スーパーINFが育つコロラド
コロラド・ロッキーズと言えば、素晴らしい内野手が出ることで有名で、10年連続ゴールド・グラブ賞並びに6年連続プラチナ・グラブ賞受賞のノーラン・アレナドを始め、トロイ・トゥロウィツキー、D.J.ルメイヒュー、トレバー・ストーリーといずれもコロラドから育った選手達であります。
その伝統を受け継いだのが、現2Bのブレンダン・ロジャースで、2022年にNLのゴールド・グラブ賞を受賞しました。
B・ロジャース、左肩を脱臼
そのブレンダン・ロジャースですが、現地2023年2月28日のカクタス・リーグでのレンジャーズ戦で左肩を脱臼。
怪我をしたのは1回裏のレンジャーズの攻撃で、ロッキーズ先発の左腕のオースティン・ゴンバー(Austin Gomber)が立ち上がりから乱調。マーカス・セミエンの先頭打者2塁打、ナサニエル・ロウの犠牲フライなので打者3人で1点を奪われた後、アドリス・ガルシアに四球、ジョナ・ハイムにもRFへのシングルを許し、2アウト1、3塁になったところで降板。右腕のダガン・ダーネル(Dugan Durnell)にスイッチしました。
その代わりばな、ロビー・グロスマンが放ったCF前に抜けようかという鋭い当たりにブレンダン・ロジャースがダイビングで阻止。通常であればこのまま起き上がり、間に合わないまでもなんとか1塁へのスローを試みるところでしたが、ブレンダン・ロジャースは痛みで悶絶。起き上がることが出来ませんでした。
そんな中でもなんとかボールをSSに転がしてランナーの進塁を食い止めようとした2Bとしての本能も凄まじいものがありましたが、この内野安打でレンジャーズはこのイニング2得点目。
このプレーでブレンダン・ロジャースは離脱。コール・タッカーが2Bに入りました。
手術ならシーズン・エンディングの可能性
この時点で左肩を脱臼したのは明白だったのですが、現地2023年3月2日、ロッキーズのバド・ブラック監督が明かしたところによると、複数のMRIで診断した結果、ブレンダン・ロジャースの左肩には想定をはるかに上回るダメージがあり、関節の中にあるカプセルと、肩を無傷で安全に保つためのすべての周辺組織に外傷あるとの診断でした。
これにより、ドクターの判断は手術。
しかし、もし手術となればブレンダン・ロジャースはほぼシーズン・エンディングとなることに。
ロッキーズ、セカンド・オピニオンを求める
ロッキーズは長期離脱することはわかっていても、それでもより正確な判断を仰ぎたいということで別のドクターからセカンド・オピニオンをもらうことに決定。
手術かどうかはその診断次第ということになります。
ブレンダン・ロジャースとは
ブレンダン・ロジャースは、1996年8月9日生まれの26才。ドラフトは2015年のロッキーズの1巡目指名で全体3位です。高校卒の内野手で全体3位ですから、いかに評価の高い選手かがわかります。
デビューは2019年で22才の時です。25試合に出場し、76打数17安打で打率は.224。
メジャー2年目の2020シーズンは60試合の短縮シーズンとなったことで、7試合しか出場せず、2安打しか放てず、打率は.095。
メジャーに上がって初のフルシーズンとなった2021年は102試合に出場。387打数110安打で、打率.284、OBP .328、SLG .470、HR 15、RBI 51をマーク。
2022年は137試合に出場。シーズン140安打を放ち、打率.266、OBP .325、SLG .408、HR 13、二塁打30、RBI63をマーク。
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守備の方では2022年のDRSは22、Fld %は.984。2Bとしてのプットアウト(Put Out)はNL1位の218などもあり、2022年NLゴールグラブ・ウィナーです。
左打者の強い当たりが飛んでくる2Bでアウトを取り続けてきたという数字でもあります。
COLの2Bのバックアップは?
いずれにせよ、長期離脱が決定的となったブレンダン・ロジャース。その穴を埋めるべく、名前が上がっているのが、26才のアラン・トレホ(Trejo)、29才で今季タイガースから移籍してきたハロルド・カストロそして同じく移籍組でパイレーツから加入したコール・タッカーら。
また、LFでの出場が見込まれるクリス・ブライアントが本来の3Bに戻り、3Bのライアン・マクマホンが2Bへシフト・チェンジということもあり得ます。
ロッキーズはホセ・イグレシアスを獲得することはなさそうです。もし、FAを獲得するなら、ジュリクソン・プロファーにオファーする時かもしれませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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