ウルシェラが貢献するも、LAAはシーソーゲームを落とす
今日は日曜日でMLBをしっかりと楽しめた日となりました!
時差の関係でこの日、一番最後に始まったマイアミ・マーリンズ@ロサンゼルス・エンゼルス戦。
この日は、エンゼルスが大谷選手、マイアミがエドワード・カブレラが先発。
MIAはエドワード・カブレラが先発
エドワード・カブレラは、high-90mphの強いボールを投げる投手で、サンディー・アルカンタラに次ぐマイアミのローテーションの柱。ただ、BBが得点に絡むケースが多く、ERAは5.05と高めですが、なんと言っても4月29日のカブス戦で5.0イニングで12Kをマークしたとんでもない素材の投手でもあります。
マイアミは直近7試合で打率はMLB NO.1
大谷VSエドワード・カブレラの投げ合いも楽しみだったのですが、それに加えて大谷選手がマイアミの強烈な打線にどう対処するかも見ものでした。
というのも、マイアミの打線は直近7試合で打率が.324でMLB NO.1。ちなみにエンゼルスはというと、.246でMLB 12位です。
中でもマイアミの2番、3番
そのマイアミ打線の中でも非常に機能しているのが2番のホルヘ・ソレアーと3番のルイス・アラエズ。
ホルヘ・ソレアーはこの試合前まで4試合連続HRを継続中で、今季すでに16HRをマーク。さらに強烈なのが、3番のルイス・アラエズ。このゲーム前までのルイス・アラエズは5月後半にもかかわらず、打率がいまだ.374と高いまま。
千賀投手のデビュー戦でお化けフォークをいとも簡単にCF前に弾き返した通り(もっとも、千賀投手はデビュー戦のフォークは今ひとつだったとは言っていたのですが)、まさに安打製造機状態。
この怖い2番、3番の前にランナーを出したくたいところです。ただ、そう思わせること自体がこの二人が放つ圧なのですが。
大谷選手、初回にスローイング・エラーで1失点
さて、大谷選手の立ち上がりですが、非常に調子は良さそうでした。4月は無双状態でしたが、5月に入って失点が重なるケースが増えてはおりました。ただ、チャド・ウォラックが捕手として戻り、ぞんぶんに腕を振って投げられるようになったのは良いことですね。
その大谷選手は、1回表、先頭のジョナサン・デービスを投手ゴロに仕留め、難しい当たりをマウンドから降りてうまくさばいたのですが、足が気になったのか1塁にスローイング・エラー。ジョナサン・デービスは2塁に進塁。
ノーアウトでスコアリング・ポジションにランナーを置いて、いきなりホルヘ・ソレアーと対戦することになりました。
ホルヘ・ソレアーには外中心で攻め、3球で追い込んだ後、最後はスウィーバーで三振!大谷選手でないと出来ない攻めでしたね。
さらに、3番のルイス・アラエズは、96、98mphの強い4シームで2球で追い込み、最後はアウトローの90.1mphのスプリッターで1Bゴロに。この間にジョナサン・デービスは3塁へ進塁。
その後、ブライアン・デクルーズには四球を出し、つづく打者は元アストロズのユリ・グリエル。対戦頻度の高かった打者です。そのユリ・グリエルにはシンカーがやや甘めに入ったところをLF前に弾き返され、3塁ランナーのジョナサン・デービスが還り、先制点を許してしまいます。つづく、レイズ時代から対戦経験のあるジョーイ・ウェンドルは98.5mphの4シームで三振を奪い、1失点のみで切り抜けました。
大谷選手であっても、やはり圧は感じた・・・そのように見受けられた初回だったと思います。初回だけで27球を費やしました。
5回にルイス・アラエズにタイムリー
大谷選手は3回表に回ってきたホルヘ・ソレアーの第2打席も外中心の攻めでスウィーバーで三振に。ルイス・アラエズにはシンカーで投手ゴロに仕留め、この二人の2巡目も抑えました。ちょうどここでイニングが切れたのも良かったですね。
しかし、5回表、下位打線から始まったこのイニングには、ジェイコブ・スタリングスとゼイビア・エドワーズに2者連続でシングルを許し、まずい形で上位打線につなげてしまいます。
ここで1番のジョナサン・デービスは、カットボールでSSゴロに打ち取り、ダブルプレーを奪って2アウト。2塁ランナーのジェイコブ・スターリングスは3塁へ進塁。
2アウト3塁でホルヘ・ソレアーを迎えます。2打席連続三振の後の3打席目ゆえ、一発が怖いところで、大谷選手も慎重に投げ、いずれも枠近辺の出し入れで勝負。しかし、ここは甘いコースは禁物ということで最後まで厳しいボールで攻めた結果、四球となり、2アウト1、3塁。
ここでルイス・アラエズを迎えます。勝負どころということで大谷選手もギアを入れ、99.3、99.2mphと集中力を上げて行ったのですが、3球目のスプリッターがそれほど落ちず、これをRF前に弾き返され、マイアミに2点目を奪われました。
ここはルイス・アラエズの打撃がさすがだったというところでしょう。本当、手がつけられないですね。
大谷選手は6イニングを投げ、109球。被安打6、失点2、自責点1、BB 3、SO 10。調子の良いマイアミ打線に対して、このゲームメイクはさすがだったと思います。
ウルシェラが活躍
1回表に1点を先制されたエンゼルスは、2回裏にすぐに追いつきます。
2アウトからジャレッド・ウォルシュが四球で歩き、ジオ・ウルシェラが初球を叩き、LFへのラインドライブの2塁打となり、1塁からウォルシュが生還。1-1の同点に追いつきます。エドワード・カブレラはやはり四球が失点に絡みました。
5回表にマイアミに1点を勝ち越され、1-2とされたエンゼルスは、大谷降板後の6回裏、1アウトからブランドン・ドゥルーリーが2塁打で出塁。つづくジャレッド・ウォルシュが四球で歩いた後、ジオ・ウルシェラは3Bゴロでしたが、これが進塁打となり、2アウトランナー2,3塁のチャンス。
ここでマイアミは、元レッドソックスのマット・バーンズにスイッチ。
エンゼルスはチャド・ウォラックの打席でしたが、代打に左打席のマット・タイスを送ります。そのタイスは期待に応え、フルカウントから甘く入ったナックル・カーブをRFへ運び、ドゥルーリーとウォラシュが生還して3-2と逆転に成功します。
これで大谷選手にも勝利投手の権利が付きました。
エンゼルス、土壇場で痛いエラーが出て敗れる
チェイス・シルセス、圧される
7回からエンゼルスのマウンドにはチェイス・シルセスが上がりました。9番からの打順で1、2番に回るという場面です。
チェイス・シルセスはギャレット・ハンプソンに四球。これが痛かったですね。ジョナサン・デービスは2Bゴロで2塁への進塁を阻止できたまでは良かったものの、足の速いデービスを1塁に残してしまいました。
ホルヘ・ソレアーのときにワイルド・ピッチ2つで3進を許した後、ホルヘ・ソレアーには、7球目の4シームが甘く入り、これが左中間スタンドに入る2ランHRとなり、マイアミに3-4と逆転を許してしまいます。
ホルヘ・ソレアーはこれで5試合連続HRとなりました(今季17号)。
味方が逆転した直後でしたから、痛かったですね。ルイス・アラエズには四球、しかし、ブライアン・デラクルーズはダブルプレーに仕留め、2失点に止めました。
ジオ・ウルシェラが同点ソロHR
4回のスコアリング・ポジションのチャンスで凡退したジオ・ウルシェラ。それが頭に残っていたのか、8回裏に大きな仕事をしました。
3-4の1点ビハインドの先頭打者として打席に入ったジオ・ウルシェラは、前のイニングから登板している左腕のスティーブン・オカート(Steven Okert)の甘いスライダーを捉え、これがCFに入るソロHRに。エンゼルスは4-4の同点に追いつきます。
エンゼルスは8回表のピンチのマウンドでクリス・デベンスキーが3者連続三振の好投。さらに、9回表にはカルロス・エステベスを投入し、これまた3者連続三振で流れを作ります。
9回裏、エンゼルスは元ドジャースのディラン・フローロからトラウトがシングルで出塁するも、1本が出ず、ゲームは延長戦に。
10回表に2つのエラー
オートマティック・ランナーがつく10回表。エンゼルスは好投のつづくハイメ・バリアをマウンドに送ります。
ブライアン・デラクルーズを三振に仕留め、1アウトとした後、ユリ・グリエルは申告敬遠。ここでマイアミは代打にギャレット・クーパーを投入。
その初球、ややハンギング・スライダーとなったのですが、これをクーパーが左中間へ大きな当たりを放ちます。LFのミッキー・モニアックの足が止まり、捕球するのかと思った瞬間、やや目測を誤ったようで打球を落下。これでマイアミは勝ち越し点を上げ、5-4に。
1アウト、2,3塁でジョン・バーティーを迎えたエンゼルス・バッテリーは満塁策を選択。
ここでハイメ・バリアはジェイコブ・スターリングスを投手ゴロに仕留め、1-2-3のダブルプレーを決めたかに思われました。
ところが、プレーの流れの中で捕手のマット・タイスがホームベースを踏んでおらず、ダブルプレーが未成立。アウトは1塁のみで3塁ランナーを生還を許し、スコアは4-6。
これで終わったと思ったハイメ・バリア。一旦、気持ちが切れたと思います。その後はギャレット・ハンプソンに2点タイムリーを浴び、スコアは8-4に。
エンゼルスは10回裏に、1アウトからジオ・ウルシェラがタイムリーを放ち、1点を還すもこれが精一杯でした。
スコアは5-8でマイアミの勝利。
気の毒に、ハイメ・バリアに負けがついてしまいました。
しかし、マイアミの2番、3番の圧はやはりすごかったですね。マイアミはこの2人の後がポイントなのですが、ブライアン・デラクルーズはこの日は当たりがなかったものの、.298と良い仕事をしています。さらにいやらしいのが、ユリ・グリエルですね。彼が良い仕事をしています。
これでジョーイ・ウェンドルまで機能し始めたら手がつけられません。ウェンドルは今のところ、打率.173です。彼は好打者なので、そのうち戻ってくるでしょう。
大谷選手、奪三振90でALトップに
6回10Kの大谷選手は、これで90Kとなり現地2023年5月27日時点でALの奪三振でトップです。2位はケビン・ゴーズマン(TOR)の89。両リーグ併せてのトップはブレーブスのスペンサー・ストライダーで97。それを入れても大谷選手はMLB 2位です。
【YOUTUBE】Shohei Ohtani fans TEN, records YET ANOTHER double-digit K start!
お読みいただき、ありがとうございました。
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