ローリングスのゴールドグラブ賞
記事への掲載が遅れましたが、現地2022年11月2日、ワールドシリーズの真っ最中ではありましたが、2022シーズンのローリングス・ゴールドグラブ賞が発表されています。
【YOUTUBE】2022 Gold Glove Winners! (The best of the best in the field!)
今年は大きな変更点が儲けられています。
今季はユーティリティーを新設
2022シーズンからシルバースラッガー賞でユーティリティ・プレーヤー部門が新設されるのと相まって、こちらのローリングス・ゴールドグラブ賞においても同部門が新設されることになりました。それにより両リーグを併せて2名が追加受賞に。
そして器用さゆえにこれまで選出されなかったゲームの中で価値ある存在であったユーティリティー・プレーヤーが報われることは非常に喜ばしいことです。
受賞者
それでは受賞者を見て行きます。
American League
- C: ホセ・トレビーニョ(Jose Trevino)ヤンキース(初)
- 1B: ヴラディーミル・ゲレロ・Jr.(Vladimir Guerrero Jr.)ブルージェイズ(初)
- 2B: アンドレ・ヒメネス(Andrés Giménez) ガーディアンズ(初)
- 3B: ラモン・ウリアス(Ramón Urías) オリオールズ(初)
- SS: ジェレミー・ペーニャ(Jeremy Peña) アストロズ(初)
- LF: スティーブン・クワン(Steven Kwan)ガーディアンズ (初)
- CF: マイルズ・ストロー(Myles Straw)ガーディアンズ (初)
- RF: カイル・タッカー(Kyle Tucker)アストロズ (初)
- P: シェーン・ビーバー(Shane Bieber)ガーディアンズ (初)
- UT: DJ・ルメイヒュー(DJ LeMahieu)ヤンキース (4:AL-初/NL-3度)
National League
- C: J.T. リアルミュート(J.T. Realmuto)フィリーズ (2)
- 1B: クリスチャン・ウォーカー(Christian Walker)Dバックス (初)
- 2B: ブレダン・ロジャース(Brendan Rodgers)ロッキーズ (初)
- 3B: ノーラン・アレナド(Nolan Arenado)カージナルス (10年連続)
- SS: ダンスビー・スワンソン(Dansby Swanson)ブレーブス (初)
- LF: イアン・ハップ(Ian Happ)カブス (初)
- CF: トレント・グリシャム(Trent Grisham)パドレス (2)
- RF: ムーキー・ベッツ(Mookie Betts) ドジャース(6: AL-4/NL-2)
- P: マックス・フリード(Max Fried)ブレーブス (3年連続)
- UT: ブレンダン・ドノバン(Brendan Donovan)カージナルス (初)
ALは超フレッシュ
ア・リーグは新設されたユーティリティー部門のDJ・ルメイヒュー以外はすべてのポジションで初受賞というすごい結果になりました。捕手はマーティン・マルドナードだろうと思っていたのですが、捕手のファイナリストは、ショーン・マーフィー(OAK)、カル・ラレー(SEA)でした。
筆者は2Bのアンドレ・ヒメネスは固いと思ってはいたものの、それ以外はすべて外してしまいました。注目のSSはジェレミー・ペーニャでしたね。DRSはマイアミのミゲル・ロハスと並ぶ15でALのSSで最多となりました。
3Bはオリオールズのラモン・ウリアスが受賞。3BのDRS 14はAL最多ということで割と圧倒という結果だったみたいですね。
LFは体を張りつつも、堅実なプレーで投手陣を盛り上げたルーキーのスティーブン・クワンが受賞。DRS21はLFで最多。
CFのマイルズ・ストローはUZR(Ultimate Zone Rating)で8.0でALのCFでトップ。
RFのカイル・タッカーはDRSがAL RFでNO.1の13で受賞となっています。肩も良いですからね。結構、DRSは高いと思ったジャッジはファイナリストにも入っていませんでした。
UTのルメイヒュー
ユーティリティー初の受賞者となったルメイヒューですが、怪我の影響で125試合の出場にとどまったものの、1Bで35試合、2Bで41試合、3Bで47試合と内野の3ポジションをこなしました。1Bと2Bで2 OAA(Outs Above Average)、3Bで4 OAAをマーク。特に3Bの4 OAAはMLB全3Bの中で11位というところが評価されたようです。
なお、ヤンキースの選手としては、捕手のトレビーニョとともに2016年のLFのブレット・ガードナー以来のゴールドグラブ受賞とという意外な面も。
NLも5人が初受賞
ノーラン・アレナドの10年連続はすごいとしか言い様がありません。MLBのルーキーイヤーから10年連続受賞はイチロー選手とタイ。AL/NLを併せた内野手の連続受賞記録はオジー・スミスの13、キース・ヘルナンデスの11、ブルックス・ロビンソンの16に続いて4番目の多さです。
CのJ.T.リアルミュートはCS% 44を誇り、受賞。2019年に続いて2度めの受賞です。
1Bのクリスチャン・ウォーカーは17DRS、14 OAAで他を圧倒。
2Bのブレンダン・ロジャースは2BとしてのDRS 22は両リーグ通じてトップ。DRSだけで言えば、3Bでパイレーツのキブライアン・へイエスの24に続きます。
SSのダンスビー・スワンソンはOAAが21。ブレーブスのSSとしては2013/14のアンドレルトン・シモンズ以来の受賞となります。
LFのイアン・ハップはUZR(Ultimate Zone Rating)が8.3でLFでトップが決め手となって受賞。
CFのトレント・グリシャムは17 OAAで2020シーズン以来、2度めの受賞です。
RFのムーキーは15 DRSが決め手となり受賞。計6度目でドジャースでは2度めの受賞です。
ガーディアンズから最多4名
ガーディアンズからLF、CF、2B、Pと4名が受賞。固い守備力でポストシーズンに進出したのがよくわかる結果となりました。ニックネーム変更のファースト・イヤーで幸先良いスタートとなりました。
プラチナ・グラブの受賞者は現地11月11日の発表となります。
追記:プラチナ・グラブが決定
現地2022年11月11日、プラチナ・グラブ賞が決定しました。
- 【AL】ホセ・トリビーニョ
- 【NL】ノーラン・アレナド
ホセ・トリビーニョは初、ノーラン・アレナドはなんと2017年から6年連続での受賞。
お読みいただき、ありがとうございました。
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