トミー・ジョン手術からの復帰登板
3月30日の開幕となった2023シーズン、ミネソタ・ツインズはロードでの3ゲームシリーズを2回行うスケジュールとなっています。というのもミネソタは寒いからで、選手にとってもその方がプレーしやすくて嬉しいでしょうね。
絶好調のツインズ
そしてこのゲーム前まで、ツインズは絶好調。ロイヤルズとの開幕シリーズをスイープし、マーリンズとのGame1においても11-1と快勝。
そして5連勝を目指してマウンドに上がったのは前田健太投手です。
トミー・ジョン手術からの復帰
前田健太投手が最後のマウンドに上がったのは、2021年8月21日のヤンキース戦。このシーズンの前田投手は4失点以上の登板が6度もあるなど、怪我を心配させる内容が続きました。そして9月にトミー・ジョン手術。33才のシーズンでしたので、かなり勇気のいる決断が必要だったと思います。
2022年は当然全休。そしてオフシーズンを挟んで19ヶ月目、ようやく復帰マウンドに立ちました。
2023シーズンのスプリング・トレーニングでは5試合、14.2イニングでERA 4.91。コンディションを重視して色々と試していたという内容でした。3月24日のヤンキース戦では5.0イニングを投げ、被安打3、失点2と徐々にチューンナップして行き、シーズンに臨んだというところです。
5回、9K!
上述の通り、徐々に調子を上げてきた前田投手は、おそらく初登板は良い投球をしてくれるだろうと思っていましたが、その通りの内容となりました。
マーリンズの先発は2022年のNLサイ・ヤング賞のサンディー・アルカンタラ。WBCでの登板も含め、まだ本調子ではない様子でしたが、そろそろ完成に近づく頃でもあります。最少失点を要求される中、前田投手は序盤から素晴らしい投球を披露。
初回にホルヘ・ソレアーから三振を奪うなど三者凡退に仕留める上々の立ち上がり。
しかし、2イニング目、アビサイル・ガルシアに投じたスライダーがハンギング・スライダーとなり、これをLFスタンドに放り込まれ1失点。
ただ、失投らしい失投はこの1球くらいで、終始安定した投球を披露しました。
緊急降板
6回裏、ジョン・バーティーにLFへのラインドライブのシングルを打たれた後、肘を振る前田投手の姿が。これを見てトレーナーがベンチからマウンドへ。前田投手はこのまま降板となり、2番手にエミリオ・パガンが上がりました。
前田投手の復帰戦は、5.0イニングで79球。被安打3,失点1、被本塁打1、BB 0、SO 9。見事な復帰戦だったと思います。
相手が本調子となったサンディー・アルカンタラでなければ初勝利も得るところでした。
問題なし!
なお、イニング途中で肘を振りつつ降板した前田投手ですが、試合後の状態に関し、ロッコ・バルデッリ監督は報道陣に対し、怪我ではなく、登板の疲れと説明。問題ないと明言しました。
そして次回登板は現地10日のホワイトソックス戦であるとも述べています。
よって、怪我の心配はなさそうです。
ゲームの方ですが、サンディー・アルカンタラがツインズ打線を完全に封じました。ここで完成となった模様です。これからまた快進撃が続きそうです!
そのサンディー・アルカンタラが虎の子の1点を守り、シャットアウト勝利。マーリンズが1-0で素晴らしい投手戦をものにしました。
ツインズは今季初黒星。しかし、初黒星と言っても内容は悪くないので、今季は期待できそうですね。
ツインズ、シーズン後半にさらなる復帰
前田投手の復帰でスターターが盤石になりつつあるツインズですが、シーズン後半の8月には同じくトミー・ジョン手術を行った右腕のクリス・パダックが復帰予定。
クリス・パダックは2022年5月に自身2度めのトミー・ジョン手術を実施。2度めの手術ということで復帰後すぐにフル稼働できる訳ではないですが、彼がたとえショートイニングであってもクオリティーの高いパフォーマンスを見せればゲーム展開を考える上でもベンチとしては非常に楽。
ツインズ、楽しみになってきましたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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