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【MLB2023】カナダの山火事の影響は無し!レッドソックスが今季初のライバル対決に勝利

2023年初のライバル対決

 現地2023年6月9日、今季初のレッドソックス@ヤンキース戦がニューヨーク州ブロンクスにあるヤンキー・スタジアムで行われました。両クラブともに、苦戦中の今シーズン。「眠れる巨人」同士の戦いと揶揄されておりましたが、蓋を開けると引きしまった投手戦でさすがの伝統の一戦になりました。最終回に非常にスリリングなシーンがあり、好ゲームとなりました。

【カナダの山火事】ブロンクスはビューティフル・ナイト

 さて、心配されたのはマンハッタンをオレンジの霧に包み込んだカナダの山火事の影響です。カナダではご覧のように200箇所以上で山火事が発生。

 その余波はニューヨークの象徴であるマンハッタン島に顕著に表れ、一面オレンジの霧に包み込まました。もはや火星のような光景です。

 これらの一連の情報を見た時、ヤンキー・スタジアムのあるブロンクスはマンハッタン島から北西方向に位置しているのでこれは中止かも・・・と思ったのですが、MLB.TVでも予定通り放送され、しかもまったく普通の光景。

 実況も”Beautiful night”と何度も言うくらいの光景でした。

 風の影響でここまで違うのか!ただ、風の影響ならGame2はどうなるかわかりませんね。場所によっては、五大湖周辺に点在する中地区のゲームにも影響があるかもしれません。

 なお、現地2023年6月9日、カナダのクラブであるブルージェイズはトロントにてツインズを迎えてゲームを行いました。しかもロジャースセンターはルーフ・オープンです!ゲームは延長10回までもつれ、ツインズが3-2で勝ちました。菊池投手が5回2失点と好投するも、終盤に勝負が決まったので勝ち負けはつかずです。

レッドソックスのロスター調整

 レッドソックスはこのゲームからアダム・デュバルが復帰。予想以上に早く復帰しました。

 野手の方では、期待値に近い働きを見せたエマニュエル・バルデスがトリプルAにオプションされました。また上に上がって来てもらいたいですね。

 5月12日にアスレチックスから金銭トレードで獲得し、OBP .333をマークしたパブロ・レイエスはアクティブ・ロスターに残っています。

 投手の方ではクリス・セールが予想通り60 day ILに移り、左腕のジョー・ジャケス(Joe Jacques)がトリプルAから昇格。ガーディアンズとのGame3で抜擢されたマット・ダーモディは1試合の登板でDFAに。7日のガーディアンズ戦で初登板で好投した左腕のクリス・マーフィーはロスターの関係で一旦はトリプルAにオプションされています。

ウィットロックが好投 

 さて、ゲームの方ですが、レッドソックスがギャレット・ウィットロック、ヤンキースがゲリット・コールの先発で始まりました。

 立ち上がりに苦戦する傾向のあるギャレット・ウィットロックですが、この日はとても丁寧な投球を披露。ジャンカルロ・スタントンにRF前にシングルを打たれたのみでした。コナー・ウォンのリードもなかなか興味深く、ジャンカルロ・スタントンにはアウトコースをRFへ弾き返されるイメージが強いですが、効果的にシンカーを使いました。この第1打席ではそのシンカーを打たれたのですが、インコースを意識させたのが後々、良かったと思います。シンカーで追い込み、スウィーバーで三振というシーンがありましたね。これは理想の攻め方だったと思います。

 ウィットロックは6.1イニングを投げ、被安打7、失点2、BB 1、SO 6、HR 1と好投。ナイス・ゲームメイクでした。

デバース、やはりコールに強い!

 先制点はレッドソックスで4回表にラフェエル・デバースが2塁打を放ち、チャンスメイク。デバースはやはりゲリット・コールに強いですね。そして2アウトとなるも、トリストン・カサスがラインドライブのRF前シングルを放ち、デバースが生還してレッドソックスが1点を先制。

 追加点もレッドソックスで6回表、ラファエル・デバースが初球のチェンジアップを叩き、左中間へソロHRを放ち2得点目。

 ゲリット・コールはこのイニングを投げ終えて降板しました。6.0イニングで被安打7、失点2、BB 1、SO 6。序盤は右打者のアウトコースからバックドアでゾーンに入ってくるシンカーで三振を奪い続けましたが、左打者に攻略されたというところです。右打者はちょっと苦戦していましたね。

 ウィットロックは6回裏にジョシュ・ドナルドソンに一発を浴びて2-1と詰め寄られましたが、その直後の7回表にキケ・ヘルナンデスがアルバート・アブレイユからソロHRを放ち、再び2点差にしたのも大きかったです。

 レッドソックスは7回裏に、シングルで出塁を許したIKFことアイザイア・カイナー=ファレファに2盗を許した際に、コナー・ウォンのスローイング・エラー。3進を許しました。さらに立て続けにウィットロックのワイルド・ピッチでIKFの生還を許すなどちょっともったいない失点もありました。

あわや、サヨナラHR

 さて、ゲームは3-2の1点差で最終回のヤンキースの攻撃に。レッドソックスのマウンドにはケンリー・ジャンセン。ジャンセンは、ジェイク・バウアーズを三振、IKFをRFフライに打ち取り2アウト。

 あと1人というところでビリー・マッキニーにシングル。さらにグレイバー・トーレスにも連続シングルを許し、サヨナラのランナーを出すピンチに。

 ここでバッターはアンソニー・ボルピー。ケンリー・ジャンセンはかなり集中力を上げて臨んでいたのですが、5球目、合っていなかったと思われたカットボールがど真ん中に入ってしまいます。この失投をボルピーがするどく振り抜き、打球は完全にHRの打球。終わったと思ったのですが、これがわずかにポールの外側を通過してファウルに。

 ライバル対決、本当に何があるかわかりません!ただ、最後はカットボールをややベロシティーを上げて投げ込んだところを詰まらせてSSフライに打ち取り、なんとか無失点に。

 レッドソックスが最後はヒヤヒヤもので1点差ゲームをものにしたというゲームでした。

MLB Gameday: Red Sox 3, Yankees 2 Final Score (06/09/2023)
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【YOUTUBE】Red Sox vs. Yankees Game Highlights (6/9/23) | MLB Highlight 

 なお、この日2番LFで出場した吉田選手は4-0に終わりました。第1打席、ゲリット・コールとの初対戦は初球から打ちに行き、RFフライに終わりました。初見で打ちに行ったのは驚きました。第2打席は2Bライナー、第3打席はLFフライ、第4打席もLFフライです。

 Game2はタナー・ハウクとドミンゴ・ヘルマンの先発です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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