも素手で握るという珍しい選手でもあります。OFとして守備もよく強打の選手でもあります。
そのウィル・マイヤーズは、2022年オフにFAとなり、同年12月にレッズとサイン。ご覧のような内容でサインしていました。詳細は下記のリンクをご覧ください。
- 1 年/$7.5M (2023) + 2024 $12M ミューチュアルオプション($1.5Mバイアウト)
レッズは彼をある意味、トレードの切り札に考えていたところがありました。実績からすると20 HR、50 RBI以上を見込めるがゆえに、即戦力の選手として欲しがるクラブはあるだろうという目論見です。ところが、今季は故障続きで、左肩と腎臓結石でIL、その前はCOVID-19 ILに入ったりしていました。
今季は37試合に出場し、141打席、127打数24安打で打率.189、OBP .257、SLG .283、HR3、三振48とかなり厳しい数字を出していました。体調が良くなかったのでしょう。
三振率は34%というかつて2016年に155安打を放った選手とは思えないほど、ダウンした内容でした。
皮肉にもプロスペクト達のチャンスを作る
マイヤーズが頻繁にILに入ったことで、皮肉にもレッズはプロスペクトを登用する機会を得ました。
しかもそれが計り知れない利益をもたらしています。スペンサー・スティール、マット・マクレイン、エリー・デラクルーズ達です。
またリーダー的な存在感も期待されていた上での離脱は、2021年のROYのジョナサン・インディアを覚醒させる機会をも与えました。
IBも守れるマイヤーズですが、ジョーイ・ボットがILから復帰したことで、OFでの起用となる見込みでした。しかし、ここがまた皮肉なもので、レッズはウィル・ベンソン、TJ・フリードル、ジェイク・フレイリー、ニック・センゼルらの若い世代が台頭しており、それぞれマイヤーズを上回っているゆえに、マイヤーズにその機会を与えることが出来なくなってしまいました。
マイヤーズの今後
レッズは今後1週間で、マイヤーズをトレードに出すか、ウェーバー通過させるか、あるいはリリースすることになります。なお、レッズには、今季のサラリーの半分ほどがまだ残っており、さらに来年のミューチュアル・オプションのバイアウトの$1.5Mもあります。
まだ$5M近くの支払いがある中、トレードの場合はそれを引き継ぐことになるので、現時点で手が上がりそうもありません。このままウェーバーも通過し、リリース→FAというルートになりそうな気配です。
そうなれば新たに契約するクラブはMLB最低年俸の日割りでの支払いにとどまります。その可能性が高いでしょうね。
ヤンキースをDFAとなり、オリオールズと契約し結果を残しつつあるアーロン・ヒックスの例もありますから、とにかく体調を整えて良い機会を得てもらいたいと思います。
まだ32才です!
お読みいただき、ありがとうございました。
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