レンジャーズが強さを発揮
現地2023年6月9日からトロピカーナ・フィールドでレンジャーズ@レイズの3ゲームシリーズが行われています。両クラブともにディビジョンで首位を独走中で、ア・リーグのトップ2の対戦とあって非常に興味深いところです。
9日のGame1では、レイズが8-3で快勝。レイズはタイラー・グラスノーが先発し、6回1ヒッターとレンジャーズ打線を寄せ付けませんでした。ア・リーグ勝率2位のレンジャーズでも歯が立たないのか?と思えるほど、今季のレイズの強さは誰もが認めるところ。
そんな中、Game2ではレンジャーズが自慢の打撃でレイズ投手陣を打ち砕き、併せてエースのネイサン・イオバルディが粘りの投球を見せました。
ネイト、7回途中4失点!
ネイサン・イオバルディは、序盤3イニングを2本の二塁打のみで凌ぐ上々の立ち上がりを見せました。
味方打線は2回表に3得点、4回表にも3得点を上げ、6点のリードをもらって4回裏のマウンドに上がったのですが、このイニングだけは集中打を浴びました。
ジョシュ・ロウとランディー・アロウザリナの連続シングルでピンチを迎えた後、1アウト後にルーク・レイリーにCFへの二塁打を打たれて1失点。さらに、2アウト後、ランナー2人を置いてフランシスコ・メヒアにインローへのカット・ボールをうまくRFへ弾き返され、ポール際にHRを打たれて3失点。
このイニングに4失点を喫し、6-4と2点差まで詰め寄られました。
しかしネイトは5回にはより集中力を発揮し、際どいコースを狙って四球を2つ出すも無失点。6回は三者凡退とゲームを再度引き締めました。
7回裏に四球とシングルでランナーを2人出したところで、ジョシュ・スボルツ(Sborz)にスイッチ。
ネイトは6.1イニングで102球を投げ、被安打7、失点4、自責点4、BB 3、SO 6、HR 1という成績で、現時点でMLB最強打線を誇るレイズを相手に粘りの投球を披露しました。
コーリー・シーガーが5-5 !
この日のレイズの先発はルーキーですでに4勝をマークしているタジ・ブラッドリー。しかし、この日のタジ・ブラッドリーはコマンドが悪く、序盤から四球を出し、レンジャーズ打線に付け入る隙を与え過ぎました。
レンジャーズは2回表に、先頭のジョナ・ハイムが四球で歩き、つづくトラビス・ジャンコウスキーがダブルプレーコースの2Bゴロを放ったのですが、レイズの2B、ビダル・ブルーハン(Vidal brujan)がSSのワンダー・フランコに悪送球。これがLFのファウルグランドに転がる間にジョナ・ハイムが一気に本塁に生還して1点を先制。
さらに四球も絡んでコーリー・シーガーがタイムリー・ダブルを放ち2得点を追加。
レンジャーズは4回表には、エジキエル・デュランのタイムリー2塁打、コーリー・シーガーの2ランHRで3点を追加して計6-0のスコアに。
上述のように4回裏にネイトが集中打を浴び、4失点を喫しましたが、6回表にアドリス・ガルシアの2点タイムリーダブルで追加点。これがレイズの反撃の意欲を大いに挫いたと思います。
この試合、レンジャーズは計12安打を放ち、このうちコーリー・シーガーは、シングル→2点タイムリー・ダブル→2ランHR→シングル→シングルと5打数5安打、4RBI と大暴れ。
レンジャーズ打線の中核として素晴らしい仕事ぶりを発揮しました。
ネイト、早くも9勝目
先発したネイサン・イオバルディは、このゲームで今季13度目の登板だったのですが、4月18日のロイヤルズ戦で6.0 IPで被安打7、失点2を記録して今季2勝目を上げて以降、10試合に登板して7勝0敗です!
前回登板の6月4日のマリナーズ戦で6.0 IPで1ヒッターまで達成しています。
ここまでERAは2.49、勝利数は9になり、1位だったレイズのシェーン・マクラナハンの9勝1敗と並びました。
ジェイコブ・デグロムがトミージョン手術となり、シーズンエンディングが決まったことがわかった後の登板で、気負いと力みが心配され、途中、集中打も浴びましたが、見事に立て直したところが素晴らしかったですね。
このままナスティー・ネイトが続けば、レンジャーズにとって大きな財産になりますね。
それにしても今季からレンジャーズはブルース・ボーチーが指揮を執っていますが、こうも変わるのですね。
【YOUTUBE】Rangers vs. Rays Game Highlights (6/10/23) | MLB Highlight
ロウ兄弟
なお、このシリーズではロウ(Lowe)兄弟が対戦。レイズのジョシュ・ロウは弟。レンジャーズのナサニエル・ロウがお兄さんになります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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