ジャッキーはロイヤルズへ
現地2023年3月1日、トロント・ブルージェイズからFAとなっていたJBJことジャッキー・ブラッドリー・Jr.(Jackie Bradley Jr. )のディールが決定。カンザスシティ・ロイヤルズとサインしました。
The #Royals add some veteran outfield depth with the signing of former All-Star and Gold Glove winner Jackie Bradley Jr. pic.twitter.com/LDdmZr2v4x
— Bally Sports Kansas City (@BallySportsKC) March 2, 2023
ただし、マイナー・ディール
契約は残念ながら、マイナー・ディールです。これは致し方ありませんね。
なお、ロイヤルズはジャッキーをスプリング・トレーニングに招待しております(NRI: Non Roster Invitee)。
OFとして最高品質
開幕してすぐの4月19日に33才となるジャッキー・ブラッドリー・Jr.は、やはり守備は非常に魅力的。
2013年にデビューして以来過去10年のキャリアで、最高の守備力を持つOFの一人として称賛されています。
ジャッキーはキャリア通算のUZRことアルティメット・ゾーン・レーティング(Ultimate Zone Rating)で53.2をマーク。DRS ことディフェンシブ・ラン・セーブ(Defensive Runs Saved)は74を誇ります。
UZRとは
UZRは、選手の守備全体のパフォーマンスを数値化し、守備者がどれだけ走者を救えたかを測定しようとするもの。エラー、守備範囲、外野手としての肩、ダブルプレーの能力などを考慮します。DRSとは計算式が若干異なるものの、コンセプトは同じ。
DRSとは
DRSは、選手の守備全体のパフォーマンスを数値化するもので、守備選手がどれだけ得点を与えなかったかを測定しようとするもの。エラー、守備範囲、外野手としての肩、ダブルプレーの能力などを考慮します。UZR(アルティメット・ゾーン・レーティング)とは計算式が若干異なるだけで、コンセプトは同じです。
打撃が鍵
そんなジャッキー・ブラッドリー・Jr.ですが、いかんせん打撃力が安定していません。
レッドソックス時代の2016年には打率.262、OBP .345、SLG .489をマーク。このまま乗って行けるか?と思われたのですが、良かったのは短縮シーズンとなった2020年に打率.283をマークしたのみ。その後も打率は伸びず、2021年以降は、.200近辺を彷徨う成績が続いています。
レッドソックスからFAとなり、ブルワーズとサインしましたが、結局レッドソックスに戻ってくる事態に。
2022年にレッドソックスに戻ってきたジャッキーでしたが、レッドソックスでは92試合で打率.210と低迷。8月4日にリリースされることに。
FAとなったジャッキーは8月9日にブルージェイズとサイン。ブルージェイズでは40試合に出場したものの、打率は.178とやはり打撃では貢献できませんでした。
背景:マイケル・A・テイラーの移籍
そんなジャッキーをロイヤルズが獲得したのは、まずはCFのマイケル・A・テイラーをツインズにトレードしてCFがいなくなったというのがあります。
ドリュー・ウォーターズが怪我
そしてマイケル・A・テイラーの後釜には、プロスペクトのドリュー・ウォーターズが有力候補として挙げられ、今スプリング・トレーニングではじっくりと内容を見られる予定でした。
ところがそのドリュー・ウォーターズは、ワークアウトが始まってすぐの2月20日に左の腹斜筋を傷めて離脱。復帰まで6週間と診断され、いわゆる当てが無くなったということに。
一応、内部からの昇格として、26才のカイル・イズベル(Isbel)も候補に上がっています。
カイル・イズベルは、2021年にメジャー・デビュー。2022年は106試合で、打率.211、OBP .264、SLG .340をマーク。いかんせん、物足りないところもあることから、ジャッキーにお呼びがかかったということになります。
果たして、彼らを抑えてゲームに出るのか?いずれにせよ、打撃力が鍵となりそうです。
今季もメジャーでJBJの守備が見てみたいものです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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