CWS、ホーム開幕戦を白星で飾れず
現地2023年4月3日、シカゴ・ホワイトソックスは、ジャイアンツを迎えてのホーム開幕戦です。
シーズン・オープニングは前年のワールドシリーズ・チャンプのアストロズとヒューストンで4連戦。クローザーのリアム・ヘンドリクスがILで開幕を迎えて苦戦が予想される中、2勝2敗のタイでシリーズを終え、いずれも好ゲームを展開。シーズンに大きな期待をもたらす戦いぶりを披露しました。
コペック、計5HRを浴びる
そんな中、ホワイトソックスの先発はマイケル・コペック。ディラン・シーズ→ランス・リン→ルーカス・ジオリト→マイク・クレビンジャーに次ぐローテーションNO.5スポットとして登板しました。
4月30日の誕生日で27才となる豪腕は、今季でメジャー4シーズン目。人とは違う特別なエンジンを積んでいるマイケル・コペックですが、これまではトミー・ジョン手術など怪我が続き、大きな結果が出ていません。勝利数のキャリアハイは2022年シーズンの5勝。
今季こそ大いなる飛躍と行きたいところでしたが、打たれてしまいました。
いずれも甘いボールを痛打される
こちらは対戦相手のジャイアンツのスターティング・メンバー。
Kicking things off on the South Side ⬇️
— SFGiants (@SFGiants) April 3, 2023
⏰: 12:10 p.m. PT
🖥️: @NBCSGiants
📱: https://t.co/oypaayf5tb
📻: @KNBR#SFGiants | @CocaCola pic.twitter.com/pHjvZCIvLg
ヤンキースとの開幕戦となったジャイアンツは、3試合で1勝2敗と負け越し。しかも2敗はいずれもシャットアウト負け。打線はまだ目覚めていない状況でしたが、コペックが揺り起こしてしまいました。
初回を三者凡退に斬って取ったコペックは4シームが95-96mphというところ。まあまあの立ち上がりでしたが、2回表に失点。
ジャイアンツのイニングの先頭はジョク・ピダーソンで、コペックは97mph前後とギアを上げて対戦。ところが、7球目の4シームがほぼ真ん中に入ってしまい、これをピダーソンに右中間スタンドに運ばれ、まずHR1本目。完璧なスイングをされるほど甘いコースに投じてしまいました。このイニングはさらに2つの四球とロベルト・ペレスのタイムリーの1点も加わり計2失点。
3イニング目に入り、スライダーを多めに交えるようになったコペックですが、やはりピリッとせず、タイロ・エストラーダのシングルとマイク・ヤストレムスキーの二塁打で3失点目。
1イニング4被弾
4回表は三者凡退に抑えたものの、問題の5回表。コペックは1アウトからまず、今季2年ぶりにMLBでプレーすることとなった元メッツのマイケル・コンフォートに1発。本来なら空振りをとるはずの高めの4シームが93.5mphでこれを右中間スタンドに運ばれました。
つづくタイロ・エストラーダにはスライダーが甘く入ってLFスタンドに放り込まれ、このイニング2本目。2アウトを奪った後、マイク・ヤストレムスキーに投じたカーブも甘く入り、RFスタンドに放り込まれました。このイニング3本目。
そしてデービッド・ビヤーには95.1mphのインハイの4シームをLFスタンドに放り込まれ、このイニング、計4発目。
つづくブランドン・クロフォードに四球を与えたところでホワイトソックス・ベンチもさすがにギブアップ。投手交代で、ジェイク・ディークマンをマウンドに上げました。
マイケル・コペックは、4.2イニングで91球を投げ、被安打8、失点7、自責点7、BB3、SO5,HR5というシーズン・デビューとなりました。
この日のシカゴの気温は華氏57度で、摂氏13度ほどでしたから、特別寒くもなかったのでプレーするコンディションが特別厳しいものではありませんでした。
意図的なベロシティー・ダウンもコントロールが甘くなっては・・・
マイケル・コペックは、ルーキー時代105mph投手として注目を浴びました。2018年には100mphを連発。ところが、すぐに肘を傷めてトミー・ジョン手術に。2019年は全休です。
「さあ、フルシーズンへ!」となった2020年はコロナ・パンデミックで開幕が遅延。さらにコペック自身もオプトアウトしました。2ヶ月強のシーズンでしたが、トミー・ジョン後の大事なシーズンでもあったので、2021シーズンへの布石という意味でも出場してもらいたかったです。
2021年はほぼブルペンで登板。44試合で先発は4度だけ。69.1イニングで4勝3敗、ERA 3.50。
2022シーズンは先発に復帰。25スタートで119.1イニングに登板。5勝9敗、ERA 3.54。そして内容のいい登板も多かったです。
そんなマイケル・コペックの2021年の4シームのアベレージ・ベロシティーは97.3mph。しかし、2022年のそれは94.9mphにダウンしました。これは大幅ダウンです。
これはおそらく意図してMAXを出さないようにしていると思われ、その目的は怪我の防止。筋肉が強すぎて全力で投げると肩肘が悲鳴を上げるのでしょう。よって緩急を駆使したいわゆる「楽な投球」を意識していると思うのですが、これがうまく行っておらず、コーナーに決まっていません。
2023シーズンはまだこの日の登板だけですが、4シームの平均ベロシティーは94.4mph。
次の登板はどう調整してくるのかが見ものです。
SFG、計7HR
なお、このゲームでジャイアンツはコペックに浴びせた5HRの他に、ホセ・ルイーズにも2HRを浴びせ、計7HRで12得点を奪いました。
先発が崩れなければ良いゲームが出来るホワイトソックス。現地2023年4月4日は1日休みで空いていまして、現地5日にGame2が行われます。Game2の先発はディラン・シーズ。ローテーション2周目です。
お読みたいだき、ありがとうございました。
コメント