スポンサーリンク

【MLB2023】ロッキーズ、ノア・デービスが緩急の効いたしびれる投球でルイス・カスティーヨに対抗!

主役を差し置いても取り上げたい投球

 現地2023年4月16日、シアトルのT-Mobileパークにてロッキーズ@マリナーズの3ゲームシリーズのGame3が行われました。このカードはマリナーズが2連勝ですでに勝ち越しを決めており、今回はロッキーズをスイープするべくルイス・カスティーヨがマウンドに上がりました。

主役はあくまでケルニックとカスティーヨ

 先にスコアをお伝えするとこのゲームはマリナーズが1-0で勝ってロッキーズをスイープしました。

MLB Gameday: Rockies 0, Mariners 1 Final Score (04/16/2023)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

 全くと言っていいほど目立たないカードではありましたが、内容は非常に熱く、壮絶な投手戦が繰り広げられました。

 このゲームの主役はあくまでもマリナーズ先発のルイス・カスティーヨと唯一の得点を叩き出したジャレッド・ケルニックの2人です。

 特に、ルイス・カスティーヨは6回までパーフェクトを継続。7回表、イニング先頭のジュリクソン・プロファーにLFへシングルヒットを打たれ、惜しくも大記録達成はなりませんでしたが、ロッキーズ打線に全くと言っていいほどチャンスを与えませんでした。さすがの投球です。

 さらに、今季絶好調のジャレッド・ケルニックは、決勝点となるシングルを放っただけでなく、終盤8回表に同点に追いつかれるピンチを迎えたところでダイビング・キャッチを披露して阻止。まさに攻守双方で大きな仕事を成し遂げ、ヒーローでもありました。

 そんな素晴らしいパフォーマンスの2人を差し置いても、取り上げたいのがロッキーズ先発のノア・デービスの投球です。

ノア・デービスのしびれる投球

 ノア・デービス(Noah Davis)ですが、1997年4月22日生まれの25才。まもなく26才になります。

 2018年のアマチュア・ドラフトのレッズの11巡目指名。2021年のトレードデッドラインでレッズがマイケル・ギブンスを獲得したトレードでロッキーズへ移籍。

 デビューは2022年で、10月5日の最終戦となったドジャース戦で1イニングを投げました。被安打3、失点2、SO 2,HR 1という成績。この時は試し投げですね。デビュー即、コディー・ベリンジャーと対戦していきなりHRの洗礼を浴びましたが、2三振を奪っています。

実質的にデビュー戦

 そのノア・デービスですが、このゲームがシーズン・デビュー。上述の通り、2022年に1イニングだけを投げてデビュー済みではありますが、むしろこの日が実質的なデビュー戦と捉えても良さそうです。

オフスピード・ピッチに高い精度!

 そんなノア・デービスですが、立ち上がりから堂々とした投球を披露。先頭打者のフリオ・ロドリゲスをブレーキ抜群のチェンジアップで見逃し三振。

 2番のタイ・フランスを92.8mphのシンカーでSSゴロ、3番のエウヘニオ・スアレスには、緩急を使い分け、最後は94.1mphのシンカーで三振に仕留め、三者凡退。

 素晴らしかったのがコマンドです。彼はコントロールはすでに自信を持っているようで、その堂々とした投球はおそらくそれに基づいたものかと思います。特にエウヘニオ・スアレスには見事なくらいの外の出し入れで勝負しました。

MAXは94.7mph 

 コマンドを信条としている様子からやはりベロシティーは特別速いわけではありません。この日のMAXは5回表にA.J.ポロックに投げた94.7mphのシンカー。

 スライダーが83mphほどと78mphのほどの2種類を投げ、さらにカーブはもう少し遅くて76-77mphというところ。そしてチェンジアップが83mphほど。あとはカット、シンカーも投げていたと思います。

 そのオフスピードのコマンドの精度が素晴らしく、緩急も効いていることからファストボールが数字以上に速く見える投手です。

あやうくカムバッカーが直撃

 1、2回を三者凡退で抑えたノア・デービス。2回裏にはあわやカムバッカーが直撃か!という当たりを打たれますが、間一髪、打球軌道から逃れて無事でした。スローで見ると背中をかすっているので本当に危なかったです。

 3回裏にコルテン・ウォンとJP・クロフォードに連続安打を許しましたが、フリオ・ロドリゲスをスライダーでSSゴロに打ち取り、ダブルプレーでピンチを脱出。

 4回裏にも四球とシングルでランナー二人を背負いましたが、やはりここでもダブルプレーで逃げ切り、マリナーズ打線を翻弄します。

 5回裏は2つの四球でピンチを作りましたが、またしてもフリオ・ロドリゲスを打ち取り、見事に5イニングを投げきりました。

 ノア・デービスは5.0イニングで、95球を投げ、被安打3、失点0、BB 3、SO 5と最高の投球を見せました。

 特別速いボールを投げることが出来ない投手にはお手本のような投球でした。

 なお、ノア・デービスが上がったのはヘルマン・マルケスの怪我が原因。もしマルケスがヘルシーなら、シーズン・デビューはもっと遅くなっていた・・・と思うと、ロッキーズは抜群のタイミングで上げてきたなと思います。

 ゲームリキャップです。ルイス・カスティーヨとジャレッド・ケルニックを気にしつつも、ノア・デービスの投球もよく見てやってください。素晴らしい投球でした。

【YOUTUBE】Rockies vs. Mariners Game Highlights (4/16/23) | MLB Highlights(CONDENCED) 

 なお、ルイス・カスティーヨは、7回、2ヒッター、スコアレス、BB 0、SO 9でした!

 素晴らしいゲームでした。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025FA】クオリファイング・オファー(QO)の期限が到来!結果は13名中12名が辞退!
【MLB2024】”MOY”はMILのパット・マーフィーとCLEのスティーブン・ボートが受賞!
【MLB2024】”ROY”(Rookies of the Year )はNLがポール・スキーンズ、ALはルイス・ヒルに決定!
【MLB2025】ドジャースのリリーバー、ブラスダー・グラテロルが肩の手術でシーズン前半戦を欠場へ
【MLBスタジアム】レイズ、2025年はジョージ・M・スタインブレナー・フィールドでレギュラーシーズンを戦うことに
【MLB2025FA】エンゼルスがSSを補強!DバックスからFAのケビン・ニューマンとサイン
【MLB2024】All-MLB(オールMLB)が発表され、大谷がファーストチーム、今永がセカンドチームに選出される!
【MLB2025FA】レッドソックスがベテラン左腕のジャスティン・ウィルソンと1年契約でサイン
【MLB2025FA】エンゼルスがトラビス・ダーノーと2年12Mドルでサイン!
【MLBアウォード2024】シルバースラッガー賞が明らかに!大谷は2年連続3度目の受賞
【MLB2025FA】”ファイヤー・ボーラー”佐々木朗希投手のポスティング・プロセスについて
【MLB移籍FA】2025シーズンに向けたクラブ別主要FAプレーヤーリスト!注目FA選手の情報も!
【MLB2025FA】エンゼルス、ベテラン技巧派のカイル・ヘンドリクスと1年契約でサイン
【MLB2025FA】ゲリット・コールはオプトアウトを行使するも、結局残留
【MLB2024】大谷、亜脱臼を起こした左肩に関節鏡視下手術を実施し、無事に成功!
【MLB2025FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されたのはフアン・ソトら計13名
【MLB2024Awards】ゴールドグラブ賞が決定!今季は14名が初受賞(追記あり)
【MLB2024】ポストシーズン記事一覧
【MLB2024】ドジャースがセレブレーション・パレードを実施!シーズンの激しさがわかる名スピーチも
【MLBトレード2025】ホルヘ・ソレアーがエンゼルスへ、グリフィン・カニングがブレーブスへ移籍
【WS2024_Gm5】ドジャースが5点差を跳ね返して見事にWS制覇!MVPはフレディー・フリーマン
【WS2024_Gm4】F・フリーマンに4試合連続HRが出るも、ドジャースは大敗
【WS2024_Gm3】ビューラーが快投、フリーマンが3戦連続HR!ドジャースがチャンプに王手!
【WS2024_G3】大谷は左肩を守りながら出場し、得点に絡む
【2024プレーヤーズ・チョイス】POYはアーロン・ジャッジ!大谷はNLアウトスタンディングに!
【WS2024_Gm2】ドジャース、連勝!山本が7回途中1失点の好投!エドマン、テオスカー、フリーマンにHR
【WS2024_Gm2】「肩ですね・・・左」大谷、盗塁で左肩を痛める(追記あり)
【WS2024_Gm1】大谷がワールドシリーズ初安打を放つ!
【WS2024】ワールドシリーズが開幕!ドジャースがフレディー・フリーマンの逆転サヨナラGSで1勝目(Gm1)!
【MLB2024】ワールドシリーズのロスターが発表される。ドジャースはエバン・フィリップスが抜ける
タイトルとURLをコピーしました