レイズをピッタリとマークしているオリオールズ
3月・4月を19勝9敗でスタートしたボルチモア・オリオールズは、5月に入ってからもその勢いをキープし、現地2023年5月30日終了時点で16勝11敗と好成績をマーク。
開幕から13連勝とロケット・スタートを切ったレイズに対してピッタリと後を追う形を続けたことで、現地2023年5月30日終了時点でレイズが39勝18敗、オリオールズが35勝20敗と、もはや手の届くところまで差を詰めております。
速攻で補強に動いたオリオールズ
そんな好調のオリオールズにトラブルが発生したのは、現地2023年5月29日のガーディアンズ戦のこと。
リード・オフでOPS.835を誇るセドリック・マリンズが8回裏の第4打席で、SSゴロを放って1塁に到達する際に右足を負傷。駆け抜けることが出来ませんでした。一応自力では歩けたものの、そのままゲームを後に。
診断の結果、マリンズは右鼠径部の張り(捻挫)で、即座に10 Day ILとなりました。
セドリック・マリンズはここまで53試合に出場。打率.263、OBP .356、SLG .479、OPS .835、8 HR、26 Run、39 RBI、13盗塁をマーク。さすがに好調なクラブのリードオフというだけあって、素晴らしい成績を残していました。マリンズの場合、俊足を活かした守備もチームの勝利に貢献していただけにこの離脱はオリオールズにとって痛いものとなりました。
ちなみにマリンズが負傷退場したゲームはガーディアンズが5-0でシャットアウト勝ちを納めています。
そんな中、オリオールズに迷いはありませんでした。速攻でマリンズの穴に対処。そのスポットに選んだのはなんと、ヤンキースからDFA、そしてリリースとなったアーロン・ヒックスでした。この対処は、マリンズのIL入りが決まって24時間経過していない段階でのディールでまさに電光石火の補強。
オリオールズ、アーロン・ヒックスと契約
アーロン・ヒックスは現地2023年5月20日にヤンキースからDFAとなり、現地2023年5月26日にリリース。2年半以上の契約期間を残してのディールでした。
契約内容
今回のディールはマイナーディールでなく、メジャーディールとなりました。即座に40manそしてアクティブ・ロスターに入るからです。
オリオールズは、アーロン・ヒックスに対し、MLB最低年俸の0.72Mのうち、日割りの約0.483Mドルだけの支払いにとどまります。
元いたヤンキースは 上記のリンク記事の通り、2025年までの契約と2026年のクラブオプション破棄の際のバイアウト$1Mが残っていますので、$9.5M x 2 (2024-25) + $1M + 2023年の残りを負うことに変わりありません。
ヒックス、即座には出場せず
現地2023年5月30日、オリオールズは引き続きガーディアンズとのゲームを行いました。
このゲームのCFにはオースティン・ヘイズが入り、LFにはテリン・バーブラ(Terrin Vavra)、RFはアンソニー・サンタンダーという布陣で、アーロン・ヒックスはアクティブ・ロスターではあったものの、即座に出場ということにはなりませんでした。
なお、ゲーム途中でライアン・マッケナがLFに入り、バーブラがCFにシフトしました。
特に守備に期待
オリオールズのブランドン・ハイド監督は、「カムデンヤーズには2人のCFが必要だ」と言います。それくらいOFが広く感じるスタジアムな訳ですが、オリオールズはヒックスに対し、CFをしっかりとカバーしてくれることに期待を寄せているようです。
アーロン・ヒックスは打撃不振により、ヤンキースからリリースされた訳ですが、特に怪我がないようであれば、移籍により打撃が上がることも十分に考えられます。この点はこれからヒックスがどういう打撃ができるか、非常に興味深いところです。スイッチ・ヒッティングも広いカムデンヤーズなら有利な要素になるかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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