ドミニカ共和国 1 @ 5 ベネズエラ
現地2023年3月11日、いよいよ競合がひしめき合いすぎてもはや地獄過ぎるPool Dが開幕しました。
そしてあろうことか、ドミニカ共和国@ベネズエラ戦というMLBファン垂涎の好カードが行われ、このアツすぎるマッチアップをベネズエラが制しました!
スタメン
スタメンはご覧の通り。泣けてくるほどの豪華なスタメン。
These lineups are stacked!
— World Baseball Classic (@WBCBaseball) March 12, 2023
This Dominican Republic-Venezuela game will be one of the best we see during this #WorldBaseballClassic. 🤩 pic.twitter.com/K9awir3BGd
ドミニカ共和国の捕手は、ゲイリー・サンチェスとなりました。注目のSSはワンダー・フランコではなく、WS MVPのアストロズのジェレミー・ペーニャ。ワンダー・フランコは2Bに就いています。DHはレッドソックスのラファエル・デバース。2番はパドレスのフアン・ソト。そして先発投手は2022年NLサイ・ヤング賞のサンディー・アルカンタラ。
一方のベネズエラは、ホセ・アルトゥーベ、ロナルド・アクーニャ・Jr.の1、2番。この1、2番は強烈ですね。SSにはガーディアンズのアンドレ・ヒメネスが入り、3Bにはマリナーズのエウへニオ・スアレス。捕手は2021 AL HRチャンプのサルバドール・ペレスです。DHはミゲル・カブレラではなく、ヤンキースのグレイバー・トーレス。そして、先発は、レンジャーズの左腕、マーティン・ペレスで来ました。
試合経過
【DOM】先制
先制したのは、ドミニカ共和国。1番CFのフリオ・ロドリゲス(SEA)がLFへシングルを放ち、2番LFのフアン・ソト(SDP)が、マーティン・ペレス(TEX)の初球を捉え、左中間に大きな当たりを放ち、これが2塁打となり、1塁ランナーのフリオが生還。ただ、この後は打線が続かず、1点のみ。
【VEN】2回裏に追いつく
一方のベネズエラは初回に2アウトからルイス・アラエズ(MIA)が二塁打を放つも、得点ならず。しかし、2回裏、2アウトからアンソニー・サンタンダー(BAL)が、RFの2階席に放り込むソロHRを放ち、1-1のタイスコアに。
【VEN】4回裏に均衡を破る
1-1のタイスコアの後、均衡を破ったのはベネズエラでした。マウンドはまだサンディー・アルカンタラ(MIA)。先頭のサルバドール・ペレス(KCR)がLFへ二塁打を放ち、出塁。続くグレイバー・トーレス(NYY)は四球。アンドレ・ヒメネス(CLE)はCF前にシングルを放つも、ペレスが2Bランナーゆえに自重。ノーアウト満塁の大チャンスを迎えます。
ここでサンディー・アルカンタラはさすがにサイ・ヤング賞の実力を見せつけ、前の打席にHRを許したアンソニー・サンタンダーを2Bポップフライに打ち取り、1アウト。
さらに、エウへニオ・スアレスからは三振を奪い、2アウトまでこぎつけます。
あとアウト1つだったのですが、次打者のデービッド・ペラルタ(LAD)を2ストライクと追い込みながら、甘いボールを投げてしまい、RF前シングルを打たれて2人が生還。ベネズエラが3-1とリードを拡げます。
【VEN】6回裏と8回裏に追加点
さらに、ベネズエラは6回裏に2アウトからエウへニオ・スアレスが四球で出塁。再び、デービッド・ペラルタが二塁打を放って1点を追加。4-1とします。
そして8回裏、ベネズエラはまたしても2アウトから得点。アンソニー・サンタンダーがRFへ三塁打を放ちチャンスメイク。ここでエウへニオ・スアレスがRF前シングルを放って5点目。これで勝利をグッと近づけました。
最終回、ベネズエラのマウンドにはホセ・アルバラード(PHI)が登板。1アウトからフアン・ソトに2塁打を許し、パスボールもあり3塁まで進塁を許すも、テオスカー・ヘルナンデス(SEA)、ラファエル・デバース(BOS)を打ち取り、ゲームセット。
注目の一戦はベネズエラが5-1で取りました。
【YOUTUBE】Dominican Republic vs. Venezuela Game Highlights | 2023 World Baseball Classic
【HOU】ルイス・ガルシアが殊勲の投球
この日、登板した投手はこちら。
ベネズエラ | IP | H | R | ER | BB | SO | HR | ERA |
M・ペレス(TEX) | 3.1 | 4 | 1 | 1 | 2 | 4 | 0 | 2.7 |
J・ルイーズ(CWS) | 0.2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
L・ガルシア(HOU) | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0 | 0 |
J・キハーダ(LAA) | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
J・アルバラード(PHI) | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 |
Totals | 9 | 6 | 1 | 1 | 7 | 15 | 0 | NA |
これを見るとアストロズのルイス・ガルシアがいかに良い仕事をしたのかがわかりますね。中盤にドミニカ共和国打線を沈黙させたことがベネズエラへの流れをグッと引き寄せました。追加点、ダメ押し点もこの投球があったからこそ。
ドミニカ共和国 | IP | H | R | ER | BB | SO | HR | ERA |
S・アルカンタラ(MIA) | 3.2 | 5 | 3 | 3 | 3 | 2 | 1 | 7.36 |
H・ネリス(HOU) | 0.1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
Y・ガルシア(TOR) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
L・ガルシア(SDP) | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 9 |
C・ドバル(SFG) | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Br・アブレイユ(HOU) | 1 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 9 |
Totals | 8 | 9 | 5 | 5 | 5 | 5 | 1 | NA |
ドミニカ共和国もブルペンはかなり頑張ったと思います。打たれるのはしょうがないですから、打線が頑張ってもらわないとというところでしょうか。
ドミニカ共和国、クリーンナップが沈黙
ドミニカ共和国打線ですが、マチャード、テオスカー、デバースがいずれもノーヒット。クリーンナップ3名のブレーキが痛かったです。なお、マチャードとテオスカーはBBでは出塁しています。
この日はいずれも2アウトから得点をあげたベネズエラ打線の粘りが素晴らしかったと思います。
このPool、明日以降も注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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