豪腕がついにデビュー!
ついにこの日がやってきました!
現地2018年8月21日(火)、シカゴ・ホワイトソックスのトップ・プロスペクトで、マイナーで105mph ( 168.98km/h)を出したことのあるマイケル・コペック(Michael Kopech)がついにメジャー・デビューしました!!
「夢が叶った!」
本人も初登板に際して、「小さい頃からの夢が叶いました。とてもワクワクします」とコメントしています。
“It was a dream come true, It was everything I thought about since I was a little kid. I was pumped.”
マイケル・コペックとは
マイケル・コペックは1996年4月30日生まれの22才。2014年アマチュア・ドラフト、レッドソックス1巡目指名の投手。全体順位で33位。
クリス・セールとのトレードでCWSへ
早くからその球速は注目され、フェンウェイでのデビューを心待ちするレッドソックス・ファンが多かったものの、2016年12月、レッドソックスが現エースのクリス・セールをホワイトソックスから獲得したことで、交換要員としてホワイトソックスへ。このとき、キューバ出身のプロスペクト、ヨアン・モンカダも一緒でした。
リーグを代表するエースを獲得するには、それに見合うトップ・プロスペクトのトレードがMLBのトレード市場のバランスとしては最高とされ、その点ではこのトレードは最高のバランスでした。しかし、将来の投打の柱を手放したことを嘆くファンが多かったのも事実です。
チケットバカ売れ
当初、このゲームのチケットは15,000枚ほどの売れ行きだったのですが、日曜夜(8月19日)にコペック登板のアナウンスがあってから、8,000人アップ。 当日は23,133人の観客の中でコペックのデビュー戦が行われました。特に人気があったのがブルペン近辺のチケット。ご覧のような熱狂ぶりとなりました。
雨中でのデビュー戦
ゲームの方ですが、この日はあいにくの雨。ゲーム開始も52分遅れました。予定が不安定な中での登板となりましたので、現場の判断により、2イニング、52球の短縮登板となりました。
立ち上がり、先頭のジョー・マウアーに2球目の4シームを叩かれ、シングル。2番のエディー・ロサリオにはスライダーを叩かれ、シングルヒット。いきなり連打を許す状況になりましたが、3番のホルヘ・ポランコをLFフライ、4番ミゲル・サノを空振り三振、5番マックス・ケプラーをCFフライに仕留め、無得点に抑える落ち着きぶり。
この辺はさすがにトリプルAで24試合先発、126.1イニングを投げてきただけのことはあります。なお、今季のトリプルAでの成績は7勝7敗、ERA 3.70、奪三振170、与四球60(死球は0)、BB9が4.3、SO9が12.1。
BB9は9イニングを投げたとしてどれくらい四球を出すか、SO9は9イニング投げたとしてどれくらい三振を獲るかの指標です。
2回はローガン・フォーサイス、ジェイク・ケイブを三振。ロビー・グロスマンには2ストライクを取りながらも死球。ボビー・ウィルソンにはボール先行後に粘り強く追い込みながらもシングルヒットを許しますが、続くジョー・マウアーは2ストライク後、ファウルで3球粘られますが、最後は見逃し三振に。
初登板は2回、被安打3、無失点、与四球0(死球1)、奪三振4という内容でした。
MAX 98.3mph
デビュー戦の最速は98.3mph (158.98 km/h)。糸を引くような回転のいいボールが印象的でした。
ゲームはヨアン・モンカダの16号HRなどで、2−2のタイで進んでいたのですが、9回表、ツインズが2本のタイムリーで3点を奪い、勝ち越し。5-2でツインズが勝利しています。
マイケル・コペック、次は初勝利に期待したいですね。
お読みいただき、ありがございました。
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